ジャケットを着る時、なんとなくおしゃれに見えず、違和感を感じることがありませんか?
もしかすると、それは「ジャケットのボタンを留めるか留めないか」によって生まれているのかもしれません。
「ジャケットのボタンを留めるか留めないか」という些細なことでも、場合によってはマナーにも関わると言われています。
そこで今回は、マナーとおしゃれのそれぞれの観点から、ジャケットのボタン問題についてご説明していきましょう。
ボタンを留める・留めないのイメージも重要!ジャケットの選び方
ジャケットは、「どのようなものを選ぶか」が、まず重要になります。
自分に合わないジャケットを選んでしまうと、着づらかったりおしゃれに見えなかったりするため、よく吟味して選ぶようにしてください。
ここでは、以下でジャケットの選び方をいくつかまとめました。
・自分に合う着丈のものを選ぶ
ジャケットは、一般的にヒップの下のラインが隠れるくらいの着丈が良いと言われています。
このくらいの着丈であれば、プライベートからフォーマルな場面まで着まわしやすいため、コストパフォーマンスの面から見てもおすすめです。
・ボタンを留める・留めないをイメージしてサイズを選ぶ
ジャケットは、場合によりボタンを留める時と留めない時があります。
どちらの場合であっても、形が崩れないサイズを選びましょう。
・肩幅に合ったものを選ぶ
ジャケットは、自分の肩幅よりも狭いものを選ぶと窮屈になってしまいます。
反対に、広すぎるものを選ぶと肩が落ちているように見えて、だらしない印象を与えてしまうため注意してください。
役割が違う!ジャケットの一番下のボタンは留めないで
ジャケットのボタンは、すべて留めたほうが良いと思っている男性も少なくないようです。
ジャケットのボタンをすべて留めると、少し窮屈に感じるものですが、それでも印象を良くするためにあえてそうしている方もいますよね。
ジャケットのボタンをすべて留めているほうが、なんとなくきちんとしているようなイメージがあるのも確かでしょう。
しかし、ジャケットのボタンの中でも、一番下のものは留めないことがマナーであると言われているのです。
ジャケットの一番下のボタンは、「飾り」としての意味があり、留めるためにつけられているわけではありません。
つまり、ジャケットの一番下のボタンは、他についているものとは役割が違うということです。
飾りである一番下のボタンを留めてしまうと、ジャケットを着た時のシルエットが美しく見えなくなってしまいます。
ジャケットの表面にシワもできやすく、なんとなくあか抜けない印象になってしまうでしょう。
そのため、ジャケットの一番下のボタンは留めないようにしてください。
ジャケットは、ボタンが2つや3つのものがありますが、どちらの場合でも同様です。
ジャケットは立つ時と座る時でボタンを留める・留めないを変えて
ジャケットのボタンは、立っている時と座っている時とで、留めるか留めないかが違ってきます。
これを心得ておくと、取引先との会議など、重要な場面で恥をかかずにすむので、覚えておくと良いでしょう。
まず、立っている時は一番下以外のボタンを留めておきます。
ボタンが3つついているジャケットであれば、そのうちの1つを留めておくと良いでしょう。
そして、イスに座ろうとする時に、留めておいたボタンを外すようにしてください。
そして、会議が終わっていざ席を立つ時に、外しておいたボタンはさりげなく留めてください。
ポイントは、留める時と外す時に、ボタンの方に視線を向けずにスマートに行うということです。
できれば、片手でもできるようにしておくと良いでしょう。
それから、留めたり外したりをスムーズに行うには、ボタンの状態を良くしておくことも大切です。
例えば、ボタンが取れかかっていたり、糸がほつれていたりすると、穴に引っかかってうまくいかないこともあるため、注意してください。
次項からは、ジャケットをおしゃれに着こなすための「ボタンを留める・留めない」についてご説明していきます。
ジャケットのボタンは留めないほうがネクタイなしでも寂しくない
ジャケットは、ボタンを留めるか留めないかによっても、着こなしがおしゃれに見えるかが左右されます。
まずジャケットは、ネクタイをしていない時にボタンを留めると、物足りなさを感じやすいです。
それには、ネクタイをしていないと胸周りがさっぱりしすぎてしまうということが関係しています。
ネクタイをしている時は、胸周りにボリュームが出て、視線もそこに集まりやすいですよね。
特にビジネスでは、ジャケットのデザインにあまり華美なものは選びにくいため、ネクタイで個性を出している方も多い印象です。
一方、ネクタイをしていないと、その分胸周りのスペースが広くなり、寂しい印象になってしまいます。
昨今では、夏にネクタイをつけないことを推奨している会社もあるため、この点に関する対策は重要と言えるでしょう。
そこでおすすめなのが、ネクタイをしていない時はジャケットのボタンを留めないということです。
ジャケットのボタンを留めないで着ることで、留めた時に作られるVゾーンがなくなります。
Vゾーンがなくなると、シャツの下部にも視線が行くため、胸周りの寂しさだけが強調されてしまうのを防ぐことができます。
シャツのボタンは留めないで、ネクタイなしでもスタイル良く
前項で述べた通り、ネクタイをしていない時は、ジャケットのボタンを留めない方が良いと言えます。
ネクタイをしないで胸周りが寂しく見えてしまうと、顔立ちによっては表情も暗く見えてしまいますよね。
しかし、中には「ジャケットのボタンを留めてスタイル良く見せるほうを優先したい」という方もいるでしょう。
そのような方には、ジャケットのボタンは留めて、代わりにシャツのボタンを留めないことをおすすめします。
また、シャツのボタンを留めないのは、上から2つまでにすることが重要です。
そうすることで、シャツのVゾーンとジャケットのVゾーンができ、立体感が生まれます。
例えば、シャツのボタンを上から3つまで留めないようにしてしまうと、素肌が見える範囲が広くなりすぎてしまいます。
素肌が言える範囲が広すぎると、人によっては視線に困ってしまうことも想定されるため、マナーの面で見ても注意が必要です。
襟なし服はボタンを留めないジャケットと合わせてカジュアルさを
ジャケットは、ビジネス以外のプライベートでも着る機会があります。
例えばデートでは、おしゃれに見せつつ、きちんとした印象を相手に与えたいものですね。
そのような場合にジャケットを着ると、男性らしい爽やかさが演出できるでしょう。
また、デートの時はジャケットとシャツを合わせても良いですが、カジュアルさを出すなら襟のないものを合わせるのもおすすめです。
デートでは、相手により気を遣わせないよう、着る服にもラフさがあるとより良いです。
しかし、ここで注意したいのが、襟のない服を合わせる時のジャケットはボタンを留めないということです。
襟のない服は、ジャケットと合わせるとシンプルになりすぎてしまうため注意してください。
ジャケットは自分に合ったサイズ選びと着こなしで長く愛用できる
ジャケットは、ボタンを留める・留めないによっても着こなしが変わるため、服に合わせてそれを変えることも大切です。
また、着こなしがおしゃれであっても、自分の身体に対してサイズが合わないものであると、その魅力も半減してしまいます。
着心地が悪く、せっかく買ってもいつの間にか着なくなってしまうこともあります。
そうならないためには、ジャケットの選び方が重要になるということを覚えておくようにしましょう。