寒い冬には、暖かいアウターが必要です。
冬のメンズ向けアウターは種類が豊富なので、選ぶのに困ることもあるでしょう。
代表的なアウターとしては、ジャケットやコート、ジャンパーやブルゾン、パーカーなどが挙げられます。
これらの中で特にメンズに人気なのが、エレガントなコートと保温性能に優れたダウンです。
ではメンズ向けアウターとして選ぶとしたら、どっちがおすすめなのでしょうか。
冬のアウターとしてはコートとダウンのどっちも有用
冬は寒い日が多く、通勤や通学、屋外作業時などにはアウターが欠かせません。
冬用のアウターに求められる主な要素は、次の3つです。
・保温性能
・防風性能
・ファッション性
気温の低い日が続く冬の外出時には、体温の低下を防ぐ必要があります。
保温性能の低いアウターでは、風邪をひいてしまう可能性があるからです。
防風性能が高く、ファッショナブルなアウターだとしても、保温性能が優れていなければあまり役には立ちません。
インナーを重ね着すればある程度は温かくなりますが、そうするとファッション度が下がってしまうかもしれません。
冬のアウターに1番求められるのは、保温性能だと言えるでしょう。
では防風性能とファッション性では、どっちが大事なのでしょうか。
この2つに関しては、防風性能を優先して考えましょう。
というのは、冬の風は冷たく、体温を急激に奪うことがあるからです。
もちろんファッション性も大事な要素ですが、身体を正常に保つことの方が優先順位は高くなります。
満足のいく保温性能と防風性能を考慮したうえで、ファッションに目を向けましょう。
この3点を全て満たすアウターは、数多くあります。
それらの中で特に人気で有用なのが、コートとダウンです。
冬用コートの種類
冬用のコートとして挙げられる主なものは、次の6つです。
・トレンチコート
・ステンカラーコート
・モッズコート
・チェスターコート
・ダッフルコート
・Pコート
このうち、トレンチコートとモッズコート、ダッフルコートとPコートの4つには、ある共通した部分があります。
それは、もともと軍用の外套だった、という点です。
トレンチコートは、塹壕(トレンチ)用の軍服でしたし、ダッフルコートとPコートはイギリス海軍に採用された軍服でした。
モッズコートは、米軍の野戦用パーカーであるM-51が本来の形です。
軍用の外套なので、保温機能や防風機能は申し分ありません。
ファッションの面では、ロング丈のコートにはエレガントなイメージがあります。
ショート丈のものが多いPコートは、可愛らしいシルエットをしているので、年齢や性別を問わず人気です。
ステンカラーコートとチェスターコートは、どっちも首まわりが少し寒いので、インナーにはタートルネックセーターやパーカーなどがおすすめです。
このようにコートの選択肢は多いのですが、ダウンの場合はどうなのでしょうか。
ダウンを選ぶ基準を知っておこう
ダウンは、コートのように種類が豊富だというわけではありません。
ダウンを大きく分けると、ダウンジャケットとダウンベストの2つです。
ダウンジャケットでは暑すぎる、動きやすい方がよいという場合、ダウンベストを選びましょう。
ダウンの特徴は、軽さと暖かさにあります。
この両方を可能にしているのが、内部に詰められた羽毛の働きです。
つまりダウンの価値の大きな部分は、羽毛にあると言っても過言ではありません。
そのため、ダウンに内包されているダウンのグレードを示す、数値が大切です。
羽毛のグレードを表す数値の1つに、フィルパワー(FP)というものがあります。
FPとは羽毛のかさ高を示す数値で、1オンスの羽毛の膨らみ具合を表しています。
このFPの数値が表示された、タグを見たことのある方も多いことでしょう。
400とか600などと表示されている場合、どっちが高品質なのでしょうか?
FPの数値は、大きい方が品質のよい羽毛であることを示しています。
一般的には、500FP以下が低品質で、700FP以上が高品質だとされています。
ダウンを選ぶ際には、このFPに注目することが大事ですが、コートと同じようにデザインも大切なので、両方のバランスを考慮して選びましょう。
ビジネスシーンに向いているのはどっち?
通勤や営業などの冬のビジネスシーンにもアウターは必需品です。
仕事で着るものなので、カジュアルなものは避けた方がよいでしょう。
ではコートとダウン、どっちがビジネスシーンに向いたアウターなのでしょうか?
これに関しては、職種や職場環境によって異なります。
スーツの着用が義務付けられているような職場では、フォーマルな雰囲気が漂うコートを選ぶのが無難です。
自由な気風のある会社などでは、ダウンでも構わないということもあるかもしれません。
とはいえ一般的には、ビジネスシーンにはコートの方が向いていると言えるでしょう。
ただし、コートなら何でもよいというわけではないので注意が必要です。
トレンチコートやチェスターコートなら大丈夫ですが、モッズコートの中にはカジュアル寄りのものがあります。
また、可愛い柄が入ったダッフルコートやPコートなどは、避けた方がよいかもしれません。
ビジネス用のコートのカラーでおすすめなのが、黒やアイビー、ベージュです。
これらはオーソドックスなカラーなので、どんなシーンでもあまり浮きません。
コーデしやすい色でもあるので、迷ったらこの3つのカラーから選びましょう。
アウトドアにはどっちが合っている?
ビジネスシーンで使うアウターとしては、コートの方がおすすめですが、屋外でのレジャーなどといったアウトドアではまた違ってきます。
ダウンは軽くて暖かいアウターなので、動きを伴うアウトドアでのレジャーにとても向いています。
撥水性にすぐれた素材を使用しているものならば、雪の日でもアウトドアを楽しめるでしょう。
一方のコートですが、屋外での活動に適したモッズコートなどは、アウトドアでも十分に使えます。
つまりアウトドアに関しては、コートによってはどっちでもOKだということになるのです。
モッズコートは野戦用パーカーなので、アウトドアで真価を発揮するアウターです。
ただし本格的な冬山登山などでは、ダウンの保温性能の高さがものを言います。
登山やハイキングに使用するのなら、ダウンかマウンテンパーカーがよいでしょう。
屋外でのスポーツ観戦などのように、そんなに動かなくてもよい場合には、ダッフルコートが重宝します。
ダッフルコートにはフードが付いているので、雪の日でも大丈夫です。
冬の屋外はとても寒いので、防寒性能に特化したアウターの中から、シーンや好みによってダウンかコートを選びましょう。
どちらか迷って決められない場合には、ダウンを選ぶことをおすすめします。
ダウンコートという選択肢もあり
ここまでダウンとコート、どっちがアウターとしておすすめかを見てきました。
ダウンはとても軽くて暖かいですし、コートは見た目が上品でエレガントです。
実はこの両方のよいところを併せ持った、理想的なアウターがあるのです。
ダウンコートがそれで、特に高級ブランドのダウンコートは、どんなシーンにでも使えるので重宝します。
ダウンジャケットとダウンコートはどこが違うかというと、着丈の長さです。
腰丈くらいのものをダウンジャケットと呼び、膝から膝下くらいまである、ロング丈のものをダウンコートと呼ぶ例が多く見られます。
ただし、厳密に区分されているわけではありません。
また、特に着丈の長いダウンを、ベンチコートと呼ぶ場合もあります。
スポーツ選手が、冬によくベンチで着用していることから、そう呼ばれるようになりました。
ダウンコートは比較的薄手のものが多く、見た目がコートと同じくらいエレガントです。
ダウンなので保温性能は折り紙付きですし、丈が長いので膝下まで暖かい優れものです。
寒い冬の季節には、ダウンとコートのよい点を併せ持った、ダウンコートに注目してみましょう。
ダウンとコートを使い分けしよう
冬のメンズ向けアウターの中から、今回はコートとダウンをピックアップし、どっちがよりおすすめかをご紹介してきました。
コートとダウンはどちらも人気の高いアウターなので、取り扱っているブランドや店舗が多いという特徴があります。
両方とも、選択肢がとても豊富なアウターです。
ビジネスやアウトドアなど、TPOに合わせてコートかダウンを選び、使い分けるとよいでしょう。