ニットにできたシミは落とせる?簡単にできるシミの取り方!

寒い冬の季節になると、冬の定番アイテムであるおしゃれなニットは欠かせませんよね。

しかし、着る機会も多くなるため、その分汚れやすくなり、シミになることもあります。

お気に入りのニットにシミが付くとがっかりしてしまいますが、実は簡単にシミを落とすことができます。

そこで、ここでは冬場のおしゃれを楽しむためにも、汚れがしみ込む前の対処法から、自宅でできる簡単なシミの取り方までご紹介していきます。

ニットにはシミができやすい!シミになる前に対応を

寒い冬に活躍するニットは、おしゃれを楽しむ一環としても重宝されるアイテムです。

ニットは生地を総称するものですが、その素材の種類は実に様々です。

例えば、天然繊維では綿、麻、ウール、カシミヤ、合成繊維ではアクリル、ナイロン、ポリエステルなど、幅広い種類が挙げられます。

その中でも、特にニットのセーターとしてメジャーなアクリルは、素材の特徴として弾力性、保湿性、吸水性に長けているため、衣類として扱いやすく着やすいメリットがあります。

しかしその一方で、変色しやすくシミができやすいデメリットもあります。

そのため、ニットに付いた汚れは時間が経つほど染み込み、落としにくくなるので、汚れが付いた直後は早急な応急処置が求められます。

シミができる前に相応の対処ができれば、その後のシミ抜きもより楽になるはずです。

では、汚れが付いた直後は、どのような取り方で応急処置をすれば良いのでしょうか。

次項で詳しく見ていきましょう。

ニットについた水溶性のシミの取り方

ニットにシミを作らないための応急処置は、「速やかに汚れを広げることなく拭き取る」ことが基本です。

自宅でも外出先でも、その基本を踏まえた応急処置によってその後のシミも左右されます。

汚れが付いた直後の取り方を知る前に、まずはシミの種類について知っておきましょう。

シミになる汚れには、大きく分けて以下の2種類が挙げられます。

・水溶性のシミ(水に溶けやすい):醤油、コーヒー、お茶、ジュースなど

・油性のシミ(油分が含まれている):ソース、カレー、ケチャップ、マヨネーズ、口紅など

ニットに付いた汚れの取り方は、それぞれの種類によって変わってきます。

では、水溶性のシミが付いた直後の応急処置を見ていきましょう。

①水を含ませたティッシュで、シミ部分を濡らす

②シミ部分の裏側にティッシュ、もしくはハンカチを当てる

③ティッシュでシミを吸い取るように押さえ、数回繰り返す

④乾いたティッシュで水分をしっかり吸い取る

ここで注意したいのは、汚れを取ろうと擦ってしまうことです。

擦ってしまうと、かえって汚れが広がってしまうため、汚れを吸い取るようにティッシュを押し当てましょう。

ニットについた油性のシミの取り方

では続いて、ニットに油性の汚れが付いた直後の応急処置を見ていきましょう。

応急処置の要領としては、水溶性のシミの取り方とさほど変わりはありません。

①乾いたティッシュでシミ部分を押さえ、汚れを吸い取る

②シミ部分の裏側にティッシュ、もしくはハンカチを当てる

③新しいティッシュにハンドソープ、もしくは石鹸を少量つけ、シミ部分に軽くなじませる

④押し当てながらシミを吸い取っていき、数回繰り返す

⑤新しいティッシュに軽く水を含ませ、洗浄剤が残らないようにポンポンと押さえて吸い取る

⑥乾いたティッシュで水分をしっかり吸い取る

水溶性のシミの取り方と異なることは、ハンドソープや石鹸を用いる点です。

洗浄剤をシミに含ませることで、落としにくい油分を分解することができます。

また、水溶性のシミと同様に、シミ部分を強く擦らないように注意してださい。

完全なシミには正しい前処置と洗濯機で対処!まずは洗濯表示をチェック

これまでに、シミの種類に分けてニットのシミに対する応急処置をご紹介してきました。

ニットの汚れにその場で気付いた場合、前述した取り方で応急処置をすることができれば、その後の仕上がりも大きく変わってくるでしょう。

しかし、汚れに気付かずに完全なシミになってしまうこともありますよね。

完全なシミができてしまったニットは、正しい処置をしてから洗濯機で洗います。

そのため、まずはそのニットのセーターの洗濯表示をチェックし、家庭で洗えるか否かの確認をしなければなりません。

「洗濯機」のマークがあれば、洗濯機で丸洗いすることができます。

また、「洗濯機」のマークが赤い四角で囲まれている場合、洗濯は「手洗い、おしゃれ着、ドライ対応」などの弱水流コースが推奨されます。

「手洗い」マークの場合、洗濯機で洗えないわけではないですが、手洗いのほうが望ましいということを覚えておいてください。

もし「手洗い」マークの衣類を洗濯機で洗う場合は、そのメーカーの情報を確認してからのほうが良いでしょう。

また、「水洗い不可」のマークがある場合は、自宅では洗わずにクリーニング店にお任せするのが安心です。

これらの洗濯表示に従わないと、ニットが縮んだり、大きな型崩れを起こしてしまう場合があるので注意しましょう。

ニットのシミの正しい取り方!前処理と洗濯の手順

では次に、ニットの乾いてしまったシミの取り方について、洗濯機で洗う手順を見ていきましょう。

●用意するもの

・中性洗剤(おしゃれ着用)
・洗濯ネット
・タオル

ニットのセーターを洗う場合は、普段使っている洗浄力の強い洗剤ではなく、繊維に優しい「おしゃれ着用」の洗剤を使うことが望ましいでしょう。

●前処理

①シミ部分を軽く濡らし、タオルやティッシュなどでなじませる

②シミ部分に洗剤の原液を少量垂らし、優しくもみ込んでおく

●洗濯

①洗濯ネットに入れる

この際、シミ部分が外側になるようにたたんで入れましょう。

②手洗い、おしゃれ着コースを選んで洗濯

以上のように、普段の洗濯方法とほとんど変わりませんが、前処理をすることでシミ抜きの効果がより期待できます。

さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤を使うのもおすすめです。

シミ取りが成功しても気を抜かない!正しい干し方を知っておこう

これまでに、ニットに付いたシミの取り方についてご説明してきました。

しかし、ニットのシミ取りがうまくいっても、洗い終わった後の干し方が間違っていれば、伸びたり型崩れを起こしてしまいます。

せっかくのシミ取りを台無しにしないように、ニットの正しい干し方についてもご紹介していきます。

まず、ニットの干し方で一番おすすめなのは、「平干し」です。

「平干し」は、洗濯物を平らな状態で干す方法を指します。

一般的に、多くの衣類はハンガーにかけて「吊り干し」をしますが、ニットなどの伸びやすい素材は型崩れを起こす場合があります。

平干しをすることで、素材への負担を軽減し、伸びや型崩れを防ぐことができます。

ニットなどの平干し用に、「平干しネット」という専用アイテムも販売されており、物干し竿に吊るして使うことができます。

平干しする面がメッシュ素材になっているので、通気性に困ることはありません。

洗濯した衣類をネットの上に置くだけなので、使い方は簡単です。

ただし、シワができないようにしっかりと振りさばいてから干しましょう。

平干しネットは、ホームセンターやネット通販だけではなく、100均でも手軽に購入することができるので、ぜひチェックしてみてください。

ニットの汚れには慌てず適切に対処しよう

ニットに汚れが付いてしまったら、慌てて擦ったりせずに、冷静に応急処置をすることでシミを防ぐことができます。

また、シミができてしまっても、きちんと前処理をして洗濯をすることで、より効果的にシミを落とすことが期待できます。

ただし、ニットの洗濯表示はあらかじめ必ず確認し、それに従った洗濯をするようにしましょう。