ニットに付いたシミが取れない!お家でできる対処法とは?

ニットはおしゃれなファッションの定番アイテムですね。

夏にはサマーニット、寒にはセーターなどを着る機会が多く、うっかり何かをこぼしたりしてシミを付けてしまうこともあるでしょう。

しかも、そのシミがなかなか取れない場合は気分も下がってしまいますね。

この記事では、ニットに付けてしまったシミの対処法をお伝えしていきます。

おしゃれを楽しむための知恵として、きっと役立つはずです。

ニットの素材は何?お家でシミ抜きできないものとは?

ニットの素材にはさまざまな種類がありますね。

天然繊維では、ウール・カシミヤ・アルパカ・アンゴラ・モヘア・キャメルなどがあります。

化学繊維では、アクリルがあります。

シミ抜きを行う前に、お持ちのニットがどんな素材であるかしっかりと把握しておきましょう。

お家でシミ抜きできるニットも多くありますが、ウールやカシミヤなどデリケートなものは注意が必要です。

シミ抜きを行う前に、ニットに付いているタグの洗濯表示を確認してみてください。

「洗濯機で洗える」「手洗いできる」のマークが付いていれば、お家でシミ抜きをすることができますよ。

もし、「水洗いできない」のマークがある場合には、とてもデリケートな素材であると考えてください。

そのような場合は、クリーニング店へお願いするようにしましょう。

次項からは、いざシミが付いてしまったというときの対処法についてお話ししていきます。

取れないシミになる前に、ぜひ実践してみてください。

ニットにシミが付いてしまったら!取れないシミになる前に応急処置

ニットに付いたシミは、時間が経つほど取れにくくなります。

そのため、できるだけ早く応急処置をすることが大切です。

よくあるのは、食事の際にうっかり食べものをこぼしてしまったというケースです。

そんなときは、おしぼりなどで優しくつまみ食べこぼしたものを取り、おしぼりのキレイな面を使ってシミをおしぼり側に移し取るようにトントンと叩きます。

シミが目立たなくなったくらいで応急処置は終えて、あとはお家でのシミ抜きを試みてください。

このほかにも、よくある「飲み物のシミ」と「油分を含んだシミ」についての応急処置についても知っておきましょう。

《しょうゆ・ジュース・コーヒーなどの水溶性のシミ》

①ティッシュペーパーを水で湿らせ、シミを軽く濡らす

②シミの裏側にハンカチを当て、乾いたティッシュペーパーでシミを移し取るように押さえる

③水分が気にならなくなるくらいまで何度か繰り返して終了

《ドレッシング・口紅・チョコレートなどの油を含んだシミ》

①ティッシュペーパーを使って、シミの油分を吸い取るように押さえる

②ティッシュペーパーを濡らし、石鹸を少量付けシミに馴染ませる

③シミの裏側にハンカチを当て、乾いたティッシュペーパーでシミを移し取るように押さえる

④石鹸が残らず、水分も気にならなくなるくらいまで何度か繰り返して終了

取れないシミにならないよう、まずは慌てずこのような応急処置を行いましょう。

次項からは、応急処置のあとのシミ抜きについて詳しくお話ししていきます。

応急処置のあとはなるべく早くお家でシミ抜きを!

出先などでシミを付けてしまった場合は前項でお伝えしたような応急処置を行ってください。

そして、帰宅してからは、しっかりシミ抜きを行いましょう。

準備する物は、「おしゃれ着用の中性洗剤」と「歯ブラシ」と「タオル」の3点です。

《手順》

①おしゃれ着用の中性洗剤をシミ部分に付ける

②タオルを敷き、タオルとニットのシミが向かい合うように置く

③タオル側に汚れを移すようなイメージで、ニットの裏側から歯ブラシでトントン叩く

④タオルのキレイな面が使えるよう、途中でタオルをずらしながら歯ブラシでトントン叩いて終了

このような方法で、シミ抜きを行ってください。

ポイントは、優しくトントン叩くことです。

シミがなかなか取れないと、完全に落としたいという気持ちから、ついつい強い力を入れてしまいがちです。

力任せに行うと、シミを広げてしまったり、生地を傷める原因になるので注意しましょう。

また、シミ抜きの後はすぐに丸洗いをする必要があります。

シミ抜きの後は丸洗い!取れないシミはない!?

前項の方法でニットのシミが取れると、その時点で安心してしまいがちです。

しかし、ここで放置してしまうと使用した中性洗剤自体がシミとなって残ってしまいます。

また、アイロンやドライヤーで乾かすこともシミを酷くさせてしまう恐れがあるので禁物です。

シミ抜きを行ったあとは、必ずニットを丸洗いしましょう。

その際は、洗濯ネットを使用し、手洗いコースで行ってくださいね。

洗濯が終わったら、平らになるように干し、乾けば全て完了です。

これまで、応急処置から丸洗いまでの手順をお話ししてきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。

このような手順でシミ抜きを行えば、ほとんどのシミに効果が期待できるでしょう。

もし、それでも「シミが取れない!」という場合はクリーニング店へお願いしましょう。

お家で取れないシミはクリーニング店へ!

繰り返しになりますが、シミを付けてしまった際にはなるべく早く応急処置をして、お家でシミ抜きをすることが大切です。

もしその日の内にシミ抜きができない場合や、どうしてもシミが取れない場合には、クリーニング店にお任せすることをおすすめします。

この項では、ニットで代表的なセーターを例に、クリーニング店へ依頼するときの気になる点についてまとめてみました。

《料金》

地域やお店によって異なりますが、セーターを依頼したときの料金は500円前後が相場と言えます。

また、カシミヤやシルク、アンゴラ、アルパカ、リネンなどのデリケートな素材であったり、そのような素材が含まれていると、30%以上の追加料金が掛かるでしょう。

さらに、シミ抜きを依頼することでシミ抜き料金が掛かることもあります。

事前に、しっかりとシミの箇所と種類、そして料金を確認しておきましょう。

《日数》

通常は仕上がりまでに、2~5日程度掛かります。

しかし、店舗によっては、即日仕上げに対応してくれるところもあります。

その場合も、何時までに受付けをした場合のみという条件があることが多いので、こちらも事前に確認しておきましょう。

《シミ抜きの腕》

店舗によって、腕の善し悪しがあります。

ブランドもののニットなど特別なものは、腕の良いクリーニング店に依頼することをおすすめします。

近所での評判や、インターネットでの口コミなどで情報収集をして、腕の良い店舗に依頼しましょう。

ニットをキレイに着用するポイントとは?

これまで、ニットにシミを付けてしまった際の対処法についてお話ししてきましたが、最後に、ニットをキレイな状態でおしゃれに着用するポイントをお伝えします。

●1日着用したら数日休ませる

連続で着用すると毛玉ができやすくなるため、数日休ませて摩擦を抑えるようにしましょう。

●洋服ブラシをかける

洋服ブラシをかけることで、汚れを取り除き、毛玉をできにくくする効果があります。

●着用したニットは拭いてハンガーへ

着用したニットは、固く絞ったタオルで叩き拭きをし、ハンガーで吊るして体温や湿気を取り除きましょう。

●毛玉を除去する

毛玉の多いニットはおしゃれさが半減してしまうので、毛玉が目立ち始めたら除去しましょう。

なかなか取れない毛玉は、ガムテープなどで優しく引っ張ると、除去しやすくなります。

ニットでおしゃれを楽しむための知恵!

どんなにおしゃれなニットでも、シミが薄っすら残っているだけで、残念な印象を与えてしまいます。

生活の中では、うっかり何かをこぼしたりしてシミを付けてしまうのは時々あることです。

そんなときは、今回ご紹介したシミの応急処置から丸洗いまでの方法をぜひお試しください。

おしゃれを楽しむための知恵として役立つはずです。