寒い時期に活躍するニットは、ときに毎日のように着ることもありますね。
そんな便利アイテムのニットを、皆さんはどのくらいの頻度で洗濯しているか気になるところです。
この記事で、適切なニットの洗濯頻度や洗う目安などについて取り上げていきます。
こちらで知っていただき、今後の参考にしていただければと思います。
衣類の洗濯頻度ってどのくらいが適切?具体的な目安は
衣類を洗う際に、洗濯の頻度について悩んだことがある人は少なくないでしょう。
考え方としては、直接肌に触れるものは洗濯頻度が多く、外側になるほど少なくても問題ないといえます。
外部から特殊な状況の汚れがつかない限りは、着用によって皮脂や汗で汚れるので、その洗濯頻度は肌からの近さを目安にするのがおすすめです。
◯着用ごとに洗濯が必要なもの
下着、インナー、仕事着に使うシャツやカットソー、靴下、乳児の衣類
◯数回の着用ごとに洗濯が必要なもの
トレーナーやパーカー、カーディガンやセーターなどのニット類、スカートやパンツなどのボトム類、部屋着や寝間着
◯月に1回洗濯したほうがよいもの
ジーンズ、ジャケット、スーツや学生服
◯ワンシーズンごとに洗濯したほうがよいもの
アウター、マフラーなどの防寒アイテム
おおまかではありますが、このように洗濯頻度を決めてみてはいかがでしょうか。
衣類の洗濯頻度を間違うと大変なことになるかも?
前項でお話ししたような、衣類に合わせた洗濯頻度をよく考えずにいると、どのようなことになるかご存知でしょうか。
もしも、その衣類に適した洗濯をしていないと、
・汚れから雑菌が繁殖する
・汚れから生地が傷み、ほつれや虫食い・黄ばみやシミの原因になる
といったことが起こりえます。
反対に、衣類についた汚れを気にするあまり、洗濯の頻度を多くしてしまってもよくありません。
洗濯のし過ぎも、衣類の生地を傷める原因となります。
洗濯では、衣類同士の摩擦や洗剤や漂白剤の使用によっても、生地にダメージを与えます。
また、乾燥機も生地を傷める原因の1つです。
とくに注意したいのが、ニットや装飾のついたようなデリケートな素材でできた衣類です。
このような衣類は毎回洗濯するのは賢明ではありません。
洗濯頻度に正解はないので、「このアイテムは◯回着たら洗濯」と、自分である程度の洗濯目安を決めておくことがおすすめです。
デリケートなニット!洗濯頻度の目安となるサインは
前項でお伝えした通り、着用回数で洗濯の頻度を決めておくのもおすすめですが、ニットの着心地や状態によっても洗濯の目安を判断することが可能です。
洗濯の目安には、以下のような点に着目してみましょう。
①汚れが気になってきたとき
ニットの汚れが顕著になるのは、直接肌の触れる首元や袖口です。
これらがごわついて肌触りがよくないと感じるようなら、洗濯のサインです。
また、それ以外の個所に見て分かる汚れがある場合も、早めの洗濯がおすすめです。
水溶性の汚れは通常の洗濯でも落ちますが、油溶性の汚れは部分洗いをしてから洗濯しましょう。
②ニオイが気になるとき
ニットのニオイの原因の1つとして汗がありますが、これは時間の経過によって雑菌と混ざって酸化し異臭を放ちます。
また、焼き肉などの飲食店のニオイもニットにつきやすいものです。
このようなニオイが気になるときは洗濯しましょう。
③見た目に違和感があるとき
汗や雨・ホコリなどの外的水分や要因を含んだ状態を放置すると、ニット全体の型崩れや風合いの劣化を招きます。
こうなってくると、ニットに目には見えない汚れが蓄積されているというサインかもしれません。
洗濯することはもちろんですが、汚れなどが蓄積する前にこまめにお手入れすることで、汚れをつきにくくし洗濯の頻度を少なくできることになるでしょう。
何度も洗濯できないニットは普段の着用ごとにお手入れを
着用ごとに少しお手入れをすることで、洗濯の頻度を減らすことが可能であると前項の終わりで触れました。
では、そのお手入れにはどのようなことがあるのか見ていきましょう。
◯ブラッシング
ニットの外側についた汚れやホコリは、衣類用のブラシを使って落とすようにしましょう。
カシミヤといったデリケートな素材のニットは、乾いたタオルなどを使って、ニットの表面を軽くたたくだけでも違います。
毛玉にならないように優しくブラッシングすれば、ニット全体の風合いも改善できるでしょう。
◯アイロンスチームや除菌スプレー
ニットについた嫌なニオイは、スチームアイロンをあてると除菌やニオイ消しの効果が期待できます。
入浴後の湿気が残る浴室内に平干ししておくのも、ニオイ消しに有効だといいます。
また、ニットの内側についたと考えられる汗に対して、脇部分や首回りなどに消臭除菌スプレーをかけておくのもおすすめです。
スプレーをかける前には、汚れやホコリをブラッシングやタオルで叩きだしておきましょう。
◯拭き洗い
洗濯やクリーニングまでのつなぎとして、拭き洗いというものがあります。
きれいなタオルに水で薄めたおしゃれ着用中性洗剤をしみこませ、汚れの気になる部分を拭き取ります。
そのあと、水で濡らしたタオルですすぎ拭きをします。
◯風通しのよいところで乾燥させ湿気除去
上記のようなお手入れが終わったら、ニットに含まれる水分や湿気を十分に乾燥させます。
風通しのよい場所での乾燥がおすすめですが、室内でニットを広げられる家具などを活用してもよいでしょう。
ニットの洗濯頻度を減らすためにできること
ニットの洗濯頻度を減らすために、日ごろ心がけておきたいこともいくつかあります。
◯毎日着用しない
日頃のお手入れをしたニットでも、毎日着てしまうとニットを傷めることになります。
ニットの生地を数日休ませてあげることも大事です。
◯陰干しを習慣づける
着用後のニットは何らかの湿気を含んだ状態なので、着用後は陰干しをすることを習慣にしましょう。
湿気を十分飛ばしてから、収納するようにしてください。
◯着用前に処理をしておく
ニットを汚さないために、ボディパウダーやスプレーのりを活用するのも効果が見込めます。
ニットに汚れが直接つきにくくなり、お手入れや洗濯の際にも汚れが落としやすくなるでしょう。
◯ニットの下には肌着を
ニットを着るときに、洗濯が容易な肌着を着て直接肌がつかないようにするのも大切なことです。
着る肌着はしっかり汗を吸う綿などの素材を選べば、より洗濯頻度を減らせるはずです。
ニットの洗濯後は平干し・陰干しを
ニットを家で洗うのは心配だから、クリーニングに出しているという方もいますよね。
しかし、ニットをクリーニングに毎回出すのは費用もかさみます。
そのため、デリケートな素材のニットでない限りは、自宅で洗濯するという方は意外に多いようです。
自宅で洗濯する際には、洗濯表示に従って洗い方を確認しておき、洗濯頻度も考慮してください。
そこに洗濯機マークや手洗いマークがついているようなら、水洗いが可能ということになります。
洗濯機や手洗いでの洗濯がすんだら、干す際にはハンガーにかけるのは得策ではありません。
ニットに含まれる水分の重みで伸びてしまうことが考えられるので、必ず平干しするようにしてください。
また、日光にあてることは黄ばみや色あせの可能性もあるため、ニットにとってはよくありません。
専用の平干し用のネットを使用して、直射日光の当たらない場所での陰干しを心がけてください。
平干しネットがない場合は、ピンチハンガーに大きめの洗濯ネットを何か所かで留めて平面を作り、その上にニットに乗せる干し方もありますよ。
ニットを長持ちさせるには日頃のお手入れを習慣にしよう
ニットは着用ごとに洗う衣類ではないとお分かりいただけたかと思います。
とはいえ、ニットに目安となる洗濯のサインが見られたら洗濯するようにしましょう。
洗濯の頻度を減らすためにも、普段からできるお手入れがあるので、多少手間でも習慣にしておけばニットを長持ちさせられるはずです。
こちらでご紹介したことをぜひ実践してみてくださいね。