新調したお洒落なデニム、「さぁ出掛けよう!」となると気になるのがバッグなどへの色移りですね。
この色移りはデニムの新旧に関わらず(新品の方が可能性は高いですが)、常に起こり得る問題なのです。
お気に入りのバッグがインディゴ染料で青っぽく変色してしまったら、気分もめげてしまいます。
しかし、お気に入りのデニムにバッグですから両方楽しみたいですよね。
そんなデニムの色移りについて、お話します。
まずは予防!デニムの色移りがバッグなどに及ばないようにするには?
デニムからバッグへ色移りしてしまったり、それを気にしていたりすると、充実した楽しい日常が奪われてしまいます。
しかも、一度バッグなどに色移りをしてしまうと、綺麗に落とす作業は思ったよりも大変なのです。
そんなことにならないようにするためには、防御・予防するのが一番です。
何事も事前準備が一番ですから、まずはデニムの色移りがバッグなどに及ばないように予防をしておきましょう。
ジーンズの色移り予防には、色移りの原因となるデニムに色止め措置を施すことが効果的です。
詳細は次項でお伝えしますが、この色止め措置を施しておくと、バッグなどへのデニムの色移りを高い確率で防ぐことができます。
そしてもう一つ、デニムを着用する際に防水スプレーを使用しておくのもおすすめです。
デニムは雨や汗で濡れた状態になると、色移りがしやすくなってしまいます。
簡易的な措置ではありますが、濡れによる色移りを防ぐ意味では効果的な措置なのです。
バッグへの色移り予防としてデニムに施す色止め措置!
バッグなどへのデニムの色移りを予防する措置としては、前項でお伝えした防水スプレーの使用も効果的です。
そして、それ以前に、デニム側に色止めの措置を施して色移りを防ぐことも大切だといえます。
方法は非常に簡単で、「塩」と「酢」があればできてしまいます。
【用意するもの】
・お湯2リットル程度(温度は50度程度、ジーンズがしっかり浸すことができる量)
・塩大さじ2杯程度(お湯1リットルに対して大さじ1杯が目安)
・酢大さじ2杯程度(お湯1リットルに対して大さじ1杯が目安)
・洗剤(弱アルカリ性の液体洗剤)
・洗面器(無い場合には洗面台・キッチンシンクなどでも可)
・施すデニム
・洗濯機
以上のものを準備しましょう。
【施し方】
1 50度のお湯2リットルと塩・酢・液体洗剤(小さじ1杯)を洗面器に入れ混ぜます。
2 1にデニムを入れて、1時間程度そのままにします。
この際、デニムが完全にお湯に浸るように注意してください。
3 1時間経過したら、軽く手洗いした後お湯は捨てて、そのまま水で濯ぎましょう。
4 濯ぎが終わったら、デニムを洗濯ネットに入れて洗濯機で洗濯します。
この時の洗濯は、一番優しい(洗浄が弱い)コースで、洗剤は使わずに行ってください。
5 洗濯が終わったら、デニムを陰干しして乾かせば完成です。
乾燥後に効果はあらわれます。
エナメルやビニール製のバッグにデニムの色移りした際の対処法!
デニムによるバッグへの色移りは、予防をすればある程度防ぐことが可能です。
しかしそうはいっても、既に色移りしてしまっている場合や、予防効果が薄れ色移りしてしまうこともあり得ますよね。
そうなってしまった場合には、丁寧にバッグから色移りを取り除く必要があります。
この除去には、バッグの生地などにより方法が異なるので注視しましょう。
種類別に対処法をご紹介いたします。
【エナメルまたはビニール製のバッグに色移りした場合】
エナメル製やビニール製のバッグにデニムの色が色移りしてしまった時には、消しゴムやメラニンスポンジを使うことで対処することができます。
まずは、事前にバッグの目立たない場所で消しゴムやメラニンスポンジを使ってこすり、バッグ本体の色落ちがないか確認します。
バッグ本体の色落ちがあるような場合には、本末転倒となってしまいますから適切とはいえませんよね。
ここで色落ちがないことを確認出来たら、色移りしてしまった部分を丁寧に擦って落としていきます。
綺麗に落とせば完成です。
また、同様の効果として、無水エタノールで拭き上げても綺麗に取れることもあるようです。
しかし、高級なブランド品の場合には、危険性を考えればプロの業者さんにお任せした方が無難でしょう。
合成皮革製のバッグなら除光液でデニムの色移りを対処!
続いては「合成皮革」製のバッグの対処法です。
【合成皮革のバッグの場合】
合成皮革製のバッグにデニムの色移りがしてしまった場合には、市販されている除光液で取り除くことができます。
除光液は、マニュキュアなどを落とす際に用いられるので、女性には馴染みが深いかも知れませんね。
1 まずは、バッグ自体の色落ち確認を行います。
除光液でバッグそのものの色が落ちてしまう可能性もありますので、バッグの目立たない場所を使って除光液で擦り色落ちしないか確認しましょう。
2 色落ちの心配が無ければ、ティッシュやコットンに除光液を含ませて丁寧に着色部分を拭き取ります。
100円均一ショップなどで販売されているシートタイプの除光液を使うと便利ですね。
3 色移りの拭き取りが終わったら、今度はタオルで除光液を完全に拭き取れば完了です。
タオルは一度水に濡らしてから固く絞ったものを使いましょう。
色移りで厄介なのは革製のバッグ!
デニムの色移りで一番落としにくいのが革製のバッグになります。
大切なものの場合には下手にいじらずに、プロの業者さんへお願いするのが一番安全です。
しかし、何とか自分の手で施したい場合には、次の方法で完全に取り去るまではいかないにしても、目立たなくすることは可能です。
薄くなって目立たなければ大丈夫というスタンスであれば、挑戦してみてください。
【革製品のバッグの場合】
革製の場合に基本的には水洗いがNGとなりますので、クリーナーを使って落としていきます。
クリーナーは固形タイプ、スプレータイプ両方を用意しましょう。
革製品用の栄養クリームもあると良いですね。
1 固形タイプのクリーナーで、色移りした部分を優しく擦り、色移りしてしまった染料を浮かせます。
固形クリーナーは様々ありますが、消しゴムタイプの革製品用のクリーナーが使い勝手が良いので便利です。
2 続いてスプレータイプのクリーナーを布に吹き付け、その布で汚れを浮かせた部分を拭き取ります。
スプレータイプのクリーナーは脂汚れやカビなどを落とす専用のものを使いましょう。
3 この時点でまだ色移りが落としきれていない場合には、1と2を何度か繰り返し行います。
4 最後に栄養クリームを使い、全体的に拭き上げれば完成です。
完全に取り切れなくても、ある程度の許容範囲には近づけると思います。
革製品の場合には、デニムの予防同様にバッグにも防水スプレーを吹きかけることで、デニムの色移り予防ができますのでお試しください。
布製バッグのデニム色移りは早めの対処が肝心!
最後にお伝えするのは、布製バッグに色移りしてしまった場合の対処法になります。
【布製品のバッグの場合】
デニムの色移りは、白のトートバッグなどは特に色が移りやすくなりますね。
こちらの場合には、市販されている汚れ落とし剤でまずは対処してみましょう。
車のシートなど、洗濯ができない布製品専用の汚れ落としが多く販売されています。
泡タイプのものが多くありますので、そちらを使うと良いですよ。
1 色移りした部分にクリーナーの泡を吹き付けます。
2 20秒程度そのままにしてから、布でトントンと叩くように拭き取れば完成です。
特に布製品の場合には、少しでも色移りが気になったら早めに対処しましょう。
生地の奥までデニムの染料が入り込んでしまうと、クリーナーでは落とせなくなる可能性もあります。
もしもクリーナーで落とせないような場合には、煮洗いという方法もあります。
ただしこちらの場合には、高級なものには不向きです。
1 鍋にバッグがしっかり浸かる程度の水と洗剤を入れて火にかけます。
洗剤は固形石鹸を削ったものが良いようです。
2 沸騰はさせず、90度位を保ち、その中にバッグを入れて5分程度煮洗いをします。
箸などで浮いてこないように注意しましょう。
もちろん、火傷にも充分注意してください。
3 色が抜けたら鍋から出して濯げば完成です。
デニムの色移りはまず予防!
今回バッグにデニムの色移りがしてしまった場合の対処法をご紹介いたしました。
お気に入りのバッグにデニムの色移り、気分もめげてしまいますよね。
楽しい毎日のためにまずは、デニムに色移り防止策を施して予防をしましょう。
仮にそれでも色移りしてしまったら、早めの対応で丁寧に取り除いていきましょうね。