ライダースは男性的なイメージが強いですが、女性に人気の高いファッションアイテムでもあります。
ストールを巻いたり、スカートを合わせたりと、ライダースをお洒落に着こなす女性が増えているのです。
ライダースの素材は、本革か合皮、基本的にこの2つのどちらかになります。
本革の場合、日々のお手入れはどのように行ったら良いのでしょうか。
今回は本革のライダースについて、お手入れ方法などくわしくお話ししていきましょう。
本革のライダースの特徴とは?お手入れは必須?
ライダースの購入を検討している方もいらっしゃるでしょう。
ライダースには大きな流行り廃りがないため、長く使うファッションアイテムとして、女性からの注目が集まっています。
ライダースの主な素材には、本革と合皮があげられます。
合皮は比較的安価なので、購入を迷うことは少ないでしょうが、本革は値が張るため、きちんと着こなせるのか、またお手入れできるのか不安に感じる方も多いでしょう。
しかし本革のライダースは、長い年月をかけて風合いを楽しむことができるファッションアイテムです。
購入したら、日々のお手入れをしっかり行い、一生もののライダースを作り上げることが望まれます。
また、本革のライダースは基本的に水洗いすることができません。
そのため、定期的にブラシをかけたりなどのお手入れをする必要があります。
これを怠ると、時間の経過とともに傷みが進行し、劣化して価値がなくなってしまうのです。
本革のライダースは、手をかけて長く愛用するファッションアイテムなのです。
ライダースの革の種類を知ろう
ここで、ライダースの革素材の種類を見ていきましょう。
ライダースに使用される革には、どのような種類があるのでしょうか。
以下でまとめてご紹介します。
●スムースレザー
本革のライダースに使用される多くは、このスムースレザーになります。
主に、固く丈夫で強度のある、牛革が使用されることが多い傾向があります。
牛革は着始めは固くゴワゴワしますが、だんだんと体に馴染んで柔らかくなっていきます。
ちなみに、羊革(ラム革)のライダースも存在しますが、革が柔らかすぎるため、着心地は良いですが、耐久性にはかけます。
●スウェード
革の内側を、サンドペーパーなどを使い、起毛するまで磨いた素材です。
毛が立っているため、お手入れにオイルなどは使用できないので注意が必要です。
●フェイクレザー
本革に比べて比較的安価なのが、この合成皮革(合皮)です。
本革のように耐久性はありませんが、雨の日でも気にせず着ることが可能です。
見た目の高級感は、スムースレザーと比べるとやや劣ります。
本革のライダースを購入した!まず行うことは?
本革のライダースを購入したら、嬉しくてすぐに着て出かけたくなるものです。
しかし、着用の前に行うお手入れがあります。
それは「防水スプレー」をかけて、防水保護を行うことです。
本革のライダースは洗濯できないと述べましたが、水に濡らすこともご法度なのです。
そのため、出先で突然雨が降ってきた時の対策として、防水スプレーをかけておきましょう。
防水保護をすることで、雨だけでなく、排気ガスや砂埃などの汚れが付着しにくくなる効果も期待できるでしょう。
【防水スプレーのかけ方】
①まず、ライダースの表面の汚れを、乾いた布などで拭き取ります。
②革用の防水スプレーをライダースにムラなく拭きかけていきます。
③乾燥するまで待ち、その後乾いた布で乾拭きします。
以上が、着用前に行う防水スプレーのかけ方になります。
ライダースを長持ちさせるためにも、必ず最初に行いましょう。
本革のライダースの日常のお手入れ
本革のライダースは、日常の中でもお手入れが必要です。
とはいっても、オイルを塗るなどの本格的なお手入れではなく、軽めの拭き作業程度のものになります。
用意するものは、「馬毛ブラシ」です。
週に1回程度、馬毛ブラシでライダースの表面に付着した汚れを取り除きましょう。
その後、乾いた布でやさしく乾拭きしていきます。
これだけで十分良い状態を保つことができるでしょう。
では、本革のライダースが汚れてしまった場合や、雨に濡れてしまった場合はどのように対処したら良いのでしょうか。
汚れの場合は、水に濡らして固く絞った布でやさしく拭き取ります。
すぐに乾いた布で乾拭きし、ライダースが極力水に濡れた状態にならないように注意しましょう。
また、雨に濡れてしまった場合ですが、早急に乾いた布で雨を拭きとります。
ごしごしと力を入れることなく、やさしく叩くように作業しましょう。
その後は、水分を飛ばすために日陰で時間をかけて乾かしましょう。
汚れの場合も、雨に濡れた場合も、早急に対応することが大切です。
重要!本革のライダースは定期的にオイルが必要
本革のライダースのお手入れとして、年に1、2度くらいのペースでオイルの補給が必要になります。
革製品にオイルはつきもので、これはライダースだけに限ったことではありません。
オイルが不足したライダースは、革の繊維が硬くなり、破れてしまう原因となるのです。
オイルを補給するタイミングとしては、ライダースを着なくなる春先くらいが望ましいでしょう。
では、オイルの補給の仕方をご説明します。
【ライダースのオイルの塗り方】
まずは、馬毛ブラシをかけて、ライダースをきれいにしていきます。
革以外の部分(ジッパーなどの金具)は水に濡らして固く絞ったぞうきんで拭き、その後乾拭きしましょう。
次にオイルを塗っていきます。
オイルは「マスタリングペースト」または「ミンクオイル」を選びましょう。
ほんの少量のオイルを手に取り、両手でよく伸ばしてからライダースに塗っていきます。
ポイントは「薄く」広範囲に塗ることです。
手のひらのオイルがなくなったら少しづつ足して、再度塗り込んでいきます。
あまりオイルを多く塗ってしまうと、カビが生える原因となりますので、十分に注意してください。
オイルを塗り終えたら、ハンガーにかけて少し馴染ませます。
最後に、乾いた清潔な布で拭き上げてください。
以上でライダースのオイル補給は完了となります。
シーズンオフのお手入れは?保管方法も知りたい
一般に夏など、暖かい季節の間はライダースを着用しないでしょう。
このようなシーズンオフの間、どのように保管したら本革のライダースへのダメージが最少となるのでしょうか。
まず、長期保管する際の大前提として、畳んで保管するのは止めましょう。
太めのハンガーにかけて、ボタンやジッパーをきちんとしめて、正しい状態にしてください。
細いハンガーしかない場合は、タオルを巻き付けるとライダースにハンガーの跡がつきません。
そして、直射日光の届かない、ほど良く風の抜ける場所にかけておきましょう。
クローゼットでも構いませんが、1か月に1回は外に出して、空気に触れさせてあげましょう。
こうすることでカビ予防に繋がります。
また、「不織布カバー」をかけて保管するのもおすすめです。
不織布カバーは通気性が良いカバーのため、ほこりを避けつつ、ライダースに適している程良い湿度を保つことができます。
以上のように、シーズンオフでもたまに外に出したりと、気を使ってお手入れしてあげてください。
本革のライダースを着こなしてお洒落上級者に!
本革のライダースは合皮のライダースと比べると、高級感、風合い、耐久性、すべてにおいて優れています。
その分値は張りますが、ライダースは基本的に流行り廃りがないため、長く愛用できるファッションアイテムとして、1つ持っていても良いでしょう。
日ごろからお手入れは必要ですが、時間をかけた分、一生もののライダースとなります。
本革のライダースをおしゃれに着こなして、お出かけを楽しんでください。