ゆるいスカートを詰めるには?ウエストの直し方とリサイクル

お気に入りのスカートのウエストがゆるくなってしまったとき、皆さんはどうしていますか?

諦めて処分してしまう、誰かに譲るなど、自分がもう利用しないことを選択する人がいます。

しかし、まだまだ活用できるかもしれません。

そこで、今回はゆるくなってしまったスカートのウエストを詰める方法について、ご紹介しましょう。

簡易的な方法でスカートのウエストを詰める

ウエストがゆるくて気になっているスカートは、どの程度のゆるさでしょうか。

少しゆるくて、ウエストが軽く回ってしまうくらいですか。

それとも、下にずり落ちてしまうくらいでしょうか。

このとき、少しゆるいくらいなら、簡易的な方法で直しておきましょう。

ウエストを詰めるとき、ベルト芯やスカートの生地を切って詰める方法は簡単ではありません。

一度切ってしまうと、後できつくなったときにスカートを履くことができなくなります。

ほんの少しゆるい程度なら、ウエストの鍵ホックの位置をずらしして詰めるだけにしましょう。

鍵ホックをずらすときは、先が内側に曲がっているホックのほうではなく、受ける方Iカンの位置をずらします。

ウエストベルトの位置で、鍵ホックのIカンを外し、内側に1~2cmずらしてください。

3cm以上ずらすと、スカートにしわが寄ってしまうことがあります。

ほんの少しゆるい程度ならこれで大丈夫ですが、たくさんずらしたいときは、この方法では詰めることができません。

たくさんずらしたいときは、大変でもスカートのウエスト部分を外して直しましょう。

出先でスカートのウエストを詰めるときは?

家を出たときは大丈夫だと思っていたけれど、履いて歩いているうちにゆるいことが気になりだした、ということもあります。

そんなときは、安全ピンを利用して詰めると簡単です。

安全ピンならコンビニで購入することもできます。

手芸セットにも入っていますし、持ち歩いておくと便利ですね。

最も簡単な詰め方は、スカートのファスナーを上げて、そのまま安全ピンでウエストベルトを留めてしまうという方法ですが、これはあまりおすすめできません。

オーバーブラウスなどで、スカートのウエストが外側に出ないときは良いかもしれません。

しかし、ブラウスやシャツの上に、スカートのウエストを出して履くと、安全ピンが見えてしまいます。

そこで、目立たずに安全ピンを利用する方法をお伝えしましょう。

スカートのウエストベルトの裏から、鍵ホックのIカンのもどきものを安全ピンで作ります。

場所は、ホックの部分がちょうど掛けるときに良い場所にしましょう。

そして、安全ピンで作ったIカンに、鍵の部分を掛けるようにします。

しかし、安全ピンを付けたままでは洗濯やアイロンかけが出来ません。

本当に簡易的な方法です。

自宅に戻ったら安全ピンではなく、鍵ホックのIカンをずらしたり、糸ループでIカンを作りしっかりと詰めておきましょう。

ゴムスカートのウエストを詰める方法

スカートは、自分でウエストを詰めることもできます。

特に、ウエストがゴムのスカートは中のゴムを縮めることで、ウエストを詰められますよ。

スカートの中には、ゴムが入っている部分のウエスト部分を内側からほどくだけで、中のゴムが見えるものがあります。

裏地を返すと中のゴムが見える簡単な作りのものです。

こういったスカートの場合、まずは脇や後ろのスカート生地の縫い目のところを探します。

ウエストを詰めるために、わざわざ脇や後ろのミシン糸を外す必要はありません。

ベルト用のゴムだけを外します。

ゴムを外したら脇や後ろ、それぞれの縫い代の部分を詰めます。

ウエストを5cm詰めたいときは、両脇・後ろの三か所で1.5~1.6cmずつ分けて詰めましょう。

このとき、二枚の生地を縫い合わせますので、一枚あたり0.8cmで充分です。

裾線からウエストにかけて、自然と内側に寄るように詰めていきます。

元々縫ってあるミシン糸をそのままにし、ヒップラインからウエストにかけて詰める分だけ内側に斜めの線を書き、その線をミシンで縫います。

両脇線と後ろ線で、スカートの本体のウエストが5cm分細くなりました。

外したゴムも、5cm分カットするか、縫い込んで短かくします。

最後に外したゴムをウエストに通して、輪の部分を縫い合わせて出来上がりです。

ゴムを切らずに、縫い合わせるときに深くしておくと、後できつくなったとき戻すことができます。

ダーツを詰めてスカートのウエストを詰める方法

スカートは、本来ウエストベルトの部分があり、スカート本体とは別の生地を裁断してウエストと本体を切り替えています。

ウエストを詰めるときは、ウエスト部分をスカートから外し、中のベルト芯を外します。

ウエストダーツがある場合は、脇線や後ろ中心線を詰めるよりもダーツを利用しましょう。

セミタイトスカートやボックススカートにはウエストダーツがあります。

5cm分詰める場合、脇線や後ろ中心線よりも、ダーツも詰めることで一か所で詰める量が減り余計なしわが寄りにくくなります。

両脇線や後ろ中心線なら2~3か所ですが、ダーツなら4~6か所で詰めることが可能です。

ダーツが4か所の場合でも、1か所当たりおよそ0.6cm、二枚の生地をつまんで詰めるので、全体で4.8cm細くなります。

脇線や後ろ中心線を詰めるときに、ファスナーがついていると、ファスナーを外して詰めることになります。

ファスナーの取り外しや付けるのは面倒というとき、ウエストダーツだけを詰める方が簡単です。

ダーツを詰めるときは、幅だけでなくダーツ止まりよりも1cmほど長くし、自然なカーブになるようにしましょう。

残念ながらウエストダーツは、ギャザースカートやウエストゴムのスカートにはありません。

そのため、ダーツがあるスカートだけの方法になります。

はずしたベルト部分を細くする方法

スカート本体のダーツ部分でウエストを詰めたら、裏地も同じようにダーツで詰めます。

その後、ウエストベルトとベルト芯も詰めましょう。

スカートを詰めた分と同じ長さのベルト芯をカットし、ベルト部分の生地もカットします。

ベルト部分が短くなるため、もう元のサイズに戻すことはできません。

これは、お直しの専門店にお願いしても同じ方法になります。

スカートから外したときと逆の順番で、ベルト芯をウエストベルトに縫い付け、スカート本体に縫い付けます。

このとき、全体に細くなった分、スカートとの中心線がずれます。

一度前中心と後ろ中心をベルトに合わせて、しつけをしてからミシンをかけます。

最後に、ベルトの裏側と裏地を留め付けて完成です。

一見難しいように見えますが、以前は中学生の家庭科の教科書に載っていたこともある方法です。

ミシンを保有して、裁縫に自信がある人、一度でもスカートを縫ったことがある人なら、自分でウエストを詰めることができます。

集中すれば、1日くらいで直すこともできますので、時間があるときにミシンを出して、自分でお直しをするのも良いですね。

ウエストはゆるいままでもスカートを履くこともできます。

しかし、それを続けていると身体のウエストサイズが、スカートのウエストに合わせて太くなることもあります。

自分のサイズに合ったウエストサイズが一番ですね。

買った方が安い?スカートのウエストをお直しで詰める

どうしてもスカートのウエストがゆるくて履けなくなってしまったとき、自分で直すことができなかったらどうしたら良いのでしょうか。

まずは廃棄という方法がありますが、ただ廃棄するのはもったいないですね。

そこで、古着を買い取ってもらえるリサイクルのお店を利用しましょう。

たいした額にならないから面倒という人がいますが、リサイクルのお店に持って行けば、皆さんのスカートを誰かが利用するかもしれません。

捨ててゴミにしてしまうよりも、環境に優しいですね。

自治体によっては、古紙や段ボールと同じように古着を回収しているところもあります。

こういったサービスを利用するのも一つの方法です。

二つ目はお直し専門店に持って行き、ウエスト詰めをお願いします。

しかし、最近はお直しをお願いするよりも、安く新しいスカートを購入することができます。

お気に入りのスカートや、高額なスカートならお直しのお店でお願いしても良いかもしれません。

しかし、お直し専門店にウエストを詰めをお願いするとき、ファスナー付きのスカートで3,000円以上、ファスナーがないスカートでは6,000円以上かかることがあります。

大型スーパーのレディース売り場に行くと、スカート1着3,000円くらいで購入することもできますので、ウエストを詰めるよりも、新しいスカートを購入した方が安いという人もいるかもしれません。

そこで、ウエストを詰めることを諦めたスカートは、また履くことができる日まで保存しておくか、効率よくリサイクルに回しましょう。

ゆるいスカートのお直しとリサイクル

スカートのウエストを自分で詰める方法と、スカートのリサイクルのご紹介でした。

スカートは自分にぴったりのサイズで履くことが一番です。

しかし、体型の変化でゆるくなることもありますよね。

そんなときに、簡単にお直しをすることもできます。

自分でお直しができないとなると高額になることもありますので、そのときはリサイクルにまわすなどの方法で、スカートを再利用してみてください。