ストールといえば、防寒や日よけ、コーディネイトのワンポイントとして首回りを彩るファッション小物というイメージがあるのではないでしょうか。
ストールは、季節に関わらず使っていただきたいアイテムです。
特に暑い夏は、ストールを羽織ることで冷房による冷えを防いでくれたり、強烈な紫外線を防いでくれたりと活躍してくれます。
ここでは、夏を快適に過ごすためのストールの使い方、夏におすすめのストール生地などについてご紹介します。
そもそもストールとはどんなアイテム?
私たちが身に付けるファッションアイテムには、さまざまなものがあります。
その中で、一枚の布からなるファッションアイテムとしては、マフラー、ショール、ストールなどが挙げられます。
これらの違いをいざ聞かれたときに、正確に答えられる方は少ないかもしれません。
マフラーやショールは生地に厚みがあり、防寒を主な目的としたものになります。
首に巻くものをマフラー、主に肩に羽織るものをショールと呼びます。
一方ストールは、生地が薄く、幅が広いのが特徴です。
マフラーやショールと比べると、季節を問わずに使用できる点が大きな違いです。
首回りに巻く、肩にふわりと羽織る、ひざ掛けとして使うなど、さまざまな使い方を楽しめる点も、ストールの大きな特徴といえます。
ストールは気温の変動が激しい季節の変わり目や、汗をかき紫外線の強い夏の時期などに上手に取り入れることで、大活躍してくれるアイテムなのです。
夏の体は冷えやすい!羽織ることで冷えを予防
日本の夏の暑さは、年々厳しくなってきていますね。
真夏の日中、屋外では人間の体温と変わらないような気温にさらされていると、汗だく、へとへとになってしまいます。
そのような状態で屋内に駆け込んだ時、ひんやりとした冷房が効いていると、これ以上ないほどの心地よさを感じますよね。
しかし、ひんやりと感じるほどの冷房はかなり設定温度が低く、このような温度での長時間の冷房使用は、体を確実に冷やします。
また夏は、暑さを解消するために冷たい飲み物、食べ物を摂取する機会も増え、体の芯から冷えがちなのです。
しかし、仕事などの関係で、冷房の効いた室内で一日中過ごさざるを得ない方も多いでしょう。
体が冷えることは、自律神経の乱れにつながり、体調不良の原因のひとつになります。
血行が悪くなり、胃腸障害や肩こりなどの不快な症状にもつながってしまいます。
そんな辛い症状を引き起こす冷えを予防するために、ストールをおおいに活用しましょう。
太い血管が通る首に巻いても良いですし、肩を覆うように羽織ると、上半身全体を冷えから守ってくれます。
柄や色をお好みのものにすれば、より楽しく使えるでしょう。
年齢の出やすい首!夏はストールで日焼け対策を
意外と人目に付きやすい首のお手入れ、普段どのくらい意識して行っていますか。
首はしわやシミ、いぼなど、年齢や体調が特に出やすい場所といわれます。
体の中でも皮膚が薄い場所であり、顔と比べお手入れが行き届きにくいのも、年齢が出やすい原因でしょう。
気になる部分を化粧で隠すわけにもいきませんので、日頃からお手入れを心掛けましょう。
顔と同じように日焼け止めなどをしっかり塗るだけでも変わってきます。
また、リンパマッサージなどで血行を良くすることもひとつの対策です。
首にストールを巻くことは、強烈な日差しによる日焼けを予防することにつながります。
夏に半袖を着ている時などに、ストールを首や肩を覆うように羽織るのも、日焼け防止に効果的です。
薄手のストールで直射日光を遮ると、夏の暑さも和らぎます。
羽織る、巻くで夏を快適に!夏におすすめのストール生地をご紹介
ストールに使われている素材には、さまざまな種類があります。
化学繊維であればポリエステルやアクリル、ナイロンなどが一般的です。
天然の繊維では、綿、リネン、シルク、ウールなどがあります。
デリケートな首に触れるストールは、刺激の少ない天然繊維をおすすめします。
天然繊維は化学繊維と比較すると吸水性、吸湿性に優れていますので、汗をかきやすい夏には特におすすめできます。
天然繊維の中でも、綿やリネンは家庭でジャブジャブと洗濯ができるため、夏には使い勝手が良い素材です。
綿はなんといっても吸水性に優れ丈夫ですし、リネンは肌に触れた瞬間にひんやりとして気持ちよく使えます。
シルクは保湿性に優れているため、肌が敏感な方には嬉しい素材です。
クリーニングが必要であるため普段使いはしにくい素材ですが、しわになりにくく、きちんとした印象を表現できる生地でもあります。
光沢のあるシルクは、さらりと羽織ることで、上品な印象になります。
フォーマルな場で使うのに向いている生地ですので、一枚持っておくといざという時活躍してくれるでしょう。
海水浴やプールにも一枚!羽織るだけでUV対策できる大判ストール
インターネットで「UV対策ストール」等のワードで検索すると、実にさまざまな種類、色、柄のストールが挙がってきます。
大きさも、通常のストールと比べてかなり大判のものもあり、夏の必須アイテムといっても良さそうな品揃えです。
ストールの生地は綿混紡、リネンなどが多く、吸水に優れているうえにすぐ乾く素材が多く見られます。
フード付きパーカーのように、頭からすっぽりとストールをかぶれば日よけになります。
水着を着ているときには肩から羽織ると、肩や首のヒリヒリする不快な日焼けを防ぐことができます。
夏場は汗だけでなく、プールや海などで水に触れる機会が多いため、すぐ乾くストールを何枚か持ち歩くと便利でしょう。
服を何枚も持ち歩くのはなかなか難しいですが、ストールならばそれが可能です。
面積の大きいストールは、羽織る場合、色柄がパッと目立つアイテムになります。
素材にもよりますが、ストールは比較的求めやすい価格帯のものが多いため、好きな色、デザイン、柄のストールを集めるのも楽しいですね。
自分に似合う色のストールを活用して顔色をパッと明るく!
洋服やメイク用品を選ぶ際、どのようなことにこだわって決めていますか。
流行のカラーやデザインで選ぶ、好きなブランドで選ぶなど、いろいろな方法があるでしょう。
その際、自分に似合う色、つまりパーソナルカラーを知っておくことをおすすめします。
ひとりひとり、肌、髪、瞳の色、また骨格が異なります。
自分の肌色や印象を引き立てる色もあれば、打ち消す色もあるのが事実です。
書籍や雑誌、インターネットなどで、パーソナルカラー診断をすることができますので、機会があればお試しください。
化粧品カウンターや衣料品店などで、プロのアドバイスを受けるのも良いでしょう。
自分を引き立てる色を知り、それをストールに取り入れることで、より印象的なコーデが楽しめます。
身に付ける衣服がシンプルになりがちな夏には特に、ストールを首回りに巻く、肩に羽織るなどの使い方がファッションのワンポイントになります。
ストールは顔の近くで使うアイテムなだけに、似合う色を取り入れることで、より効果的に働いてくれるでしょう。
いつもバッグに一枚、ストールを!
ストールは、一枚の布であるだけに使い道が多く、持ち運びの際にもかさばらない手軽な衣料品です。
また、色や柄などを工夫することで、効果的なファッションアイテムとして活躍してくれます。
素材を選べば、一年中楽しむことができます。
暑く、あれこれ荷物を増やすのが億劫になりがちな真夏には、快適な肌触りのストールをバッグに忍ばせておきましょう。
ストールをおおいに活用して、暑い夏を快適にお過ごしください。