編み物好きな方でしたら、自分だけのニットトートバッグを編んでみたいと思うことでしょう。
編み物の本やサイトには、ステキなデザインのトートバッグがたくさん載っています。
また、編み物好きなブロガーさんたちは、アイデア満載の作品をブログにアップしています。
自分でも個性豊かなトートバッグが作れたら楽しいですよね。
そこで、ここではシンプルなトートバッグがどのようにして個性的な変化を遂げるのか、その編み方を見ていきましょう。
オリジナルのニットトートバッグを編みたい!
トートバッグは、もともとは、キャンプなどで重い水や氷などを運ぶためのもので、丈夫なキャンバス地で作られた、角ばった手提げ袋をそう呼んでいました。
機能性を重視し、無駄を削って持ち運ぶことだけに特化したバッグだったのです。
しかし、その後はファッション性が高まり、口が大きく開いて、布製の持ち手が両面に縫い付けられたものをトートバッグと呼ぶようになりました。
現在では、その機能性もさることながら、トートバッグのバリエーションがどんどん広がっています。
なかでもニットトートバッグは編み方が簡単で、かぎ針でただひたすらぐるぐると編んでいけば良いので人気があります。
このように、シンプルだからこそ作りやすいのですが、それゆえに他との差別化をしにくいものでもあります。
編み方を変える、糸を変える、形を変える、ニットならではのアレンジをしてみたくなりますね。
それでは、編み物大好きなブロガーさんたちの製作アイデアを見ていきましょう。
ニットトートバッグは底の編み方が大切
ニットトートバッグの基本の編み方は、細編みです。
目が詰まりしっかりとした仕上がりになるので、本来のトートバッグの機能である「重い荷物を運ぶ丈夫なバッグ」になります。
ブロガーさんたちの作品を見てみると、底の編み方をひと工夫しているトートバッグが多く見られます。
底を丸にするのか、楕円にするのかでも仕上がりが大きく変わってきます。
底を丸く大きくすれば大振りなトートバッグになりますし、楕円を細長いものにすれば、厚みのないトートバッグが作れます。
また、底を編んでから立ち上げをはっきり作れば、カチっとした雰囲気になりますし、徐々に増やし目をしていけば、丸みのある女性らしいものになります。
あえて底をしっかり作らないで、丸い底にするのも面白いでしょう。
底を四角くすれば、本来のトートバッグに近い形のものが作れます。
このように、底の編み方を変えるだけで、個性を簡単に出せるのもシンプルなニットトートバッグならではですね。
編み方を間違えてもニットトートバッグなら大丈夫!
ニットトートバッグを作るときに便利なのが、「何度でも作り直せる」ということです。
布で作る場合は、裁断をする段階である程度のデザインや大きさが決まってしまいますし、間違って裁断してしまったらやり直すことはできません。
しかし、1本の糸から編んで作るニットトートバッグは、編み方を間違えても大丈夫で、ほぐして編み直すことができます。
また、サイズやデザインの変更が途中からでも簡単にできます。
このように、糸をほぐせば何度でも作り直せるのが、編み物の良いところです。
あるいは、一度作って使っていたニットトートバッグをほぐして、新しいものに作り替えることもできます。
このようにリメイクが手軽にできるのも、編み物ならではと言えるでしょう。
少しずつ余ってしまった糸を繋いで1本にして編んだり、モチーフをたくさん作って繋ぎ合わせても良いですね。
そうして作ったものは、個性的な作品になるでしょう。
素材に凝ってニットトートバッグを編もう!
ネットにアップされているニットトートバッグには、ブロガーさんたちがさまざまな素材を使って、作品を作っています。
ブロガーさんたちの間でよく使われているのが「麻」です。
麻ひもは、手芸用のものが販売されていて、各メーカーからさまざまなカラーやサイズが出ています。
また、梱包用の麻ひもで作ることもでき、手芸用に比べると半額ほどで手に入ります。
麻はナチュラルな風合いが、ニットならではの編み目を活かしてくれるので人気のようです。
変わったところでは、Tシャツの生地などを、元の形を変えずに新しい価値を与えるアップサイクルした「Tシャツヤーン」や「ズバゲッティ」なども、人気を集めています。
色もカラフルで、糸が太いので早く編めますし、同じ編み方でもざっくりとした質感になり、手触りも良いのでおすすめです。
アップサイクルなので同じ糸はありませんし、編み物でエコに貢献できるものうれしいですよね。
同じようなものに「エコアンダリヤ」があります。
再生繊維を原料としたもので、ツルリとした肌触りなので、夏の普段使いのトートバッグにはおすすめです。
カラーバリエーションも豊富なので、何段かづつ色を変えていけば、個性的なニットトートバッグになるでしょう。
ニットトートバッグの編み方を変える
編み物の楽しみのひとつは、編み方を変えて編む模様編みではないでしょうか。
特にかぎ編みはたくさんの編み方がありますし、編み方を複雑に組み合わせることで、より自分らしい個性的な作品を作ることができます。
これまで、ニットトートバッグは細編みが基本とお話してきましたが、中袋がしっかりしていれば模様編みで、ニットトートバッグを作ることもできるのです。
編んで作るニットトートバッグは、どうしても伸びてしまうので、中袋を付けることをおすすめします。
自分で作るのが難しい方は、市販のものを使っても良いでしょう。
この中袋がしっかりしていれば、透かし編みなどでもトートバッグが作れます。
ブロガーさんの作品の中には、透かし編みで中袋の柄を活かしているものもありました。
モチーフ使いのものも、中袋があれば丈夫さの面では安心ですね。
また、この中袋をきんちゃく型にしておくと、ひもを絞った場合とゆるめた場合で、トートバッグの形が変わるので、ふたつの楽しみ方ができます。
ニットトートバッグをモチーフでアレンジ
本来、トートバッグは実用重視のシンプルなものですが、かぎ編みならではのアレンジを加えてみましょう。
かぎ編みの編み方にモチーフがあります。
シンプルなニットトートバッグに、カラフルで可愛らしいお花のモチーフを縫い付けてみましょう。
余った糸でさまざまな大きさ、形のお花のモチーフを作ってバランス良く縫い付けることで、実用重視のシンプルなニットトートバッグが、華やかで可愛らしいバッグに変身します。
花びらを立体的に編んだモチーフを使うと、より豪華になるでしょう。
ブロガーさんたちの作品を見てみると、トートバッグの下の方にバランス良く付けているものや、反対にバッグの口の部分に大きな花のモチーフをたくさん付けているものなどがあります。
バッグの口の部分にたくさん付けるとゴージャスな印象で、ドレスアップしたときにも持てるようなトートバッグになります。
また、シンプルに取っ手の部分にひとつだけ付けると、シックで大人な雰囲気を演出できます。
カラフルなお花も良いですが、同じ糸でモチーフを作って縫い付けたものは、味のある作品に仕上がります。
子供のいる方は、動物のモチーフを作って、ワンポイントにしても良いでしょう。
ニットトートバッグは工夫次第で楽しめる
本来シンプルなニットトートバッグは、編み方や糸を変えたり、モチーフを縫い付けることで、簡単に個性を出すことできます。
同じ編み方でも素材を変えることで、また全然違った雰囲気のトートバッグが作れます。
基本のトートバッグを自分なりにアレンジして、世界でひとつの自分だけのニットトートバッグを作りましょう。