秋冬のファッションには欠かせないアイテムのニットですが、厚手ものも多く収納スペースを圧迫しがちですよね。
その収納方法やたたみ方を工夫すれば、今までよりクローゼットがすっきりするかもしれません。
こちらで、ニットのたたみ方や収納方法のポイントをお伝えしていきます。
上手く整理したいとお考えの人は、ぜひ実践してみてください。
ニットはハンガー収納はNGなの?
衣類の収納は「たたむ」か「かける」が基本です。
その種類によって収納方法を使い分ける必要があり、そうすることで衣類の持ちを左右することにもつながります。
その衣類の中でもニットは、厚手になればなるほどアウターのようにかさばり、ハンガーにかけたくなりますよね。
しかし、アウターと違って、ニットはデリケートでハンガーにかけるのは向いていないアイテムといえます。
仮に店頭でたくさんニットがハンガーにかけられて販売されていても、自宅では基本的にたたんで収納するほうがいいのです。
とはいえ、厚手のニットはどうやってたたんだらいいのか、その正しいたたみ方をマスターしている人は少ないかもしれません。
こちらで、おすすめの収納方法や、詳しいニットのたたみ方をお伝えしていきますので、その方法を覚えてみてはいかがでしょうか。
どうやったらニットを上手く収納できる?コツは?
ニットのたたみ方を詳しくお伝えしていく前に、上手くニットを収納する方法のコツをお話しします。
◯立てて収納する
ニットは引き出しや収納ケース内で積み上げて収納するより、引き出しやケースの高さに合わせたたたみ方をして、立てて収納するほうがおすすめです。
そうすることで一目で何が収納されているか分かり、取り出しやすく見た目もきれいです。
もしも立てて収納するのが難しく積み上げて収納する場合は、厚手のしっかりした織りのニットや、素材が化学繊維のものを下にして、湿気に弱い天然繊維のニットは上になるように意識するといいでしょう。
◯詰め込み過ぎない
引き出しや収納ケースに詰め込み過ぎてしまうと、たたみじわの原因となってしまいます。
全体的に見て、ややゆとりを持たせて収納する量を決めるのも肝心です。
目安としては7~8割程度の利用割合にしておくといいでしょう。
ニットを収納するならたたみで!基本の正しいたたみ方を覚えよう
ではこちらで、基本となるニットのたたみ方についてお伝えしていきましょう。
【手順】
①後ろ側を上にして広げて置く
ネックが見える前面を下にすることで、襟の形が見やすくなります。
広げる際には軽く伸ばして編み目を整えましょう。
②収納したい引き出しやケースの幅に合わせて折りたたみ幅を決め、折りたたむ
折りたたみ幅に合わせて前身ごろを折り、肩から下方向に袖を折って、袖全体を折った前身ごろに沿わせるようにします。
袖口がはみ出ないように調整してください。
③反対側も同様に折りたたむ
両袖が重ならないのが理想ですが、収納したい幅によっては難しいこともあるので、その場合は重なる部分がなるべく少なくなるようにするといいでしょう。
また、収納するニットはなるべくコンパクトにしたいので、手で軽く押さえながら空気を抜くようなたたみ方をして、たたみ上りが四角になるように左右のラインをまっすぐに整えましょう。
④半分に折って完成
ニットの丈や収納スペースに合わせて、半分ではなく三つ折りにしてもいいでしょう。
また、薄手のニットであれば、③で四角に折った後、端から巻いていく収納方法もあります。
巻く場合は、きつく巻かずにゆるく巻くようにすると、しわがつきにくくなるでしょう
たたみ方に注意!薄手や丈の長いニット折りじわ対策を!
薄手のニットやニットワンピースなどは、たたみ方や素材によっては折りじわが目立ってしまうものがあります。
そのようなことを避けるためにおすすめなのが、間にクッションを挟むことです。
クッション材として、手軽に用意できるものにはタオルがあります。
ニットの間にタオルを挟むとしわを減らす効果が期待できます。
選ぶタオルは、ニットの色に合わせてください。
そうすると、ニットの間にタオルを挟んでも、仮にタオルの毛羽がついてしまっても目立ちにくくなるでしょう。
また、たたみ方や収納方法を慎重にしても、折りじわがついてしまうこともあるかもしれません。
そのようなときは、ニットの洗濯表示に従って気になるしわを、スチームアイロンで取り除く方法もあります。
基本的には、しわの部分にアイロンが触れないようにスチームをあて、スチームの蒸気がニットに行きわたったら、乾いたタオルを間に挟んで上から優しくアイロンをあててしわを取ります。
ニットは熱に弱いので、スチームアイロンを使用する場合は十分に注意してください。
ロングカーデやニットコートはハンガー収納もアリ!たたみ方とかけ方は?
はじめに、ニットはハンガーにかけて収納するのはNGであるとお伝えしました。
しかし、長い丈のカーディガンやニットコートは、厚手であったり丈が長かったりしてたたんで収納するのが難しいことが考えられます。
そこで、そのような種類のニットを、ハンガーにかけて収納しても伸びにくくする方法があります。
そのたたみ方とかけ方をご紹介してきましょう。
◯ハンガーにかける収納方法のたたみ方とかけ方
【手順】
①ロングカーディガンを縦に半分にし、左右の身ごろと袖をピッタリ重ねる
②ニット全体をV字になるように向きを変えたら、脇の下部分にハンガーのフックがくるようにして置く
③重なった両袖を、ハンガーフックを中心とし、身ごろ側の斜め方向に折る
④身ごろ部分も袖と同じように、袖側の斜め方向に折り、袖と身ごろが「X」になるようにしたら完成
このように、ニット全体にかかる負荷をなるべく分散するようにすると、ハンガーにかけても型崩れしにくく収納可能です。
長期間の収納にはあまり向いていませんが、少しかけたいときにはおすすめの方法です。
長期収納するときのニットを上手く保管するコツ
衣替えでニットや冬服をしまうときは、収納前にいくつか気をつけたいことがあります。
◯収納前は洗濯かクリーニング
長期間しまうことになるニット類は、自宅での洗濯やクリーニングに出すのが大事です。
自宅で洗える場合はしっかりと汚れを取り除き、洗濯が無理だったりデリケートな素材のニットだったりするならクリーニング店におまかせしましょう。
◯クリーニング後はそのまま収納は厳禁
クリーニングに出すと、ビニールに入って戻ってくることが多いですよね。
しかし、「きれいな状態だから、ホコリ除けになるから」といってそのまま収納してしまうのはNGです。
ビニール内は通気性が悪く、湿気がこもりやすいので長期保存向きではありません。
カビの発生や虫食いを避けるためにも、ビニールは取って前述のたたみ方や収納方法を参考に、適切に保管しましょう。
◯湿気を乾かしてから収納
自宅で洗濯した場合は、しっかりと湿気を取り除いて乾かしてから収納することが大事です。
可能であればアイロンをかけておくと安心でしょう。
クリーニングに出したニットも、ビニールを取ったら数日陰干ししてから収納するといいですよ。
ニットは基本的にたたんで収納しよう!
ニットの収納方法やたたみ方についてお伝えしてきました。
基本的にニットはハンガーにかけずにたたんで収納するほうが無難です。
しかし、ニットの丈や形によっては、たたむとかさばって困ってしまうこともありますよね。
そのようなときは、こちらでご紹介した、ハンガーを使った収納を試してみてもいいかもしれませんよ。