Tシャツを手作りしてみよう!自宅でもできるプリントの仕方

Tシャツにこだわりのある方は、世界にひとつだけのオリジナルTシャツを作ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

また、文化祭などの学校行事で、おそろいのTシャツを作ろうと考えている学生もいるでしょう。

オリジナルTシャツを作ろうと思うと、専門のプリント業者に注文しなければいけないと思われるかもしれませんが、実は自宅でも作ることができます。

今回は、オリジナルのTシャツを手作りする方法をご紹介します。

手作りTシャツを作ろう!自宅でもできる作り方は?

自分でデザインして作ったオリジナルTシャツは特別感があって、きっと着るのが楽しくなることでしょう。

自宅でオリジナルTシャツを手作りする場合、主に以下の3つの作り方があります。

●アイロンプリント

Tシャツ用転写紙という用紙にオリジナルの柄を印刷し、それをアイロンの熱によってTシャツに転写する方法です。

●ステンシルプリント

プリントしたい柄の形に穴を開けた型紙をTシャツに乗せ、その上からスタンプやスプレーによって着色する方法です。

●シルクスクリーン

穴を開けた型紙をメッシュ生地の上に貼り、その上からインクを乗せてメッシュ生地ごしに柄をプリントする方法です。

ステンシルプリントと少し似ていますが、必要な道具は異なります。

なお、昔はメッシュではなくシルクの生地を使用していたことから、シルクスクリーンと呼ばれています。

では次項から、それぞれのプリント方法について、詳しいやり方をご説明していきましょう。

アイロンプリントでTシャツを手作りしよう

まずは、アイロンプリントによる手作りTシャツの作り方を見ていきます。

【必要なもの】

・Tシャツ用転写紙
・プリンタ
・アイロン

①Tシャツ用転写紙を選ぶ

柄を印刷するための転写紙を選びます。

転写するTシャツの色や素材、自宅のプリンタの種類などによって、使える転写紙のタイプが異なるので、購入前によく確認しましょう。

②プリンタで転写紙に柄を印刷する

Tシャツにプリントしたい柄を、プリンタで転写紙に印刷します。

転写するときに柄が左右反転になるので、あらかじめ柄を反転させて印刷しておくように注意しましょう。

印刷したら、図柄に沿って5mmほど余白を残しながら、転写紙を切っておきます。

③Tシャツに転写紙を乗せ、アイロンをかける

転写紙の表面を下にして、Tシャツに乗せ、その上からアイロンをかけます。

剥がれにくくするために、しっかりと体重を乗せてアイロンをかけてください。

④熱が冷めたら転写紙を剥がす

熱が冷めるまで待ってから、転写紙を剥がせばでき上がりです。

ステンシルプリントで格好良いロゴTシャツができる!

次に、ステンシルプリントによる手作りTシャツの作り方をご説明しましょう。

今回は、布用のスタンプを使用したプリントの仕方を見ていきます。

【必要なもの】

・厚紙
・カッター
・マスキングテープ
・布用スタンプ
・ドライヤー

①厚紙をくり抜いて、プリントしたいデザインの型を作る

まずは型紙作りです。

プリントしたい柄の下書きなどを厚紙に乗せ、それをもとに、着色したい部分をカッターでくり抜いていきましょう。

②マスキングテープでTシャツに型紙を固定する

Tシャツの上に型紙を乗せたら、マスキングテープで貼り付けてしっかりと固定します。

プリントするところの布地がたるまないように気をつけてください。

③くり抜いた部分にスタンプで着色していく

型紙のくり抜いた部分の上から、布用のスタンプをポンポンと押し付けて色を付けます。

ムラやにじみが起きないように、まんべんなく色を付けていきましょう。

④ドライヤーで乾かし、型紙を外す

最後にドライヤーで乾かしてから、型紙を外せばでき上がりです。

本格的な仕上がり!シルクスクリーンのプリントに挑戦

続いてご紹介するのは、シルクスクリーンによるプリント方法です。

シルクスクリーンはプロの業者も行うプリント方法で、手作りでも本格的な仕上がりが期待できます。

【必要なもの】

・カッティングシート
・カッター
・木枠(写真用の額や刺繍用の枠でOK)
・メッシュ生地
・タッカー
・Tシャツ用インク
・スケッパー

①カッティングシートをくり抜いて、プリントしたいデザインの型を作る

ステンシルプリントと同様に型紙を作りますが、シルクスクリーンでは型紙作りにカッティングシートを使用します。

カッティングシートは粘着剤付きのシートで、メッシュ生地への貼り付けが簡単にできます。

②木枠にメッシュ生地を取り付け、タッカーで固定する

メッシュ生地をピンと張って木枠に取り付けます。

木枠ごとタッカーで留め、生地がずれないように固定しましょう。

③カッティングシートをメッシュ生地に貼り付ける

カッティングシートで作った型紙をメッシュ生地の表側から貼り付けます。

額の中に、プリントしたい柄の型紙が収まっている状態になります。

④Tシャツに木枠を乗せ、型紙の上からインクを乗せる

型紙を貼った面を上にして、木枠をTシャツの上に置き、その上にインクを乗せます。

スケッパーでインクを伸ばし、型紙の穴が開いている部分からTシャツにインクが付くようにしましょう。

着色したくないところにインクがはみ出さないよう、気をつけてください。

⑤木枠を外し、乾燥させる

インクが全体に乗ったら木枠を外し、乾燥させてでき上がりです。

手作りTシャツを作るときは著作権に注意!

手作りTシャツのデザインをする際には、気を付けなくてはいけないことがあります。

それは、デザインの著作権です。

自分でゼロからデザインする場合には特に問題ありませんが、インターネット上から画像や写真などを探してTシャツにプリントしたい場合は注意が必要です。

著作権フリーの画像でなかったり、二次加工が禁止されている画像だったりすると、無断で使用することで著作権侵害になってしまうかもしれません。

著作権侵害の心配のない画像を探すには、

・photoAC
・イラストAC
・Pixabay
・いらすとや

などの、著作権フリーの画像を集めた素材サイトを利用することをおすすめします。

素材サイトを利用するときは必ず利用規約を読み、画像の作者に使用許可を取る必要があるか、二次加工や商用利用などどこまで自由に利用できるかを、あらかじめ確認しておきましょう。

手作りが難しければTシャツプリントサービスを活用しよう

アイロンプリントやステンシルプリント、シルクスクリーンといった、オリジナルTシャツの作り方をお伝えしてきました。

自宅でもオリジナルのTシャツを手作りすることができますが、絶対に失敗したくない方や、クオリティの高いものを作りたい方は、やはりプロに頼むのが安心でしょう。

プリント業者によって扱っているサービスはさまざまで、PCで作成した入稿データをもとにプリントしてくれるだけでなく、手描きのイラストをデジタルデータに起こしてくれるような業者もあります。

また、キラキラしたラメプリントや、古着のような印象にできるヴィンテージプリントに対応しているところなどもあります。

自分の希望のTシャツデザインが実現できるような業者を探すと良いでしょう。

Tシャツの枚数は、1枚から大量発注まで対応してくれるところが多いです。

発注枚数が多いと1枚あたりの費用が安くなることも多いので、学校のクラスTシャツなど大量に作る場合は、業者に発注するほうがお得かもしれません。

オリジナルのプリントTシャツを作ってみよう!

今回は、オリジナルのTシャツを手作りする方法をご紹介しました。

自宅でもさまざまなやり方でTシャツのプリントができるので、きっと作る工程も楽しむことができるでしょう。

どうしても失敗したくない場合や、よりクオリティの高いものを求める場合などは、Tシャツのプリントサービスを利用し、プロに頼むのも良いでしょう。

プリントサービスの内容は業者によって異なるので、色々な業者を比較してみてください。