近年、Tシャツを自作するメンズが増えています。
意外に感じられるかもしれませんが、DIYを趣味とするメンズが、趣味の延長線上でTシャツを自作しているのです。
そこでこの記事では、自作Tシャツに興味があってもなかなか踏み出せないという人の参考になるよう、オリジナルTシャツの作り方をご紹介します。
作り方を覚えて、自分だけのTシャツで街に繰り出しましょう。
オリジナルTシャツを自作してみよう!
近年はSNSの普及によって、オリジナルの作品を世界に発信することが簡単になりました。
そのため、写真投稿サイトやアプリを使用して、自作のグッズを発表する人たちも増えています。
そしてこのウェーブは、ファッションの世界へも影響を及ぼしているのです。
スマホカバーや小物入れを自作し、ファッションに取り入れることは静かなブームになっています。
以前から、デニムにダメージ加工をほどこすメンズたちは存在していました。
最近はさらに、オリジナルTシャツを自作するメンズが増加しています。
オリジナルTシャツの魅力は、既製品ではない、自分だけのTシャツだという点です。
自分で考えたデザインのTシャツなので、個性を思い切り発揮することができます。
他のメンズに差を付けるには、これ以上ない方法だと言えるでしょう。
Tシャツというキャンバスに、オリジナルアートを描くということは、想像以上に楽しいものです。
最初は難しいかもしれませんが、何度かチャレンジすれば慣れてきます。
Tシャツを自作する主な方法は、次の2つのやり方です。
・アイロンプリント
・シルクスクリーン
これらの中から自分にあった方法を選び、オリジナルTシャツを作ってみましょう。
自作に慣れてないメンズはまずアイロンプリントから
Tシャツを自作するならまず、アイロンプリントを試してみましょう。
絵心のあるメンズなら、無地のTシャツに直接手描きすることも可能ですが、万人向けの方法ではありません。
また、シルクスクリーンを使うやり方は手間がかかりますし、技術的にも難しい方法です。
まず、アイロンプリントで作るやり方に慣れてから、シルクスクリーンに挑戦することをおすすめします。
アイロンプリントでオリジナルTシャツを作る場合に必要となるのは、次に挙げるものです。
・アイロンプリントシート
・プリンター
・パソコン
そしてもちろん、アイロンとTシャツがなくてはなりません。
アイロンプリントシートとは、自作したデザインをプリンターで印刷し、Tシャツに熱転写させられるシートのことです。
またプリンターは、アイロンプリントシートへの印刷が可能なタイプかどうか確認をする必要があります。
パソコンは、オリジナルTシャツのデザインを作成するために使用します。
自分で撮影した写真をもとにしたり、絵描きソフトで作成した絵をもとにしたりして、オリジナルデザインを完成させましょう。
ネット上から拾ってきた絵や写真は、著作権の問題があるので避けるのが賢明です。
アイロンプリントでTシャツを自作する手順と注意点
アイロンプリントシートを使用してオリジナルTシャツを自作する手順は、次のようになっています。
・無地のメンズ用Tシャツを用意する
・プリントするデザインをパソコンで作成する
・出来上がったデザインをプリントアウトする
・デザインに沿ってプリントシートを切り抜く
・切り抜いたシートをTシャツにあててアイロンをかける
・Tシャツからプリントシートをはがす
以上で完成です。
手順的にはさほど難しくありませんが、各手順において注意すべき点があります。
まずTシャツですが、慣れるまでは手に入れやすくて安価なものにしましょう。
パソコンでのデザイン作業も、慣れるまでは簡単なデザインにするのがおすすめです。
デザインができあがったら、反転してからプリントシートに印刷します。
反転しないと、裏返ったデザインが転写されてしまいます。
プリントアウトしたシートからはデザイン部分を切り抜きますが、細かい文字などは大まかなブロックにするのが大事です。
アイロンは、スチーム機能を使用せずにかけます。
プリントシートをはがすときは、ゆっくりとはがすのが鉄則です。
もし仕上げシートが付属している場合は、転写部分に載せて上からアイロンをかけます。
以上のことを守って、焦らず確実に行いましょう。
手先に自信のあるメンズにはシルクスクリーンがおすすめ
アイロンプリントでの自作Tシャツに慣れたり、もともと手先が器用だったりするメンズには、シルクスクリーンを使用したオリジナルTシャツ作りがおすすめとなります。
シルクスクリーンは、版画に似たプリント方法です。
枠に張ったメッシュ生地にインクを通す部分と通さない部分を作り、Tシャツの上に重ねて置いてインクを塗ります。
そうすると、メッシュ生地を通過したインクがTシャツに付着するので、オリジナルTシャツの図柄が完成するというわけです。
この方法のメリットは、一度メッシュ生地の版を作ってしまえば、何度でも繰り返し使えるという点です。
家族分のTシャツや、カップルでペアルック用のTシャツを作るときにとても役立ちます。
ただし、次のようなデメリットもあるので注意しましょう。
・単色ならメッシュ版は1枚ですむが、カラーの場合は複数のメッシュ版が必要になる
・メッシュ版がずれると、見た目が悪くなる
・メッシュ版を作成するのが大変
このように、シルクスクリーンでオリジナルTシャツを作成するのは、かなり難しいことなのです。
それでもこの方法をマスターすれば、完成度の高いオリジナルTシャツを作ることができます。
場合によっては、フリマなどで販売することも可能です。
シルクスクリーンでオリジナルTシャツを作る手順とは
シルクスクリーンでオリジナルTシャツを自作する手順は、次のようになっています。
・メッシュ生地や枠、カッティングシートやインクを用意する
・パソコンで作成し、プリントアウトしたデザインをカッティングシートの裏に張り付ける
・デザインに沿ってカッティングシートを切り抜く
・切り抜いたカッティングシートを、メッシュ生地の上に張り付ける
・完成したメッシュ版をTシャツの上に置く
・メッシュ版の上からインクを塗る
以上です。
多色刷りの場合は、色ごとにメッシュ版を作成しなければなりません。
したがって一番大変な部分は、カッティングシートの切り抜きです。
また、インクを通さない部分をメッシュ生地に張り付けることになるので、間違えないよう気を付ける必要があります。
複雑なデザインにすると、カッティングシートの切り抜き部分がとても細かくなります。
小さい部分を失くしてしまう可能性があるので、最初は簡単なデザインで試してみましょう。
枠にメッシュ生地を張るときには、ガンタッカという工具があると便利です。
慣れないととにかく大変な作業ですが、DIY感覚で取り組むと楽しくなります。
手先が器用で根気のあるメンズなら特に、一度挑戦してみることをおすすめします。
Tシャツを自作しているメンズのブログを参考にしよう
自作のTシャツをブログや写真投稿サイトに載せているメンズが発信する情報は、とても役立つものばかりです。
アイロンプリントの方法や、シルクスクリーンを使用してオリジナルTシャツを作成する方法を、動画にしてアップしているメンズもいます。
実際の手順を動画で確認することは、全体の流れをつかむ場合の参考になります。
インクの種類や、使いやすい道具を紹介するブログや動画もありますし、完成写真をずらりと並べたブログもあります。
完成品を眺めていると、独自のアイデアが浮かぶこともあるでしょう。
そういった意味でも、Tシャツを自作しているサイトを複数チェックし、刺激を受けるのは大事です。
そして特に参考になるのが、オリジナルTシャツを作成するときの失敗談です。
初心者がおちいりやすいミスや、ついおかしてしまう間違いなどを学べます。
同じような失敗をしないよう、自分が作成するときには注意しましょう。
自作Tシャツが完成したら、同じようにSNSで発信することをおすすめします。
他の人の参考になりますし、感想やコメントをもらえることもあります。
なにより、同じ趣味を持つ人々との触れ合いはとても楽しいものです。
Tシャツを自作し世界を広げよう
DIYで作った家具やグッズには、とても愛着がわくことでしょう。
それは自作Tシャツでも同じですし、オリジナルTシャツはファッションやコーディネートの幅を広げてくれます。
また、自分でデザインしたトップスを着るのは、とても誇らしいものです。
それにより個性を発揮できるだけではなく、クリエイターとしての出発点にも成りえます。
Tシャツを自作し、自分の世界を広げましょう。