着なくなったニットや、愛着はあるけれど傷んで着られなくなってしまったニットなど、クローゼットの隅で眠っているニットたちをリメイクしてみませんか?
編み物が苦手な方でも大丈夫です。
ザクザクとハサミでニットを切るだけでもリメイクできますし、ほんの少し縫い合わせるだけで素敵な小物が作れます。
それでは、簡単にできるリメイクの方法をご紹介しましょう。
ニットを切るだけでリメイクする方法
難しいことは考えずに、長袖ニットをハサミで切ってリメイクしましょう。
それでは、体を温める小物にリメイクする方法をご紹介します。
【レッグウォーマー】
①長袖ニットの袖の部分をハサミでザクザクと切ります。
②手首側を足首にして履けばレッグウォーマーの完成です。
【ハンドウォーマー】
①レッグウォーマーと同じようにニットの袖を切ります。
②手にはめたときに、親指を出したい部分の縫い目をほぐせば完成です。
親指を出す部分をほぐすときは、ニット生地を切らないように注意しましょう。
【ひざ掛け】
①袖の下の部分を、横に真っすぐ切ります。
②片方の縫い目をほぐす、または切って1枚にすればひざ掛けの完成です。
10cmほどの四角形に切れば、コースターとしても使えます。
ハサミで切った部分がほつれるようでしたら、でんぷん糊を薄く塗ってアイロンでおさえると、糊が固まりほつれ防止になります。
また、かがり縫いやロックミシンをかけても良いでしょう。
かがり縫いやロックミシンをかけるときに、糸の色を変えてアクセントとして使うと、可愛らしく仕上がります。
ニットの袖はアイデア次第でリメイクの幅が広がる!
ニットの袖部分をレッグウォーマーやハンドウォーマーにリメイクする方法をご紹介しましたが、他にもまだあります。
【マグカップカバー】
マグカップにジャストサイズの袖であれば、マグカップに合わせたサイズに切って、取っ手の部分が出るように縫い目をほぐせば、マグカップカバーになります。
【ペットボトルカバー】
ペットボトルの長さに切った袖の片方を縫い合わせると、ペットボトルカバーができます。
紐を付けると持ち運びにも便利ですね。
【室内履き】
袖の部分を切って、底をつければ、暖かな室内履きになります。
ジャストサイズでなくても大丈夫、かえって足首のあたりがクシュクシュとたるんでいると、可愛らしく見えます。
【レギンス】
左右の袖を肩の部分まで長めに切り、真ん中で合わせて縫い、ウエストにゴムを通せばレギンスとして履くことができます。
【ポシェット】
袖部分を好みの大きさに切って、片方を縫い合わせ、内布とショルダー紐を付ければ、ポシェットの完成です。
【巾着】
ポシェットと同じように袖を切り、内布をつけて絞り紐を付ければ、小物の入る巾着ができます。
タートルのニットをリメイクする方法
次にご紹介するのは、タートルネックのリメイク方法です。
【タートルネックをクルーネックに】
①ニットの糸をほどいてタートル部分を外します。
②伸縮性のあるバイアステープで襟首の周りを縫えば、完成です。
手縫いの場合は伸縮性を活かすように加減をしながら縫っていきましょう。
ミシンをかけるときは、ニット用の伸縮性のある糸を使うときれいに仕上がります。
タートルネック部分は、そのままネックウォーマーとして使えます。
【タートルネックをラウンドネックに】
クルーネックよりも襟の大きいラウンドネックも作ってみましょう。
①ニットを広げ、着たときにどのくらいの襟の大きさにするかチャコで印を付けます。
②チャコの線に沿ってしつけ縫いをします。
③しつけ縫いから1.5cmほど縫い代をとって、ハサミで切ります。
④でんぷん糊でほつれ予防をします。
⑤バイヤステープを仕付け糸の部分に待ち針で留めます。
⑥しつけ糸をとり、バイヤステープを襟に縫い付ければ完成です。
ニットをペット用ベッドにリメイクする方法
着なくなった長袖ニットをリメイクして、ペット用のベッドを作ってみましょう。
ニットの他には、段ボールと糸と針、中綿用のタオルなどを使います。
裁縫が苦手な方でも、縫い目を気にせず、簡単に作れる方法です。
【ペット用ベッド】
①ベッドの土台になる段ボールを丸く切ります。
②ニットを広げ、裾から段ボールを入れ、動かないように段ボールに沿って糸で縫っていきます。
ニットと同じ色目の糸を使えば、縫い目がきれいでなくても目立たないので、縫い目を気にしなくても大丈夫です。
③段ボールに合わせ、ある程度の高さを持たせながら、裾をたたみます。
たたんだ部分は大きめの目玉クリップなどで留めておくと、形が作りやすくなります。
④袖に中綿を詰めるので、中綿が出ないように両方の袖口を縫い合わせておきます。
⑤襟の部分から袖にかけて中綿を詰めていきます。
⑥袖は段ボールに沿うように丸くなるようにしながら、適度な張りが出るように中綿を詰めます。
⑦中綿が詰め終わったら、襟の部分を中綿が出ないように細かく縫い合わせます。
⑧袖部分や裾を段ボールの土台に縫い付ければ完成です。
縫い目を気にせず、ザクザクと縫っていきましょう。
裁縫が苦手な方は、手芸用のボンドを使うとより簡単に作ることができます。
ニットの裾の部分を活かして簡単リメイク
ニットの裾部分は、伸縮性のあるゴム編みになっている場合が多いので、ここを使ってリメイクする方法を見てみましょう。
【ミトン】
①ニットを裏返し、裾の部分に手首がくるようにしてミトンの形になるよう手をあてます。
②手の大きさよりも、1cmほど大きくなるように印を付けます
③印を付けた前身ごろと後ろ身ごろを、ハサミで一緒に切ります。
④切ったニットの端を、裾の部分を残してぐるりと縫っていきます。
⑤縫い終わったら、表に返して完成です。
手首の部分を長く取り、ゴム編みを折り返すと、また違った雰囲気のミトンが作れます。
【ニット帽】
ミトンと同じように裾のゴム編みの部分を利用して、ニット帽を作ることもできます。
好みのニット帽の形に切って、縫い合わせるだけです。
同じニットで作れば、お揃いのミトンとニット帽が作れます。
ニット帽のトップ部分に、ニットをほどいて作ったポンポンを付けても可愛いですね。
ニットをリメイクしてスヌードを作る方法
ニットの身ごろの部分を活かして、スヌードにリメイクしてみましょう。
でき上りのスヌードをイメージして、ニットの袖下で切るか、肩から切るかを決めてください。
【スヌード/袖下で切る場合】
①ニットを裏返してシワを伸ばし形を整えます。
②袖下から横に真っすぐ切り、身ごろ部分が四角くなるようにします。
③切った部分がほつれないように、処理をすれば完成です。
【スヌード/肩から切る場合】
①ニットを裏返してシワを伸ばし形を整えます。
②襟と袖を切り、身ごろ部分が四角くなるように脇も切ります。
③切った身ごろの脇を真っすぐに縫い合わせ、筒状になるようにします。
④切った部分がほつれないように、処理をすれば完成です。
この方法でスヌードを作るときは、薄手のニットを使うと、クシュクシュとした感じが重くなり過ぎず、きれいに決まります。
ニットのリメイク方法は手軽にできる!
今回ご紹介したように、ニットのリメイクは手軽で簡単にできます。
でんぷん糊とアイロンでほつれ留めができるので、布を切るようにニットもリメイクしてみてください。
もっと凝った方法もありますが、まずは簡単なリメイクからはじめて、ニットを扱うコツを覚えてから、応用をしていくと良いでしょう。