まだ一度も着用していないのに、デニム特有のニオイが気になることってありますよね?
また、古着屋で購入したユーズド品や、長年愛用しているデニムのニオイにお悩みの方も多いでしょう。
そこでこの記事では、デニムのニオイを落とす方法をご紹介していきます。
まずは、「新品のデニムが臭い」というケースから見ていきましょう。
新品のデニムが臭いのはなぜ?有効なアイテムは「重曹」
新品のデニムには、まれにニオイのきつい商品があります。
「石油のようなニオイ」「硫黄臭い」といった表現をされることが多く、普通に洗濯して乾燥させるだけでは改善されない場合もあるようです。
このようなニオイは、デニムの染料として使われた「硫化染料」の洗浄が不十分なことで起こりやすくなります。
・値段が安いデニム(最低限のすすぎ洗いでコストパフォーマンスを上げるため)
・色が濃いデニム(染料を多く使用しているため)
上記に当てはまると、デニムが臭う可能性が高いです。
もしも、石油臭い新品デニムを購入してしまった場合には、まず「重曹」を使って対処してみましょう。
重曹には高い消臭効果が見込めます。
また、デニムを洗濯しても風合いが変わりにくいというメリットがあるため、大変おすすめです。
次項で作業手順を詳しくご紹介していきます。
手順を解説!臭い新品デニムは重曹で洗おう!
新品のデニムであっても臭いと感じる場合には、以下の方法で洗っていきましょう。
ニオイの原因である硫化染料は、ただ水洗いするだけでは落ちません。
【用意する物】
・重曹
・バケツ
・お湯
・割り箸
・洗濯ネット
・洗濯用洗剤
【作業手順】
①用意したバケツに折りたたんだデニムを入れる
このときデニムは裏返しにしましょう。
裏返しにすることで、デニムの色落ちや擦れを抑えることができます。
②その中にお湯を入れる
お湯の温度は60~70℃が適しています。
③続けて重曹を入れる
重曹は目分量で構いませんが、まんべんなく振りかけます。
④重曹を溶かす
割り箸を使ってよくかき混ぜます。
⑤30分程度放置する
このとき十分に換気しておきましょう。
⑥デニムをすすぐ
濁った水が出てこなくなるまですすぎます。
ニオイが改善されていなければ、①~⑥を何度か繰り返してください。
⑦洗濯機でいつも通りに洗う
洗濯用洗剤を使い、普段と同じように洗っていきます。
デニムは洗濯ネットに入れてください。
⑧陰干しをして作業完了
デニムは直射日光に弱いので、風通しの良い場所で陰干しをするのがおすすめです。
乾燥機はデニム生地を傷める可能性があるので、なるべく避けましょう。
新品ではなく中古だった場合「スチームアイロン」が便利!
新品のデニムについてお話ししてきましたが、ここでは中古のユーズドジーンズに焦点を当ててみましょう。
「古着屋さんで手に入れたデニムが臭い」というケースは少なくありません。
前に着ていた人の体臭や雑菌臭、古着ならではの防虫剤のニオイなど、さまざまな複合臭が原因となります。
ただ、古着の場合「本来の風合いを損ねてしまう」という理由で、洗濯を極力避ける傾向があります。
だからと言って、臭いデニムを履くのは気が引けてしまいますよね。
そこでおすすめなのは、「スチームアイロン」を使った対処法です。
スチーム(高圧蒸気)には、ニオイの成分を除去する効果が見込めます。
スチーム機能がついていれば、ご自宅にある普通のアイロンで構いません。
アイロンに水を入れて、スチームモードに切り替えます。
そのままデニムに蒸気を当てていけば、簡単に嫌なニオイを軽減させることができます。
愛用しているデニムが臭いときの対処法!
続いて、新品デニムや中古デニムではなく、長年着用しているデニムが臭くなったときの対処法をご紹介します。
まず、嫌なニオイの原因を挙げてみましょう。
・汗や皮脂汚れが染みついている
・生乾き状態が続き、雑菌が繁殖した
これらが主な原因です。
汗や皮脂汚れが原因であれば、おしゃれ着洗い用の洗剤で洗ってみましょう。
おしゃれ着洗い用の洗剤は、素材にやさしい「中性洗剤」となっています。
デニムの色落ちや縮みを防ぎながら、気になるニオイを除去します。
次に、生乾き臭が原因だった場合は、軽く天日干しをします。
天日干しには、高い殺菌・消臭効果が見込めます。
ただ、前述したようにデニム生地は直射日光に強くありません。
そのため、必ず裏返してから干すようにしてください。
また、長時間放置することも避けましょう。
これでも臭いと感じるようでしたら、重曹に浸けおきするのがおすすめです。
お湯に重曹を溶かし、デニムを30分程度浸けおきします。
そのあと通常通り洗濯すれば、ニオイはかなり改善されるはずですよ。
色落ちさせたくないデニムには「酢」がおすすめ!
中には、「臭いデニムをしっかりと洗濯したいけれど、どうしても色落ちが気になってしまう…」という方もいるでしょう。
そんなときには、「酢」を使うことをおすすめします。
酢には殺菌・消臭効果だけでなく、デニムの色落ちを防ぐ効果があります。
酢に配合されたクエン酸は、染料を抜けにくくさせます。
しっかりと乾燥させれば、ツンと鼻にくる酢のニオイも気になりませんから、安心して使ってみてください。
【用意する物】
・酢(穀物酢がおすすめ)
・洗濯ネット
・中性洗剤
【作業手順】
①洗濯機にデニムを入れる
念のため、デニム以外の衣類は入れないようにしましょう。
また、デニムは必ず裏返し、洗濯ネットに入れておきます。
②中性洗剤を入れて通常通り洗う
回転の少ないコースがおすすめです。
③2回目のすすぎに入ったら酢を入れる
酢の量は、大さじ2程度で十分です。
④陰干しをして作業完了
また、「塩」を同時に使用する方法もあります。
塩はマグネシウムやカルシウムが豊富で、染料と繊維が結合しやすくなるのです。
染料が水に溶け出しにくくなるため、酢と同等の効果が見込めます。
便利な裏技をご紹介しましたが、いかがでしたか?
購入時のデニムのニオイが気になるものの、色落ちもさせたくないという新品のデニムにも使えますよ。
デニムのニオイ予防にはなにが効果的?
これまで、新品や中古、自ら履き続けてきたデニムといった、さまざまなケースの消臭方法をご紹介してきました。
どんな状態であっても、長くデニムを愛用していきたいですね。
そこで最後に、ニオイの予防術を学んでおきましょう。
<臭いデニムにならないよう、保管状態を見直す!>
デニムは生地が厚いこともあり、湿気を溜めやすいです。
そこで、クローゼットの中にたたんでしまうよりも、吊るして収納することをおすすめします。
ハンガーにかけて吊るすこともできますが、S字フックを利用するのも良いでしょう。
ニオイ予防だけでなくシワ予防にもなるので、一石二鳥の保管法です。
<傷みや色落ちを防ぎたいなら、デニム専用のケアアイテムを使う!>
デニム専用の洗剤や消臭スプレーがあります。
「なるべく生地を傷めたくない」「風合いを大切にしたい」といった考えでれば、利用してみましょう。
洗剤の場合は、「ヤシ油」を原料としていることが多いです。
さまざまなデニムメーカーから発売されていますから、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
デニムのニオイ対策で快適な日々を!
今回は、臭いデニムのニオイを除去する方法についてご紹介してきました。
いくらデザインがおしゃれなデニムであっても、ニオイが気になるとその魅力は半減してしまいます。
重曹や酢などの身近なアイテムで、嫌なニオイを取り除きましょう。
また、専用のケアアイテムを使えば、デニムがより長持ちするかもしれませんね。