ビジネススタイルに欠かせないシャツとネクタイ。
スーツとの相性や、柄や色、素材によってその組み合わせは自在に変化します。
そこで今回は、スーツとのコーディネートをふまえて、シャツとネクタイの組み合わせについてお話ししていきましょう。
お手持ちのもので、よりおしゃれなコーディネートをするためのヒントとして、お役立てください。
シャツ・ネクタイの織りや素材はどのようなものがある?
ビジネススタイルでは、シャツとネクタイ、スーツの組み合わせ方でも印象が変わるものです。
仕事をするうえで毎日使用するものなので、しっかりした品を選びたいですよね。
こちらで、ビジネスシーン向けのシャツの織りとネクタイの素材について簡単に見ていきましょう。
【シャツの織り】
◎ブロード…ビジネスシャツの定番の生地で通年使用可能、糸が細いほど柔らかく光沢が増す
◎オックスフォード…通気性が良くブロードよりもややカジュアルな生地で、折り目が良く見えるのが特徴
◎ピンポイントオックスフォード…オックスフォードより糸が細い生地で光沢もあり、ビジネスシーンの定番で縮みにくい
◎ロイヤルオックスフォード…ピンポイントオックスフォードよりもさらに糸が細く、柔らかさと光沢が増しておりビジネスジーンで活用可能、縮みにくい
◎ドビー…変わった織り柄のある生地の総称で、小さい幾何学模、ストライプなどの模様があり、ビジネスシャツでもドレッシーな印象
【ネクタイの素材】
◎シルク…定番の天然素材で、手触りが良くて結びやすく、光沢があり高級感がある
◎ウール…秋冬に適した素材で、季節感を出したいときにおすすめでシャツやスーツに光沢感がないときに組み合わせやすい
◎ポリエステル…安価なネクタイに採用される素材、手入れがしやすい
◎アセテート…半合成繊維ともいい、シルクに似た感触や光沢が特徴
◎レーヨン…同じくシルクに似た合成繊維で程良い光沢と肌触りが特徴
シャツ・ネクタイの柄の種類は?
シャツとネクタイの柄にも注目して見ましょう。
スーツに合わせるシャツとネクタイの柄も、印象を左右するものだといえます。
【シャツの柄】
◎無地…定番でどのようなスーツやネクタイにも合わせやすいため、使い勝手が良い
◎ストライプ…体型をスマートに見せたい、知的に見せたいといった視覚的効果が見込める柄で種類が豊富
◎チェック…ストライプと同様に種類がたくさんあり、ギンガムチェックといったベーシックなものがおすすめ
【ネクタイの柄】
◎無地…使用シーンを選ばずに使用できる定番で、シャツが柄のときに組み合わせやすい
◎柄無地…無地でもさりげないおしゃれを取り入れたいときにおすすめ
◎レジメンタル…斜めのストライプが特徴で、ビジネスシーンの定番のため種類も豊富
◎小紋柄…レジメンタルより目立たないもののシンプルで上品な印象、小さい柄だとシャツとの組み合わせの邪魔になりづらい
◎ドット…水玉柄ともいい、シンプルで合わせやすくストライプシャツとの組み合わせがおすすめ
◎ペイズリー…独特の模様ではあるものの、意外にも着回しがきくのでネクタイ柄として定着
無地シャツとネクタイの組み合わせは?おすすめをご紹介
ではこちらからは、実際にシャツとネクタイの組み合わせで、おすすめの着こなし方をご紹介いたします。
●定番の白シャツとの組み合わせ
【白シャツ×ネイビーネクタイ】
白シャツは誰もが持っていて、ネイビーのネクタイも落ち着いた印象を与え、この2色を組み合わせるのは定番ですね。
ネイビーのネクタイは1本あれば重宝しますし、複数本持っていても良いものです。
しかし、シャツとネクタイ、さらにスーツまで無地だと地味な印象になるので、シャツが無地ならネクタイは柄を選ぶのがおすすめです。
【白シャツ×エンジネクタイ】
ブラックやネイビーのスーツに、差し色となるエンジのネクタイの組み合わせは、落ち着きの中にもおしゃれさを出せます。
選ぶエンジは赤みが深いものを選ぶと良いでしょう。
●色付きのシャツとの組み合わせ
色の付いたシャツと合わせるなら、シャツとネクタイを同系色にすると簡単にコーディネートが決まります。
同系色でまとめるときは、シャツ、ネクタイ、スーツの順に色を濃くしていくと見た目がきれいです。
【サックスブルーシャツ×ネイビーネクタイ】
薄い水色に濃い青やネイビーを合わせると、すっきりとした印象を与えられるでしょう。
定番の組み合わせなので、お手持ちのものの中でも簡単に組み合わせられるかもしれませんね。
【ピンクシャツ×ボルドー・パープルネクタイ】
薄いピンクのシャツに、深い色合いのボルドーやパープルを組み合わせたコーディネートは、ビジネスシーンだけではなくパーティーなどにもおすすめです。
スーツはグレーを合わせるとよりおしゃれ度がアップしますよ。
柄のついたシャツとネクタイの組み合わせのコツは?
柄物をスーツ、シャツ、ネクタイに取り入れるときは、2つまでにするのが無難です。
例えば、柄のシャツ、無地のネクタイ、柄のスーツといった組み合わせです。
こちらをふまえたうえで、柄付きのシャツとネクタイのおすすめな組み合わせ方についてお話ししていきましょう。
【ブルーのストライプシャツ×無地ネクタイ】
ビジネスシーンにおいて、ブルー系統のストライプシャツはよく使いますよね。
このシャツに無地ネクタイを合わせるなら、同じ色合いのネイビーを持ってくると簡単にコーディネートが完成します。
また、ネイビーよりも明るい深みのあるブルーや、落ち着いた印象のブラウンも相性が良くおすすめです。
【ストライプシャツ×ドットネクタイ】
ストライプシャツにはドット柄のネクタイも相性が良いといいます。
もしも組み合わせるなら、ドットの小さいものを選べば柄同士がしっくりくるはずです。
【チェックシャツ×無地ネクタイ】
チェックシャツは柄のインパクトが大きいので、ネクタイはシンプルに無地のものを選びましょう。
また、フォーマルでもカジュアルでも着こなし可能ですが、フォーマルな場面ではチェックが細かいものを選ぶと良いでしょう。
【ドットシャツ×ドットネクタイ】
ドットシャツは他の柄とは組み合わせにくいので、同柄のドットネクタイを採用するとうまくまとまります。
シャツのドットは小さく、ネクタイのドットは大きめか、間隔の広いものを選ぶと良いでしょう。
バランスが大事!組み合わせ方のポイントは
こちらでは、シーン別に組み合わせ方のポイントを見ていきましょう。
●落ち着いた印象を与えたい
目上の方や大事な取引先と会うときなど、無難で落ち着いた装いにしたいのであれば色柄を抑えるのがポイントです。
スーツとシャツは無地で、ネクタイの柄は定番のレジメンタルや、地味な小紋柄などが良いでしょう。
色味はやはり落ち着いた定番色のネイビーやグレー、エンジやブラウンなどが無難です。
●柄で周囲に差をつけたい
おしゃれな着こなしで周囲と差をつけたいときには、柄物を積極的に取り入れてみましょう。
メリハリをつけることが大切で、ビジネスシーンでは柄のアイテムを2つまでにとどめ、印象の違う柄を採用します。
例えば、無地のシャツと幅が狭いストライプのスーツにネクタイは幅の広いストライプを合わせたり、スーツの柄はごく控えめなチェック柄で、ネクタイを大きめのドット柄にしたりする組み合わせなどです。
同色系でまとめると、コーディネートがしやすいはずです。
●色使いで上級者をめざす
おしゃれに見せたいときは、色使いを工夫します。
色は3色までにとどめるのがポイントで、可能であればアクセントカラーを取り入れます。
スーツ、シャツ、ネクタイでそれぞれ3色使ってみましょう。
おすすめの色使いは、ネイビーとイエロー、ブラウンとブルーの組み合わせです。
品質良し!コスパ良し!おすすめのシャツ・ネクタイブランド
最後に、品質が良く、コスパも優れたおすすめのブランドをご紹介しましょう。
1つのブランドでシャツとネクタイが揃えられて、組み合わせも豊富なためきっとお気に入りの品が見つかるでしょう。
●Maker’s Shirt 鎌倉
通称「鎌倉シャツ」とも呼ばれるこちらのブランドは、上質でお手頃な価格のシャツや、素材にこだわったネクタイを多く取り扱っています。
ビジネスシーンやフォーマルシーン、カジュアルにも幅広く使えるのでおすすめです。
●FABRIC TOKYO
八王子織物は東京の伝統産業でもあり、その織物職人と共同開発で作り上げた製品には定評があります。
ネットでスーツやシャツをオーダーでき、価格帯も鎌倉シャツと同様にお手頃なのもポイントです。
もちろん、ネクタイも高品質でデザイン性のあるものを多数取り揃えています。
シャツとネクタイの組み合わせはバランスが大事
シャツとネクタイを組み合わせるときは、合わせるスーツのことも考慮してバランスを重視しましょう。
スーツ、シャツ、ネクタイのうち、柄物は2つまでにして、同系色でまとめるとうまくまとまります。
組み合わせ方に迷ったら、シャツの色を薄いカラーリングにし、ネクタイ、スーツの順に色を濃くしていきましょう。
おすすめの色の組み合わせなどにも触れましたので、今後のコーディネートにぜひ取り入れてみてください。