スカートは人気のレディースアイテム!その歴史と変遷を紹介

レディースのファッションに欠かせないアイテムといえば、スカートではないでしょうか。

スカートの丈やデザインは非常に多彩ですが、人気の丈やデザインは時代と共に変化しています。

女性が主に身に付けるスカートは、その時代背景をよく反映している衣類といえます。

ここでは、時代と共に変化してきたスカートの歴史を探っていきます。

スカートはいつごろ誕生した?

スカートは、女性の衣類として定着していますね。

もともとスカートという言葉には、衣類の裾、縁などといった意味があります。

そこから、主に女性が身に付ける、腰から下に垂れ下がった衣類を指すようになったのです。

時代によって人気の丈や形は変わっていますが、さまざまなバリエーションに富むスカートは、レディースファッションの中心的存在ともいえます。

そんなスカートは、いつ頃誕生したものなのでしょう。

現在のスカートのような円筒形をした衣服の誕生は、古代エジプトにまでさかのぼります。

もともとは、男女の区別なく着用されていたようです。

中世以降、ズボンの誕生によって、スカートは女性が主に身に付ける衣類として発展していきます。

ふくらみを持たせるためのフープを入れたスカートは、中世ヨーロッパの女性の間では大流行していたようです。

時代が変わるにつれ、人の行動は変わり、同時にスカートの様子も変わっていきます。

第一次世界大戦以降は、女性が活発に活動する機会が増え、女性が活動的になると同時に、スカートも動きやすい短めな丈のものへと変化していきました。

その後は、膝上スカートやマキシスカートなど、時代に合わせてさまざまな丈のスカートが誕生し、世の中の女性たちに愛用されていったのです。

スカートはレディースの特権ではなかった?

スカートの原型は、はるか昔、古代エジプトまでさかのぼることができます。

スカートの歴史がとても古いものであることが分かりますね。

中世に入りズボンが誕生するまで、スカートは男女共に身に付ける衣服であったようです。

現代のように、スカートはレディース衣料であるという感覚はなかったのでしょう。

近年ではスカートは、女性が身に付ける人気の衣服として知られていますが、国によっては男性が身に付ける場面もあるのです。

スコットランドの民族衣装であるキルトは、ウールでできた丈夫な厚手の一枚の布を腰に巻き付け、ピンでとめて着用します。

キルトを身に付けた男性がバグパイプを吹いている光景を、テレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。

そのほか、インドやネパールなどでも、スカートのようなつくりの民族衣装を見ることができます。

このように、スカートはレディースの特権であるという感覚は、国や時代によって異なるものであるといえます。

レディースアイテムで人気のスカート!日本での歴史は?

日本人にとっては、長い間、男女共に着物が一般的な衣類でした。

明治時代、上流階級の間で洋装が取り入れられるようになり、徐々に日本にもスカート文化が広まっていきます。

女学生の制服には、袴やセーラー服が取り入れられました。

女子高生の着こなしは、今も昔も流行の先端をゆくものだったのですね。

その後、第一次、第二次世界大戦という二つの戦争、そして関東大震災といった自然災害などを経験したことにより、人々は衣類に機能性を求めるようになります。

動きにくい和装から動きやすい洋装へと衣類は変化し、戦後の日本ではあらゆる物資が不足し、着るものについても仕立て直して着ていたようです。

和裁から洋裁が主流となった戦後の日本におけるレディースファッションでは、さまざまなスタイルのスカートが流行していきました。

昭和の一般的な家庭を舞台とした国民的アニメでは、家庭のお母さんはひざ丈スカートにエプロン、または和装という姿で描かれています。

おしゃれをして外出する時にはミニスカートを履くシーンも描かれ、当時のミニスカート人気を垣間見ることができます。

女性のスカートの丈は、その時代によって流行が目まぐるしく変わっています。

最近では、若かりし頃の祖母のファッションアイテムを孫世代が楽しむ、という現象も起こっているようです。

世代を超えて同じものを共有できるということは、素晴らしいことですね。

ファッションに関しては、数十年サイクルで同様のスタイルが流行するということが起こっているのかもしれません。

最近人気のスカート丈は?

時代と共に変化しているスカートですが、最近人気のスカート丈とはどのようなものなのでしょうか。

ちなみに流行とは、主にそのアイテムを使う側にとってのものといえるでしょう。

スカートの場合、主に使用する側、つまりレディース目線からみた流行ということになります。

最近では、ふくらはぎからひざ下あたりまで裾があるミモレ丈、ミディ丈が人気のようです。

これらの丈のスカートから受ける印象は、上品、清楚、女性らしいというものではないでしょうか。

そのシルエットもさまざまで、布をたっぷり使いふわりと広がるタイプ、重力を受けてストンと落ちるタイプ、先端がすぼまるペンシル型などがあります。

シルエットによって印象が大きく変わり、年齢を選ばず楽しめるこれらの丈は、あらゆる女性からの人気を集めています。

一方、裾がひざよりも上にくるショート丈、ミニ丈のスカートは、主に10代後半に多く見られます。

制服をショート丈で着こなす光景も、よく見られますね。

これらの丈は、アクティブ、若々しい、そんなイメージでしょうか。

夏向きスカート!その素材やスタイルをご紹介!

夏の暑さは年々増していますね。

夏に涼しいレディースアイテムは、なんといってもスカートでしょう。

涼しい素材のスカートで、暑い夏を乗り切りましょう。

夏におすすめしたいスカートは、軽やか素材、そしてロング丈です。

裾がひらひらと涼し気なロングスカートは、根強い人気です。

紫外線から足を守りつつ、風通しよく涼しく着られるのが何よりの魅力ですね。

夏スカートにおすすめの素材は、天然素材の麻、綿です。

両者ともに吸水性に優れているため、汗のべたつきを気にせず着ることができます。

着たときのシャリ感やハリ感も楽しめるこれらの素材は見た目にも涼しく、気持ち良く着られます。

そのほか、透ける素材を取り入れるのも涼しさのポイントです。

シフォン、レース、メッシュなどを取り入れたスカートは、見た目の涼しさ抜群です。

素肌を露出しなくても涼しく着ることができ、見た目も上品に決まります。

スカートの色は好みで選ぶのが一番ですが、白、黒、ベージュなどシンプルなものは合わせやすくおすすめです。

ストライプや花柄、ドットやペイズリーなど、お好みの柄を取り入れても楽しいでしょう。

スカートは冬にも人気のレディースアイテム!

スカートは、素材を選べば寒い季節にも楽しむことができるレディースアイテムです。

寒い冬には、保温性、保湿性に富んだ素材のスカートをコーデに取り入れましょう。

ウールやニット、スエードやコーデュロイなど、見た目にも暖かく体温を保ってくれる素材のものが人気です。

最近では、スカートやタイツなどにも、保温効果を高めた素材が発売されていますね。

夏場であれば素足と合わせるスカートも、冬場はタイツやレギンスなどを上手に取り入れることでさらに暖かく過ごせます。

タイツやレギンスは、黒やチャコールグレーのものが多い印象です。

全身のコーデバランスを見ながら、タイツやレギンスに色ものを持ってきたり柄を取り入れたりしても良いでしょう。

スカート丈は、ミディ丈、ミモレ丈、ロング丈のものが、素材の質感ともよく合いおすすめです。

単色のものも素敵ですが、面積の広いスカートですので、色によっては全身がダークトーンになりがちです。

落ち着いたチェック柄、明るい色味のものなども適宜取り入れることで、軽やかに着こなせます。

スカートは女性の生き方を表現するアイテム

スカートの誕生や、日本での歴史についてご紹介しました。

明治以降の日本において、和装から動きやすい洋装へと変わっていった衣服の変化に伴い、スカートは定着して進化してきました。

ほんの数十年の間に姿を変えて浸透したスカートをみると、短い期間で女性の生き方がガラリと変わったことがうかがえます。

今後もスカートは、女性の生活とリンクし進化してゆくことでしょう。