普段、シャツをどのようにたたんでいるでしょうか?
たたみ方にこだわりを持っている方も、そうでない方もいると思います。
「半袖はたたみやすいけど、長袖はたたみにくいからハンガーにかけたまま」という方もいるでしょう。
その人の生活スタイルにもよるかもしれませんが、シャツをたたむことは心にゆとりを持つことにもつながります。
今回はシャツのたたみ方や、たたむことのメリットなどをご紹介していきます。
シャツをたたむという行為は、探ってみると意外と奥が深いものですよ。
シャツはたたむ派?たたまない派?
「洗濯物をたたむのは面倒くさい」「たたむとシワになる」などの理由から、ハンガーで干して、そのままクローゼットの中に収納している方もいるでしょう。
下着などはシワになっても気にならないので、簡単にたたんでしまうけれど、シャツをシワにならないようにするたたみ方は確かに面倒ですよね。
半袖のように袖の短いものはたたみやすいですが、袖が長いとたたみにくいということもあります。
では、シャツをたたんでしまうメリットとは何なのでしょうか?
【服のチェックができる】
シャツをたたんでしまうときに、細かいところまで見られるので、落ちていない汚れや生地の傷みに気付くことができます。
また、ボタンが取れかかっていたり、糸がほつれていないかなど、全体的なチェックが自然とできるのです。
出掛けにボタンが取れ掛かっていたり、汚れが落ちていなかったりすると嫌な気分になりますし、場合によっては着ていけなくなってしまいます。
このように、事前に服のチェックができるのが、シャツをたたむことのメリットのひとつです。
他にもある!シャツをたたむメリット
さらにシャツをたたむことのメリットについて見ていきましょう。
【変色・ほこりを防ぐ】
シャツをハンガーにかけたまま収納すると、吊るし方によっては日焼けなどによって変色していまう可能性があります。
「日の当たらないクローゼットの中だから大丈夫」という場合でも、いつの間にか肩の部分にほこりが溜まっていることがあります。
たたんでしまっておくと、こういったことは防げます。
【シワの防止】
「たたんだ方がシワになるのでは?」と感じる方は多いかもしれませんが、きちんとしたたたみ方で収納した方が、変なシワはつきにくいのです。
特にYシャツなどは、ハンガーにかけたままにしておくと、背中や前身ごろなど、思いもよらない場所にシワがついてしまう場合があります。
【コンパクトに収納】
きちんとしたたたみ方をすれば、コンパクトに収納することができます。
また、収納するときに、半袖と長袖とを分け、色別に並べておくと、着たい服がすぐに見つかりますし、コーディネートするときにも便利です。
まずは半袖で挑戦!Tシャツのたたみ方
たたんで収納することのメリットがわかったところで、シャツのたたみ方を実践してみましょう。
まずはたたみ方が比較的簡単な、半袖Tシャツからです。
【半袖Tシャツのたたみ方】
1.前身ごろを下にしてTシャツを広げます。
2.シワを伸ばし、縫い目に沿って左右の袖を内側にたたみます。
3.片方の脇がTシャツの中央にくるようにたたみます。
4.もう片方も同じようにたたみます。
5.裾を持ち、襟に向かってふたつ折りにします。
*このとき、裾がたたんだ袖に重なるようにしてください。
6.表に返して、襟を内側にしてふたつ折りにすれば完成です。
長袖も同じようにしてたたみますが、袖が長いのでTシャツの真ん中で交差するようにさせると、上手くたためます。
このようにコンパクトなたたみ方ですと、収納するときに場所を取りませんし、たたんであっても、ひと目見てどこに何があるのかわかります。
Tシャツの大きさはさまざまですが、たたんだときに同じサイズにするのがポイントです。
半袖Yシャツたたみ方にチャレンジ!
Tシャツのたたみ方をマスターしたところで、次はYシャツのように襟のあるものをたたんでみましょう。
こちらも半袖から、チャレンジです。
アイロンをかけた場合は、すぐにはたたまずに30分ほど置いて、湿気がとんでからたたんでください。
【半袖Yシャツのたたみ方】
1.シャツのボタンをとめます。
2.シャツを裏返して、シワを伸ばします。
3.肩幅の真ん中を目安にして脇を内側にたたみます。
4.袖の付け根を折り、脇に平行になるようにたたみます。
5.反対側も同じように折ってください。
6.シワを伸ばして、裾を持ち、襟に向かって3分の1ほど折ります。
7.さらに半分に折り、表に返して完成です。
シワが寄らないようにしながらたたんでください。
長袖の場合は、6で折るときに袖口に合わせて裾を折りましょう。
このようにたたんでおけば、シワになりにくく、収納もしやすくなります。
浅い引き出し型の衣装ケースに1枚ずつ入れておくと、襟もつぶれず、気持ち良く着ることができます。
収納ケースを置くスペースがない方は、A4サイズのプラスチックケースに1枚ずつ入れておくと良いでしょう。
これでしたら、家の中でも場所を取りませんし、出張や旅行などのときはプラスチックケースごと持って行けばシワになりません。
半袖Tシャツのたたみ方を基本に収納を考える
ここまで、半袖Tシャツを入り口に、洋服のたたみ方をご紹介してきました。
たたみ方のポイントは、収納しやすいように「同じサイズ」にたたむということです。
特にYシャツなどの襟付きのものは、A4サイズとはっきりしています。
ここで「収納」について考えてみましょう。
「片付け術」「収納術」などはよく話題になります。
それだけ片づけられない、物を収納できない人がいて、そのことで困っているということです。
特に洋服は「また着るかも」と思って捨てられない場合が多いようです。
洋服を収納するときに、同じサイズでコンパクトにたたむとスペースが生まれ、同時に自分が持っている洋服を把握することができます。
そうすることで、本当に必要な洋服の数や、この先も着ることのない洋服が見えてくることでしょう。
また、洋服を買い足すときにも、自分が持っている洋服を把握できていれば、無駄な買い物をしなくなります。
洋服の基本のたたみ方は、先程ご紹介した「半袖Tシャツのたたみ方」です。
このたたみ方をマスターすれば、他の洋服も同じサイズでたたむことができるようになります。
まずは、タンスの引き出しから整理をはじめてみましょう。
シャツのたたみ方で心のスペースも生まれる
最初に「洗濯物をたたむと洋服のチェックができる」とお話ししました。
洋服をチェックして必要なメンテンスをしておく、このちょっとしたひと手間で、出掛け間際に困ることはありません。
洋服を収納することで自分が持っている洋服を把握でき、買い物の無駄がはぶけることもお話ししました。
このことは、断捨離に繋がることでもあります。
こういったことの積み重ねが、心のゆとりになってゆくのです。
出掛けにシャツのボタンが取れ掛かっていたら、イライラしてしまいますよね。
つけ直す時間があれば良いですが、急いでいたら別の洋服に着替え直すことになります。
また、雑然と洋服が詰まっているタンスの引き出しではなく、整理整頓された余裕のある引き出しの方が、開けたときにストレスを感じにくいのではないでしょうか。
心のゆとりを生むきっかけは、「半袖Tシャツのたたみ方」です。
まずは、1枚たたんでみましょう。
シャツのたたみ方ひとつで人生が変わる!?
シャツのたたみ方を統一するだけで、引き出しにスペースが生まれ、心のゆとりができます。
引き出しが整理整頓されると、テーブルの上やベッドの周りも気になりはじめるかもしれません。
「人生が変わる」と言うと、少し大げさかもしれませんが、部屋の中が片付くことで、日々のストレスが軽減されることは十分期待できます。
まずは、基本の半袖Tシャツからはじめてください。