コートのポケットは必要か?縫い付けてあるポケットのお話

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コートのポケットは必要?

コートのポケットは前身頃の両脇についているものと、前見頃と後ろ身頃を縫い合わせた部分の脇線に縫い付けてあるものがあります。

他にもデザインで、お腹の前や胸元など、色々な部分にポケットがついています。

しかし、デザインによってはポケットがないコートもあります。

そんな時に、ポケットが欲しいと思うことはありませんか。

確かに、ポケットがあると、つい手を入れて歩いてしまい危ない、ということもあります。

だからポケットは必要ないという人もいます。

しかし、ポケットがない場合、ハンカチはどこに入れますか?

バッグに入れてあるからいらない、下に来ているジャケットやズボンのポケットがあるからいらないという人もいます。

しかし、バッグからすぐにハンカチが取り出せない時もあります。

女性の場合はスカートやセーターにポケットがないこともあります。

そんな時に、コートのポケットはとても便利です。

そこで、ポケットがないコートのポケットの縫い付け方をご紹介しましょう。

まず、コートと同じ素材の生地というのを見つけるのは大変ですね。

デザイン性が高いコートでも、表地に合わない生地を、コートの表側に縫い付けたら少し不自然です。

そこで、コートの脇線の部分を一度ほどいて、脇線の中に入るポケットにしましょう。

この場合ポケットは、裏地を生かした形で作ります。

コートには裏地がありますね。

裏地は多少色が違っても、表から見えないので似たような生地を探すだけで大丈夫です。

脇線を一度ほどいて、仲の裏地との間にポケットを縫い付けます。

すると、表からもほとんど目立たずに、ポケットを縫い付けることができます。

これはワンピースやスカートも同じです。

大人の場合、小さなポーチやポシェットを持ち歩きますが、子どもの場合はあると便利ですね。

子どものワンピースやスカートを買ったけれど、ポケットがなくて不便という時は、同じ方法でポケットをつけることができます。

コートの脇線にポケットを縫い付ける方法

コートの裏地に近い生地を用意します。

ポケットだけなので、20cmくらいで充分です。

①まずは、ポケットを作ります。

コートのポケットは、脇線から斜め下になるように縫い付けます。

そこで、口の部分はまっすぐではなく、斜めに付きますから、縫い代を多めに取っておきます。

出来上がりのポケットは、手の幅よりも、左右1.5~2cm余裕ができるくらいの幅にします。

長さは、手の甲から指先よりも5~7cmくらい長めにします。

せっかくポケットを作るのに、小物が入らなければ意味がありません。

かといって、大きすぎても開いてしまいますので、自分の手の幅、手の長さよりも気持ち大き目にしましょう。

②全体に2cmくらいの縫い代をつけて、そこが丸くなるように縫います。

ポケットは、ハンカチを入れたり、手を入れるとほつれやすくなります。

そこで、二度縫いをしておきましょう。

はじめは、縫い代1cmのところを縫い、裏返しにして、再度縫います。

袋縫いと言います。

③次に、コートの脇縫いをほどいて、脇線を開けます。

脇線を開ける位置を決めるために、コートを羽織ります。

この時、コートの中に着る予定の上着やセーターなど着てから羽織って下さい。

次に、自分の腕を軽く曲げて、脇線のどの位置にポケットがあったら良いかを決めます。

手が入れやすい場所が決まったら、手の上の部分に待ち針を止めます。

待ち針を打ったところにしつけ糸で糸印をつけます。

④コートを裏返しして、裏地との間を開けます。

糸印の場所に、作ったポケットの口の上になる部分を合わせます。

この時、ポケットが自然と下方面になるように、口を斜めに合わせます。

ポケットの口の大きさに合わせて、コートの脇線のミシン目をほどきます。

ほどいた後、ほつれないように、ミシン糸を縛っておきます。

⑤ポケットの口が前脇線と、後ろ脇線に自然と合うように、しつけをかけます。

しつけをかけたところよりも2mmほど縫い代側を、ミシンで縫います。

この時、前ポケットは前見頃側に、後ろポケットは後ろ身頃側にしっかりと縫い付けます。

脇線の上と下は、ポケットの布と合わせて、ほつれないように、「かんぬき止め」をしておくと良いでしょう。

かんぬき止めは着物の袖付けに使われるほつれ止めで、手縫いになります。

ポケットを付けたコートの縫い代部分を、ポケット方向の倒して、縫い代の真ん中をさらに手縫いで留めて置きます。

⑥コートの脇線についたポケットは、裏地側のポケット生地を裏地に留め付けておきます。

ポケットの脇線に近い底部分を裏地の脇線と糸ループで縫い付けておきます。

こうすることで、ポケットが安定します。

手作りコートの前にポケットを縫い付ける時

自分でコートを手作りする時は、前もって身頃にポケットを縫い付けることもできます。

この時は、コート生地の一部をポケット用に用います。

エプロンやレッスンバッグを作ることがある人は、ポケットの形や大きさは、エプロンとほぼ同じくらいを目安にして大丈夫です。

また、レッスンバッグにポケットを付ける時に、裏地を付けている、という人は同じように作ってもらって大丈夫です。

ただ、レッスンバッグと違うのは、身につけるものになりますので、口の部分は必ずポケット口の身返しをつけます。

ポケットの口の部分は、表地と同じ生地を使って、裏地を2cmくらい控えます。

ポケットの周りや底も裏地が見えないように、全体に裏地を5mmくらい控えます。

こうすることで、コートを着たときに、ポケットの中を見ても裏地が見えないようにします。

中は、裏地を付けても、付けなくても大丈夫ですが、裏地をつけることで滑りが良くなります。

また、手作りコートのポケットには、口に蓋を付けることもできます。

蓋は裏地を使わずに、表地を二枚重ねにして縫い付けます。

二枚重ねにするため、あまり厚手の生地のコートは、蓋が厚くなり重い感じになります。

この時は、裏地を使う方法もありますが、厚手のコートは蓋つきでない方が良いかもしれません。

子どものコートに!縫い付けない取り外しポケット

手芸店に行くと、取り外しができるポケットのキットがあるのをご存知でしょうか。

取り外しポケットは、小学生くらいまでの女の子が使う、ポシェット代わりの縫い付けないポケットです。

裏にクリップがついていて、スカートのベルトに留め付けて使うことができます。

手作りでは、綿のかわいい生地で作る場合が多いですね。

市販されている取り外しポケットも、ほとんどが綿の生地で作られています。

子どものポーチやポシェットのようなものになりますので、水玉や花柄・犬・猫・キャラクターといった可愛い柄付きのものがほとんどです。

大人はちょっと恥ずかしくて、コートの表に付けるのは少し難しいですね。

しかし、子どもでもせっかくおしゃれなコートを着ているときに、普通の綿の取り外しポケットではがっかりです。

そこで、コートの表地に近いおしゃれな生地で取り外しポケットを作ってみましょう。

できれば、コートの表地と同じ生地があると良いですね。

なければ、コートと同じような毛の素材の生地や、表地に近い色や柄の綿の生地を用意します。

コートと違う生地なら、ちょっと一工夫してみましょう。

子ども用なので、コート地と同じ色の無地で作り、同じ色のファーなどを付けると可愛いデザインになります。

ポケットの口の部分にコートと同じボタンを付けても可愛いです。

学校や普段使いするのとは違う、ちょっとおしゃれな取り外しポケットになります。

縫い付けてあるコートのポケットがほつれたら

コートのポケットがほつれたとき、そのままでは少し恥ずかしいですね。

ポケットの口の部分や、底の部分は手を入れたり物を入れると、ほつれることがあります。

手芸が得意な人は、すぐに直すことができますが、苦手な人や出先でほつれてしまうと困ってしまいます。

時間がある場合は、お直し専門のお店にお願いすると、ポケットの口部分のほつれや、底部分のほつれを直してもらうこともできます。

しかし、時間がかかることがありますので、すぐに直すことができるわけではありません。

だからといって、ポケットを外すこともできませんね。

縫い付けられているポケットは、外してしまうとコート生地に、ミシン跡が残ってしまいます。

場合によっては、ポケットだけでなく、コート地にもほつれが残っていることもあります。

そこで、ポケットは外さずに、しっかりと直しましょう。

時間がない場合は、簡易的にほつれを目立たなくしておきましょう。

100均に行くと、ほつれ直しの粉があります。

ほつれたところに振りかけて、アイロンを当てておくと、一時的にほつれたところを隠すことができます。

しかし、これはあくまでも簡易的な処理です。

時間が経つとほつれが見えてしまったり、クリーニングでほつれが出ることもあります。

必ずお直し専門店に持って行って直してもらって下さい。

ポケットのお直しは、ズボンの裾上げのように、その日のうちに直すのは難しいです。

そこで、長期休暇や季節の変わり目など、コートをしばらく着ることがない時に、お直しに出しましょう。

あまり急ぎでお願いするよりも、余裕を持ってお願いしましょう。

コートのポケットのほつれ直しは、基本的なお直しではありません。

ポケットの形やコートの素材によってもお値段は違ってきますが、簡単なものでも2,000円くらいはかかるかもしれません。

クリーニング店によっては、クリーニングと一緒にほつれ直しをしてくれるところがあります。

相談をしてみましょう。

ほんの少し口がほつれた、底がほつれた程度であれば、できるだけ頑張って、手縫いで直してみましょう。

既成のコートのポケットの口が縫い付けてあるのはなぜ?

最後に、既成のコートのポケットの口が縫い付けてあるのはどうして、という疑問を持たれた方へのお話です。

既成のコートを購入すると、時々ポケットの口が縫い付けてあることがあります。

間違って縫ってしまったのか、不良品なのではないかと、心配になったことありませんか。

裏側から見ると確かにポケットはあるのに、不思議ですね。

良い衣類ほど、こういったことがあります。

しかし、心配しないで下さい。

これは、着物と同じで型崩れしないように「しつけ」をしてあるからです。

コートのポケットだけでなく、「ベンツ」と呼ばれる後ろ中心にあるスリットや、プリーツスカートのひだ、時々背広スーツのポケットにもあります。

本来しつけは分かりやすいように、「白」い糸で縫うというイメージですが、これは本縫いをしたら外すためのものです。

しつけ糸は白とは限らず、わざわざ同系色の色や目立たない色で縫っていることもあります。

特に、良い背広やコートになればなるほど、細い「絹じつけ」と呼ばれる糸で縫っていあることがあり、人によっては、そのまま着ていることもあるようです。

コートのポケットにあるしつけは、型崩れを防ぐためなので、私たちが学校の家庭科で習う、本縫いのためのしつけとはちょっと違います。

中には、試着の時にポケットに手を入れられると、形が崩れてしまうため、しつけで縫い付けてあるというものもあるようです。

着物の場合も、浴衣の背中心の縫い代を抑える「みみぐけ」のように、外さずにそのまま着るためのしつけもあります。

色は、目立たないものが多く、場合によってはミシン糸で縫ってあることもあります。

そこで、しつけ糸を外すときは慎重に外してください。

縫い付けてあるコートのポケット

コートにポケットがなくても良い、縫い付けてあると邪魔という人もいます。

確かに、ポケットの手を入れて歩くと危ないですね。

しかし、ちょっとした時にポケットがあると便利です。

今回は、そんなポケットの縫い付け方と、市販のコートのポケットの口が縫い付けてある理由についてのお話でした。

今までたかがポケットと思っていた皆さん、明日からはポケットの存在を見直してみませんか。