冬場の衣類は厚手のものが多く、かさばるものが多いですよね。
特にニットは厚手でオーバーサイズのものが多く、普段の収納に場所をとる印象が強いです。
シーズンオフの際は収納ケースなどで半年近く収納しておくことになりますが、皆さんはニットの収納をきちんと行えていますか?
ニットは正しく収納しないと、シワができたり形が崩れたりしてしまう恐れがあります。
この記事では、ニットを収納ケースで正しく保管する方法や、細かい注意点などについて詳しくお話ししていきましょう。
ニットはデリケートな素材!収納ケースで保管するにはたたみ方が重要
ニットは厚手のものが多いため、収納ケースで保管する際は少し工夫が必要です。
基本的に、衣類は「たたむ」か「かける」かして保管を行います。
ニットの場合はたたんで収納することが一般的ですが、1枚1枚が大きくかさばる傾向があるため、正しくたたんできれいに収納する必要があります。
正しいたたみ方をせず、適当にたたみ、収納ケースに押し込んで収納したとしましょう。
次の冬に収納ケースからニットを出してみると、形が崩れてシワがついた、よれよれのニットになってしまう可能性が高いです。
ニットは動物の毛などを編んで作っているデリケートな衣類です。
収納されている環境の影響を受けやすいため、間違った収納方法をすると、本来の形が崩れてしまうのです。
長くニットを愛用したいのであれば、収納スペースやたたみ方の知識を深め、正しく収納する必要があるでしょう。
まずはニットの正しいたたみ方について、次項でご紹介していきます。
ニットの正しいたたみ方とは?
ニットを長く愛用したいのなら、収納ケースにしまう前に、正しいたたみ方をマスターする必要があります。
ニットはたたむことでさらに厚さが増しますが、「柔らかくたたむ」「折りたたむ部分をなるべく減らす」ことを意識するのがポイントです。
以下で詳しいたたみ方をご紹介しましょう。
【ニットの正しいたたみ方】
①背中を上にする
まず、ニットの背中を上にしてシワなどをよく伸ばします。
②折りたたむ
次に、身幅の1/4くらいで内側に折り、袖を着丈に沿うようにしてたたみます。
同じように反対側も袖が着丈に沿うようにたたみます。
③空気を抜く
なるべくコンパクトにしたいので、手のひらで軽く押しながらニットの中の空気を抜いていきます。
④半分に折る
四角くなるように半分に折ったら完了です。
収納ケースの高さに合わせて、さらに半分に折っても良いでしょう。
また、③の後に半分に折らずに、くるくると巻くたたみ方もおすすめです。
巻くとシワになりにくいので、シワがつきやすい素材のセーターにおすすめのたたみ方です。
覚えておこう!ニットを収納ケースに入れる前に行うこと
ニットを収納ケースで長期保管する前に、行っておいたほうが良いポイントがあります。
実際に収納する前に、一読していただき頭に入れておきましょう。
●必要な衣類か確認する
今冬あまり着用しなかった衣類に関しては、来年着用する可能性は極めて低いです。
せっかくきれいに収納しても、次の冬に出番がなければ、収納する意味があまりありませんよね。
特にニットの場合は収納に場所をとることもあるため、必要な衣類かの確認は重要だと言えます。
収納ケースにしまう前に、必要な衣類であるかの把握を行っておきましょう。
●洗濯する
ニットを長期間保管するため、収納する前に必ず洗濯を行ってください。
洗濯機が使用できるニットはおしゃれ着洗剤で洗い、風通しの良い場所で平干しで乾かします。
水洗いできないニットに関しては、クリーニングに出しましょう。
●防虫対策を行う
ニットは虫に食われやすいため、防虫対策をする必要があります。
収納ケースの中に「防虫剤」と「除湿剤」を入れておきましょう。
除湿剤はカビ対策になるため、一緒に入れておくことをおすすめします。
ニットを長期保管する!収納ケースの正しい入れ方をご紹介!
ここでは、ニットを収納ケースに入れる際のおすすめの方法をご紹介していきます。
ニットは収納ケースに「詰め込み過ぎない」のがポイントです。
まずはニットをすべてたたんでから、以下のポイントを押さえて収納していきましょう。
●ブックスタンドを活用
きれいに収納するには、ニットとニットの間にブックスタンドを配置するのがおすすめです。
たたんだニットは柔らかく自立しにくいため、ブックスタンドを置くことで薄手のニットもきれいに立てて収納することができます。
ニットを1つ取り出しても、まわりのニットが崩れることもありません。
ブックスタンドは等間隔で配置することをおすすめします。
●グラデーションになるように収納する
ニットを収納する際、手前側を明るい白にして、奥へ行くごとに暗い色になるように収納してください。
これは、自分が何色のニットを持っているかの再確認ができるとともに、見た目にも美しい収納にすることができるためです。
●カゴを活用する
ニット以外の細かい衣類には、収納ケースの中にカゴを置いて、その中に収納しておきましょう。
ニットと一緒に収納すると、ニットに跡がついてしまう恐れがあります。
きちんと仕訳しておくことが大事です。
長期保管に活躍!収納ケースの選び方
これから収納ケースを購入する方や、増やす予定の方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここでは収納ケースのおすすめの選び方をご紹介していきます。
ニットをきれいに保管するためにも、正しく収納ケースを選びましょう。
●収納場所のサイズを測る
収納ケースを置く場所が決まっていれば、その場所に合ったサイズの収納ケースを購入しましょう。
クローゼットや押し入れ、納戸など、それぞれ「高さ・横幅・奥行」の3つは必ず計測しておいてください。
ドアノブや鍵などの出っ張り部分も見落とさないように注意しましょう。
●一段タイプがおすすめ
収納ケースには「多段タイプ」と「一段タイプ」があります。
多段タイプは、ケースが2~3個くっついてカラーボックス収納のようになったものを指します。
一方、一段タイプはそれ1つだけで使用でき、場合によっては一段タイプ同士を重ねて使うことができるという便利なものです。
収納するものが増えたり減ったりした場合、それに対応できるのは一段タイプです。
●キャスター付き
キャスターが付いている収納ケースだと、掃除や中身の入れ替えが楽に行えます。
キャスター付きの場合は、収納の場所の高さにも注意して選んでください。
ニットはハンガーにかけて収納することも可能!
ここまで、ニットを収納ケースに入れる際の方法や注意点についてご紹介してきました。
冒頭で、「ニットはたたんで収納することが一般的」とお話ししましたが、実はハンガーにかけて収納する人も多くいらっしゃいます。
ニットをハンガーにかけて収納するには、どのようにすれば良いのでしょうか。
ニットは普通にハンガーにかけて長期間保管すると、重さで形が崩れてしまいます。
そのため「たたんでから」ニットにかける方法がおすすめです。
ハンガーへのかけ方は二通りあります。
①先ほどご紹介したニットのたたみ方で、そのままハンガーにかける
②ニットを縦半分にたたみ、袖とニットの下半分をV字になるようにハンガーにかける
以上のように、とても簡単に行うことができます。
収納ケースにしまうほどニットの数が少ない場合や、ハンガーで吊るすスペースがたくさん余っている際などにおすすめの収納方法です。
ニットを収納ケースで保管するには正しいたたみ方をすることが基本!
ニットを収納ケースにしまう時、正しいたたみ方をすることを意識づけてください。
どんなにきれいに収納したとしても、たたみ方が乱雑だと、ニットにシワがついてしまいます。
ニットは値が張るものが多いため、長く愛用したいですよね。
そのためには形が崩れないように優しくたたみ、きれいに保管しましょう。
収納ケースの中は、ブックスタンドやカゴを活用して、ニットにとって良い環境で保管することをおすすめします。