お気に入りのニットにハンガー跡が!跡を残さないための工夫

冬のおしゃれを楽しむためにはニットは欠かせません。

しかし、ニットは何も気にせずにハンガーにかけると、肩にポコッと跡がついてしまうことがあります。

ニットにハンガーの跡がついていたら、コーディネートを楽しむ気持ちも半減してしまいますよね。

お気に入りのニットを素敵に着こなすためには、ニットやハンガーの扱い方を見直してみましょう。

跡を残さない工夫を少しするだけで、ニットを長く愛用できますよ。

ニットはハンガーの跡がつきやすい!?

ニットをタンスやクローゼットに収納するときに、他の衣類に比べハンガー跡がつきやすいと感じたことがあるのではないでしょうか。

その理由はニットの素材が大きく関係しています。

ニットの多くは毛糸で作られています。

その毛糸はウール・アクリル・カシミアなどを原料としていて、柔らかく伸び縮みがしやすいのが特徴です。

また、洗濯後のニットは水分を含みとても重くなっているため、ハンガーにかけるとニット自身の重みで肩の部分に負荷が集中してしまうのです。

素材以外の理由としては、ハンガーがニットをかけるのに適していないことが考えられます。

ニットをかけるのに針金ハンガーを使っている場合は、注意が必要です。

針金ハンガーはニットを支えるほどの力が無いため、跡が残りやすく型崩れもしやすくなります。

それでは、ニットに跡をつけないためには、どのハンガーを選べばいいのでしょうか。

次章でその点についてお話しします。

跡がつきにくいハンガーを選ぼう!

ニットをかけるのに適したハンガーを選ぶために、いくつかのポイントを押さえましょう。

●肩の部分が厚くなっているハンガーを選ぶ

ニットを支えるための面積が多いハンガーを選ぶことで、ニットが伸びるのを防ぐことができます。

●なだらかなカーブを描いているハンガーを選ぶ

肩の部分が細く角張っていると、ニットの重さにより跡がつきやすいので、そのようなハンガーを選ぶのは避けてください。

●伸縮式のハンガーを選ぶ

伸縮式のハンガーならば、着る人に合わせて肩幅を調整することができます。

女性と男性でも肩幅に違いがありますので、お手持ちのニットによって長さを変えましょう。

●滑り止め付きのハンガーを選ぶ

ニットは重さがあるため、ツルツルしたハンガーを使うと滑り落ちてしまいます。

そうすると、肩の部分に余計な力がかかりニットに跡がつきやすくなってしまうので、滑りにくいハンガーを選ぶと良いでしょう。

ニットについてしまったハンガー跡の簡単な直し方は?

いくら気を付けていても、ニットにハンガーの跡がついてしまうことはあるでしょう。

出かける直前にハンガー跡に気づいた場合、簡単に直す方法があると助かりますよね。

それでは、ご自宅にあるものを利用して、簡単にハンガー跡を分からなくする方法をご紹介します。

用意するものはドライヤーと水です。

この二つを用意するだけで、ニットについたハンガー跡を簡単に消すことができます。

まずは、ハンガー跡がついている部分を水で少しだけ濡らします。

ニットの内側から手を入れ、その濡らした部分に手をかざし、ニットの外側からドライヤーを当てて乾かします。

これだけでハンガー跡はきれいになくなるでしょう。

ハンガー跡を直すために必要なものは水分と熱です。

そのため、もしご自宅にスチームアイロンがある場合は、それを利用するのも便利な方法の一つですね。

水分を含んだ蒸気を当てながら、熱を持ったアイロンで軽く押さえれば、数分でハンガー跡を消すことができるはずです。

しかし、ニットの中には水分と熱に弱い素材でできているものもあります。

高級なものほど扱いが難しい場合もありますので、その点は事前に確認しておきましょう。

ニットは洗濯も重要!

ニットはハンガーの跡だけではなく、伸び縮みも防ぐことも大切です。

そのため、ニットを洗濯するときは正しい方法で行うようにしましょう。

基本的にニットは手洗いが推奨されています。

しかし、忙しい朝に手洗いでニットを洗うのは、あまりにも手間と時間がかかってしまいますよね。

できれば、洗濯機を使って簡単に洗濯を済ませたいものです。

ニットを洗うのに洗濯機を利用するためには、二つの条件があります。

一つ目は、洗濯機の機能にニットに適した洗濯コースが搭載されているかということです。

ニットはデリケートな素材でできていることが多いので、洗濯機の動きがあまりにも激しいと生地が傷んでしまったり、縮んでしまったりすることがあります。

そのため、ドライコースや手洗いコースなど優しい洗い方を選んで洗濯を行いましょう。

二つ目は、ニットが水洗いが可能かどうかということです。

ニットについている洗濯表示を確認して、水洗いが可能と書いてあるニットのみ洗濯機を利用するようにしてください。

水洗いが不可能なニットに関しては、ご自宅での洗濯が難しくなりますので、クリーニング店を利用するようにしましょう。

ニットを洗濯機で洗う方法

洗濯機を利用してニットを洗うためには、ニットが縮まないように中性洗剤を用意してください。

市販されているおしゃれ着専用の洗剤を選ぶと間違いがないはずです。

また、ニットに無駄な力を加えず洗うために、洗濯ネットも用意しましょう。

この二つが用意できたら、洗濯機でニットを洗う準備をしていきます。

まずは、用意した洗濯ネットにニットを入れましょう。

ニットの襟元などに汚れが気になる部分があったら、洗剤を直接その部分に塗りこみ、汚れている部分がネットの外側にくるようにしてください。

洗濯ネットにニットを入れる際は、裏返しにすると毛玉などができにくくなります。

ニットを洗濯するための準備が整ったら、洗濯機を回していきましょう。

洗剤を既定の量入れて、優しく洗えるコースで洗濯を開始します。

このときに柔軟剤を入れると、ニットをふんわりとした仕上がりにすることができます。

洗濯機が回り、脱水まで終われば洗濯は完了です。

洗濯が完了したニットは、次に乾かす作業が残っています。

ハンガーを使うと跡がついてしまう恐れがあるため、別の方法でニットを乾かしていきましょう。

跡が残らない!洗濯したニットは平干しネットで乾かそう!

洗濯したニットを乾かすときにハンガーを使うと、跡が残ってしまうことがあります。

水を含んだニットを針金ハンガーなどで乾かすと、跡が強く残り、直すことも難しくなってしまうので避けましょう。

ニットを乾かすアイテムとしておすすめするのは「平干しネット」です。

平干しネットを使えば、洗濯後のニットを平らなまま干すことができます。

ハンガーの跡がつくこともなく、型崩れもしないので、ニットを乾かすのに最適です。

今は100均でも平干しネットは売られています。

大きさや種類もたくさんあるので、自分の希望に合った平干しネットを選んでください。

平干しネットは、ニットだけではなく枕やクッションなどを干すときにも使えるので、持っていて損はないアイテムと言えるでしょう。

ニットにハンガーの跡は残さない!

ニットは素材の特質上、ハンガーの跡がつきやすいです。

しかし、ニットをかけるためのハンガー選びを工夫すれば、ハンガー跡に悩まされることは無くなるでしょう。

たとえもしハンガーの跡がついてしまっても、ドライヤーを使えば簡単に直すことができますよ。

大切なニットを長く着るためには、洗濯や乾かす方法も見直す必要があります。

ニットはデリケートな衣類なので、優しく丁寧に扱ってあげましょう。