履けなくなったスカートのリメイクに挑戦して簡単エコ活動

古くなったものを、違うものに作り直すことをリメイクと言います。

最近は、環境問題を考慮し、ゴミを増やさず不用品を活かす取り組みが増えてきました。

例えば、古民家を民宿やカフェにしたり、廃材から箸を作ったり、古着で小物を作ったりといった取り組みがあります。

古着をリメイクするのも、環境を考えた比較的簡単なエコ活動の一つです。

そこで、今回は古くなったスカートのリメイクについて、ご紹介しましょう。

簡単にリメイクできるデニム地のスカート

履けなくなったスカート、古くなったスカートを皆さんはどうしていますか。

燃えるゴミで処分をするのはもったいない、とリサイクルに出す方も多くなっています。

しかし、破れてしまったり汚れがひどかったりする衣類は、リサイクルショップが引き取らないこともあります。

そんな時でも、ゴミにしない簡単なリメイク方法があると良いですね。

そこで、まずは一番簡単なリメイクからご紹介します。

最も簡単にリメイクすることができるのは、バッグです。

この時、リメイクするスカートとしては、綿やデニムなど厚手のスカートを選んでください。

ポリエステルなどの化学繊維のスカートは、生地にコシがないため、バッグにすると形が取りにくくなります。

一方、古いスカートの中でも綿の厚手のスカート、デニム地のスカートであれば成形しやすく簡単にリメイクすることができます。

デニム地のスカートはトートバッグやデイバッグ、メッセンジャーバッグにリメイクすることができます。

また、不要になったスカートが丈の長いデニムスカートなら、すそをカットしミニスカートにリメイクすることも可能です。

落ちないシミ汚れの部分に刺繍をしたり、レースやボタンの飾りを付けたりして隠せば気になりません。

そのまま好みの長さにカットしても良いですし、裾に違う素材を合わせて、まったく違うスカートをデザインするのも楽しいです。

色々なものにリメイクできるデニム地のスカートは、処分をせずに取っておきましょう。

デニム地スカートの簡単リメイクバック

では、デニム地スカートからバッグをリメイクする方法をご紹介しましょう。

デニム地の良いところは、生地がしっかりとしているので、バッグにリメイクする時に芯を貼る必要がなく簡単にできることです。

【用意するもの】

・古いデニムスカート
・ミシン糸
・バンダナ
・裏地用の布
・手縫い糸

【作り方】

①スカートの丈が長い場合は裾をカットしておきます。

ウエスト部分がバッグの口になると考えて、バッグの大きさを決めましょう。

②スカートのすそを裏から縫います。

この時、2度縫いしておきます。

③ファスナー部分が開かないように、しっかりと上から縫っておきます。

④表と同じ幅と長さの裏地を裁断し、両サイドと底を縫います。

⑤次にバッグの口を縫いますが、この時表地と裏地を一緒に縫ってしまいましょう。

まずは、裏地を中表にし、口のところを1cmほど外側に折り曲げアイロンをかけておきます。

次に表地になるジーンズ生地の口を1cmほど裏に折ってアイロンをかけます。

表地の内側に中表にした裏地を入れて、バッグの口の部分を一周待ち針で留めます。

⑥①でカットした部分を使ってバッグの持ち手を作ります。

幅2.5~3cmは欲しいので、カットした幅が7cmくらいあると良いでしょう。

ミニスカートでカットする部分がない場合は、違う布かバッグ用のハンドルを用意します。

持ち手の中心とバッグの幅の中心を合わせて、ちょうど持ちやすい場所に持ち手をつけます。

持ち手を待ち針で留めた表地と裏地の間にはさみ、その上からしつけをします。

⑦次に、ミシンをフリーアームにして、口と持ち手を一緒に一周ぐるっと縫ってください。

ミシンがフリーアームにならない場合は、裏地を外側にして、少しずつ生地を送りながら同じ用にぐるっと一周縫います。

⑧持ち手をミシンで縫い付けます。

⑨ベルト通しに、バンダナを一周通し前で結びます。

バンダナを通す時、少し口が閉まるような感じに仕上げましょう。

これで、デニム地スカートのバックの完成です。

古いスカートを簡単に子ども服へリメイク

大人のスカートを利用して、子どものワンピースやジャンパースカートを作るリメイクの方法もあります。

古いといっても汚れや破損があるわけではないスカートなら、まだまだリメイク次第で、色々な再利用ができます。

特に、サイズが合わなくなったり、流行が終わってしまったりして履けなくなったスカートは、処分してしまったらもったいないですね。

そこで、子どもの服に簡単リメイクしてみましょう。

デニム地も良いですが、綿のレーススカートがあれば、可愛くておしゃれなスカートを作ることができます。

他にも、スーツのスカートや薄手のウールのスカートなら、ちょっとしたフォーマルのスカートも作ることができます。

まだ、学生時代の制服のスカートや黒の就活スカートを持っていて処分に困っていませんか。

それなら、子どものスカートに変えてみましょう。

紺や黒のジャンパースカートなら、白やピンクのボレロやカーディガンと合わせて、入学式や卒園式の衣装に作り変えることもできます。

大人用のスカートを、子ども服にリメイクする時、余分な部分はカットします。

汚れや薄くなった部分を外して、必要なところを残し可愛いスカートに作り変えてあげましょう。

2枚のスカートを1枚にリメイク

せっかくリメイクするなら、よりかっこいいスカートにできると良いですよね。

そこで、2枚のスカートを使って新しいスカートをリメイクしてみましょう。

皆さんは、縦の切り替えのスカートというのを見たことはありませんか。

左脇から後ろ中心までがセミタイトのチェックスカート、途中からは無地のプリーツスカート、と複数枚のスカートが1枚になっているスカートです。

複数枚のスカートを途中で張り合わせた、独特のデザインのスカートになります。

横で違う柄のギャザースカートを縫い合わせるものに、ティアードスカートがあります。

縦切り替えのスカートは、ティアードスカートを90度回転させたもの、とイメージしてみてください。

秋冬ものとして複数の店舗で見かけるようになった縦切り替えのスカートは、少数ですが春夏ものでも見られるようになっています。

ファッションブランドのメーカーでも、売れ残りの商品に頭を悩ませています。

そこで、従来の服をリメイクして新しい商品として、店頭に出すという試みをしています。

もしかしたら、縦切り替えのスカートは、そんなアイデアから生まれたものかもしれません。

手芸が苦手な方は、簡単に自分で作ることができないかもしれませんね。

そんな時は、お直し屋専門店にお願いすると、お店にある縦切り替えのスカートと同じようなものを作ってもらうことができます。

2枚のスカートを縦切り替えのギャザースカートに簡単リメイク

手芸が得意で、縫物に自信がある方は、自分で簡単に縦切り替えのスカートにリメイクしてみましょう。

まずは、サイズが合わなくなって履けなくなったスカートを、2枚用意します。

サイズは、大きくて履けなくても、小さくて履けなくても、どちらにしても2枚のスカートを1枚に仕上げていきますので大丈夫です。

それでは縦切り替えのスカートの作り方です。

【用意するもの】

・スカート 2枚
・ミシン糸
・幅広ゴム

【作り方】

①まず、2枚のスカートのウエストベルトを外します。

②2枚のスカートの脇線のミシン糸をほどきます。

この時、右スカートにしたい方は左脇を、左側にしたい方は右脇をほどきます。

2枚のスカートを重ねて、自分好みのシルエットを考えます。

今回は、簡単なギャザースカートにします。

③元々のスカートの分量を考えて、多すぎるようなら1/4から1/3カットします。

例えば、元々のウエストが60cmだった方で、現在は70cmになってしまったとします。

2枚のスカートをそのままつなげてしまうと、ウエストは120cmで少し広すぎます。

そこで、現在のウエストの1.5倍の105cmにします。

この時、主となるスカートはそのままにして、もう1枚のスカートを15cm分縦にまっすぐカットします。

④2枚のスカートを、裏から縫い合わせます。

⑤ウエストベルトは主となる方に、もう1枚のスカート分を縫い合わせて、スカートのウエストの大きさに合わせて裁断します。

ウエストベルトとスカートのウエストに前中心・後ろ中心・右脇・左脇の4か所の合印をつけます。

⑥合印がずれないように、ベルトを付けます。

この時、ベルト芯は外し、ベルトの方にゴムを入れる口を開けておきます。

⑦ベルト部分を縫い付けたら、幅広のゴムを入れます。

セミタイトのスカートでも、2枚分の幅があるため、かなりふわっとしたギャザースカートができます。

子どもでも簡単なスカートのリメイク

最後に、子どもでも簡単にできるリメイクをご紹介しましょう。

古いスカートを使って織物をします。

使うのは、ニットのスカートがおすすめです。

まずは、古いスカートを裂きます。

スカート以外にも、古いTシャツやワイシャツ、タオルにパジャマもあれば一緒に使ってしまいましょう。

どんどん裂いて、たくさんの紐にします。

段ボールの両サイドに1~1.5cm幅の切込みを入れます。

片面で20以上の切込みを入れましょう。

裂いた紐を、切込みに一本一本、渡していきます。

そう、簡易織り機です。

ここに、違う紐を交互に通していきます。

次の紐は、段違いに1本ずらして交互に通します。

これを繰り返すと、平織りの織物が出来上がります。

出来上がった織物を外したら、周りの紐を3~4本まとめて結びます。

裂いた布の幅や材質で、結びやすい物や結びにくいものがあるので、本数はバランスを考えながら結びましょう。

大きくなればラグマットに、小さい座布団や足ふきマットとしても使うことができます。

子どもでも簡単にできるリメイクインテリアグッズになります。

夏休みの自由課題が思いつかなかったら、親子でやってみましょう。

平織りの布は、ちょっと鋏を入れてそのまま両側に引けば裂けますので、それほど力がいる作業ではありません。

古いスカートも簡単リメイクでエコ活動

古いスカートのリメイクのご紹介でした。

本当に簡単にできるインテリアグッズから、少し技術がいる新しいスカート作りもありました。

季節の変わり目に衣替えをしていると、いつのまにか衣類でいっぱいになることがあります。

エコ活動というと、少し身構えてしまうかもしれませんが、衣類をリサイクルしたりリメイクしたりすることも活動の一つです。

スカートだけでなく、ぜひ色々な古着のリメイクに挑戦し、簡単にエコ活動をしてみましょう。