セーターは冬にかかせない衣料品ですが、使われている素材にはさまざまなものがあります。
選び方は人それぞれですが、「暖かさ」「肌触り」「値段」など、何を重視するかによって、選ぶ素材は変わってくるでしょう。
セーターの素材は大きく分けて、「動物繊維」「植物繊維」「化学繊維」の3つに分けることができます。
それぞれの特徴を詳しくご説明するとともに、セーターのおすすめの選び方などもご紹介していきましょう。
セーターの素材の種類!暖かく高級な「動物繊維」
セーターの選び方は人それぞれですが、多少値が張っても暖かさを重視する人は多いでしょう。
セーターの素材の中でも、群を抜いて暖かいのは「動物繊維」です。
動物繊維とは、その名の通り動物の毛を使用したものです。
ここでは動物繊維のセーターの素材として、多く見かけるものをご紹介していきましょう。
●ウール
ウールとは羊毛のことを言います。
羊毛は暖かく、肌に優しく、抗菌・消臭効果があり、水をはじくため汚れも付きにくくなっています。
さらに吸湿性にも優れているため、着心地は抜群です。
●カシミヤ
カシミヤは、高地に住むカシミヤ山羊の産毛を使用しています。
表面の毛の下に生えている、細くて柔らかい産毛を使用するため、軽くて暖かく、肌触りがなめらかです。
1頭から採取できる量が少ないため、希少性が高い高級素材です。
●アルパカ
アルパカは、主に表面の毛を使用しています。
毛には油分が含まれており、撥水性があるため汚れに強く、アウターに使われることも多いです。
また、毛が直毛で丈夫な繊維なので、ウールよりも毛玉ができにくいという特徴があります。
セーターの素材「植物繊維」は肌に優しい
セーターの選び方で「肌触り」や「扱いやすさ」を重視するのなら、「植物繊維」の素材がおすすめです。
植物繊維とは、植物の繊維を使用した毛のことで、これがセーターの素材となります。
動物繊維より暖かさは劣りますが、植物繊維は丈夫で肌触りが良いというメリットがあります。
以下で、植物繊維のセーターとして代表的なものをご紹介します。
●コットン
コットンとは綿のことを言います。
コットンはセーター以外の衣料品にもよく使用される素材で、肌触りが良く、小さな子供でも安心して使用できます。
また、水に濡れると繊維が硬くなる丈夫な素材なので、家庭で洗濯を繰り返しても問題ありません。
セーターは繊細なイメージが強いですが、コットンは扱いやすいため、長く愛用したい場合におすすめです。
また、価格が安めなことも魅力の1つでしょう。
●リネン
リネンとは麻のことを言います。
麻は通気性の良さから、夏に活躍する素材のイメージが強いですよね。
麻のセーターは、サマーセーターとして冬以外に着られることが多いです。
サマーセーターは夏に着てもさらっとした着心地なので、ストレスを感じることはないでしょう。
もちろん洗濯機で洗うことも可能です。
セーターの素材「化学繊維」は丈夫で安価
セーターの選び方で「価格」を重視するなら、「化学繊維」のセーターがおすすめです。
化学繊維とは人工的に製造されたもので、動物繊維などに似せて作った素材です。
化学繊維のセーターは暖かく、値段も安くて良いのですが、動物繊維と比べると風合いや雰囲気はやはり劣ります。
以下で、化学繊維のセーターでよく見かける素材をご紹介しましょう。
●アクリル
アクリルはウールに似せて作られた素材で、化学繊維の中でも保温性が抜群に高いです。
これは繊維を作る工程で、細い穴から液を絞り出すことにより、ふわふわな細い毛ができあがるためです。
肌触りが良く値段も安いため、素材にこだわりがなければおすすめですよ、
●ポリエステル
ポリエステルはコットンに似せて作られた素材で、肌触りが良く、耐久性が高いです。
アクリルよりも暖かさは劣りますが、丈夫な素材なので洗濯を繰り返しても問題ないでしょう。
ポリエステルのセーターは風合いが良いため安っぽく見えないというメリットもあります。
●ナイロン
ナイロンは暖かさよりも、「丈夫で軽量」なことを重視して作られた素材です。
ナイロン素材はそれ1つだけでセーターにするよりも、ウールやカシミヤに混ぜて使用することが多いです。
動物繊維の魅力を活かした耐久性のあるセーターを作ることができます。
セーターは選び方によって「ちくちく」するものがある?
セーターの選び方では、「ちくちくしないもの」を選ぶことも重要ですよね。
セーターを購入していざ着た時に、肌にちくちく刺さる感じを経験されたことはありませんか。
セーターを着た時のちくちくは、素材の「繊維の太さ」だと言われています。
そしてこれは、繊維が太めなウールやアルパカ素材で特に起こりやすい傾向があります。
ウールやアルパカのセーターを選ぶ際には、繊維が細めの「メリノウール」や「ベビーアルパカ」などにすると良いでしょう。
それも試着できるようであれば、実際にお店で試すとさらに安心できて良いですね。
しかし、それでもちくちくが気になる場合は「コットン素材」のインナーを中に着ることをおすすめします。
コットンは丈夫なので、肌にちくちく感が届きづらく、痒さを軽減させることができるでしょう。
ちくちくするセーターでも、インナー次第で着こなすことができるので諦めないでくださいね。
セーターの選び方!長く愛用できるものがおすすめ
ここまで、動物繊維・植物繊維・化学繊維など、素材の特徴について詳しくお話ししてきました。
ここからは、セーターの選び方のおすすめポイントをご紹介していきます。
セーターを選ぶ上で役立つ情報なので、ぜひ参考にしてください。
●密度の高さで選ぶ
セーターの生地は毛を編んで仕上げていくため、網目の密度によって見た目の印象が異なります。
密度の高いものは表面の凹凸が少なく、きれい目なデザインが多いです。
さらっとした大人っぽいコーディネートの際におすすめです。
逆に、密度の低い粗目のセーターは、ボリュームのあるラフな印象を受けます。
どちらかというとカジュアルなコーディネートに合うでしょう。
好みの密度のセーターを選んでみてください。
●首元で選ぶ
セーターは首元のデザインがさまざまで、「Vネック」「丸首タイプ」「タートルネック」などが代表的です。
Vネックは顔まわりをスッキリ見せることができ、ビジネスシーンでも着用されることが多いです。
丸首タイプはコーディネートに取り入れやすく、万人受けするデザインです。
タートルネックは上品で落ち着いた印象になり、首元が暖かいため真冬におすすめです。
持っているアウターと合わせやすいデザインで首元を選ぶのもおすすめですよ。
セーターのおすすめの選び方!お気に入りを見つけよう
続いても、セーターの選び方でおすすめのポイントをご紹介していきます。
●シルエット
セーターを着た時のシルエットも、選ぶべき大事なポイントです。
例えば、タイトなセーターはきちんと感が出るため、ビジネスシーンやフォーマルな場所に出向く際におすすめです。
また、ゆったりとしたセーターはカジュアル感が強いため、合わせるボトムスを選べば、おしゃれにコーディネートすることができます。
ちょっとしたシルエットの差で、印象は大きく変わります。
●手入れのしやすさ
セーターは「毛玉ができやすい」という特徴があります。
これは、セーターの素材となる毛が摩擦によりほつれ、団子状になったものです。
この場合、手入れのしやすい素材を選べば、毛玉を取り除く際も安心できます。
それには、家で洗濯できるような丈夫な素材を選びましょう。
天然素材のコットンなどは手入れがしやすい丈夫な素材で、さらには毛玉もできにくいです。
アクティブに動くことが多い方には、おすすめの素材と言えるでしょう。
セーターは素材を意識して選ぶのがおすすめ!
セーターを選ぶ際に、「デザイン」と「値段」だけを見て決める人も多いでしょう。
しかし、「素材」も意識して選ぶことをおすすめします。
セーターは、繊維の種類によって暖かさや丈夫さ、見た目の印象などが大きく変わります。
そのセーターに何を求めるかで、選び方はおのずと決まってくるでしょう。
この記事を参考にして、お気に入りのセーターを見つけてくださいね。