シャツと一口にいっても、種類はさまざまですよね。
シャツの生地の種類も豊富ですし、色やデザイン、襟の形にも違いがあります。
この記事の前半ではメンズシャツの種類をご紹介し、後半ではシャツの中でも襟なしシャツにスポットを当ててお話ししていきます。
きれいめカジュアルコーデに特におすすめなので、この機会に襟なしシャツコーデにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
シャツの種類は4要素で決まる!
「ドレスシャツ オックスフォード ピンク ストライプ ホリゾンタルカラー」というシャツの名前を聞いて、「このシャツだ!」とピンとくる方はどのくらいいるでしょうか。
「ドレスシャツ」や「オックスフォード」など、単語単語は聞いたことがある方もいると思います。
しかし、具体的にはどんな種類のシャツかはわからないという人も多いのではないでしょうか。
実はこの長い名前には、シャツの要素が表されています。
それぞれ、
●ドレスシャツ:シャツのスタイル
●オックスフォード:シャツの生地
●ピンク、ストライプ:シャツのデザイン
●ホリゾンタルカラー:シャツの襟
を表しています。
シャツは、スタイル・生地・デザイン・襟の4要素で構成されるので、その分種類も多くなることがおわかりいただけるかと思います。
今回はメンズシャツの種類についてお伝えしますので、この機会にシャツの知識を深めてみてはいかがでしょう。
後ほどシャツの中でも襟なしシャツにスポットを当てて、おすすめの着こなしについてもお話しします。
4要素で構成されるメンズシャツ!どんなスタイルがあるの?
それではここから、メンズシャツを構成する4要素についてお伝えしていきます。
それぞれ代表的なものをご紹介しますので、参考にしてくださいね。
はじめは、「シャツのスタイル」についてです。
▼ドレスシャツ・ワイシャツ
スーツの下に着るシャツの総称で、一般的なシャツといえます。
▼ワークシャツ
作業用につくられたシャツのため、左右の胸にポケットがあるのが特徴です。
▼ウエスタンシャツ
アメリカ西部のカウボーイが着用していたシャツといわれていて、胸ポケットにフラップがついていたり、スナップボタンがついていたりするのが特徴です。
▼ミリタリーシャツ
軍隊で着用されていたシャツが一般化したものです。
深緑やカーキなどの色であることが特徴で、こちらも胸にポケットがついているのがポイントです。
▼クレリックシャツ
襟とカフス部分が白の無地で、それ以外の身頃部分が色がついていたり柄が入っていたりしているシャツのことです。
▼ロングシャツ
一般的なシャツよりも、丈が長めにつくられているシャツのことです。
▼ブロッキングシャツ
複数の生地を組み合わせてつくられたシャツのことをいいます。
スタイルだけでも以上のような種類があります。
この中からさらに、生地は何をつかっているのか、色や柄は何なのか、襟ありなのか襟なしなのかで種類が分かれますから、やはりシャツの種類はとても多いことがうかがえますね。
シャツの生地の種類は?代表的なデザインもご紹介
次はシャツの生地の代表的な種類についてお伝えしましょう。
▼ブロード
ビジネスマンが着用するドレスシャツの一般的な生地で、素材はコットン100%もしくはコットンとポリエステルの混紡がほとんどです。
▼オックスフォード
カジュアルシャツでよく採用される生地で、比較的太い糸が使われています。
そのため、適度に厚みやかたさが出るので、シワがつきにくく丈夫であることが特徴の生地です。
▼サテン
表面はなめらかで光沢感があるので、上品さや高級感が漂うシャツです。
素材はコットンもしくはシルク100%です。
▼デニム
デニムシャツの生地は、縦糸にブルー系の染色糸、横糸に白糸を使用し、綾織りで織っていることが特徴です。
そのため、高い耐久性がある厚手の生地のシャツになりますので、アウターとしても使えるシャツです。
▼シャンブレー
シャンブレーは白糸と染色糸の2種類を使う薄手の生地です。
2種類の糸を使う点はデニムシャツと似ていますが、シャンブレーは平織りのため、細かいチェック柄のような見た目である特徴があります。
▼フランネル
コットンやウールを使った毛織物の生地で、毛が長いので保温性が高いことが特徴です。
▼リネン
夏におすすめの亜麻糸で織られた生地で、吸水性の高さ、汚れにくさ、頑丈さが備わっています。
▼コーデュロイ
この生地は毛が長く、保温性に優れていることが特徴です。
そしてシャツのデザインは、「無地」「ストライプ」「チェック」「ドット」の4種類が代表的です。
ビジネスシーンでは無地とストライプのシャツが一般的で、チェックやドットなどは私服で着ることが多いでしょう。
最後はシャツの襟についてです。
襟あり・襟なしに分けてご紹介しますので、参考にしてみてください。
シャツの襟の種類もさまざま!襟なしタイプは大きく2種類ある
4つめの要素、シャツの襟の種類をここで見ていきましょう。
【シャツの襟(襟ありタイプ)】
▼レギュラーカラー
襟の開き具合や長さが、最も標準的といわれるタイプです。
▼ワイドスプレッドカラー
襟の開きが大きめのタイプで、フォーマルシーンにもおすすめです。
▼ホリゾンタルカラー
ホリゾンタルは「水平」という意味で、襟の開きがワイドスプレッドよりも大きいタイプです。
▼ボタンダウンカラー
襟をボタンで留めるタイプで、ネクタイをしなくてもすっきりまとまるので、カジュアルなシーン向きのシャツといえそうです。
▼イタリアンカラー
襟と台襟が1枚仕立てになっている、V字型のネックラインの襟型です。
▼ラウンドカラー
襟先が丸く加工されたタイプで、カジュアルかつドレッシーな印象の襟型です。
【シャツの襟(襟なしタイプ)】
▼バンドカラー
スタンドカラーとも呼ばれ、折り返しの襟羽がなく、細い帯が首元に1周ついているタイプの襟型です。
▼ノーカラー
その名のとおり、襟がまったくないので、首元がすっきりとした印象です。
襟なしシャツの魅力は2つ!周囲と差をつける着こなしにしよう
前の項でお伝えしたように、シャツの襟だけでもさまざまな種類がありましたね。
襟なしタイプは大きく2種類あり、きれいめカジュアルな着こなしにぴったりといわれています。
襟なしシャツの着こなし方についてお伝えする前に、その魅力をここでお話ししていきましょう。
1つめは、「きめすぎた感を防ぐこと」です。
一派的なシャツは襟ありのシャツで、きっちりとした印象が強いことが多いですよね。
そのため、私服にシャツを取り入れるときめすぎた感がどうしても強くなってしまいます。
しかし、襟なしシャツでコーデをすると、ちょうど良いきれいめカジュアルコーデにしやすくなるので、私服にも取り入れやすいアイテムといえるのです。
2つめは、「周囲と差をつけられること」です。
定番はレギュラカラーやボタンダウンカラーのシャツなので、あまり襟なしシャツを着ている人は少ない印象です。
襟なしシャツを着ることは、それだけで周囲との差別化をはかれるのでおすすめです。
周囲の人とは違う、きれいめカジュアルな着こなしを襟なしシャツでチャレンジしてみましょう。
襟なしシャツおすすめの着こなし!
大きく2種類ある襟なしシャツを取り入れた、おしゃれな着こなし方についてここでお伝えします。
〈ネイビーバンドカラーシャツ×白テーパードパンツ〉
春におすすめの着こなしで、ネイビーのバンドカラーシャツを1枚で着て、白のテーパードパンツをあわせてみましょう。
シンプルなコーデですが、大人の洗練された着こなしを楽しめます。
〈白ニット×ブルーグレーバンドカラーシャツ×黒テーパードパンツ〉
白ニットの下に、ブルーグレーのバンドカラーシャツをあわせます。
シャツの裾は、ニットの下からチラ見せさせるとおしゃれです。
バンドカラーシャツは一番上までボタンを留めると、きれいめ感が際立ちます。
ここに黒のテーパードパンツをあわせて、コーデを引き締めましょう。
〈カーキノーカラーシャツ×白Tシャツ×スキニーデニム〉
白Tシャツとスキニーデニムをあわせて、羽織りとしてカーキのノーカラーシャツを取り入れます。
程良いラフ感があるカジュアルコーデとなり、かっこ良さが光る着こなしになるでしょう。
トップスとしても重ね着としても、そして羽織りとしても襟なしシャツは活躍しますので、ぜひ今季のコーデに襟なしシャツを取り入れてみてください。
多種類あるシャツの中でも襟なしシャツでおしゃれな着こなしを!
メンズシャツと一口にいっても、多くの種類があることをおわかりいただけたかと思います。
その中でも今回は襟なしシャツにスポットを当て、その魅力と着こなし方についてお伝えしてきました。
トップスや重ね着、羽織りとしても使えるアイテムで、きれいめカジュアルな着こなしには特におすすめです。
さまざまな着こなしを襟なしシャツで楽しみましょう。