デニムというアイテムは、非常に特殊なアイテムになります。
他では考えられない、破れや擦り切れ汚れなどがお洒落として人気があるのです。
ダメージ加工なる、わざわざ綺麗なデニムにダメージを与える手法も定着し、今ではダメージデニムは一つのお洒落ジャンルでもありますね。
また、すでに底を付いたかと思われていたデニムのダメージ加工にも、また新しいものがくわわりました。
それが裾へ施すカットオフ加工なのです。
ダメージデニムの新ジャンル!裾に施すカットオフ
太腿や膝部分が破けていたり、色落ちさせたりとデニムのお洒落ダメージには様々な種類が存在します。
それもある程度定番化しつつあったのですが、今そこに新たなるダメージ加工がくわわりました。
それがデニムの裾部分に施されるカットオフ加工になります。
カットオフ加工というのは、デニムの裾部分を縫い付けず切りっぱなしにしたような状態で、ほつれた毛羽立ちが味になるのだとか。
カットオフ、「切り落とす」という意味ですね。
基本的には、既存のデニムに施すので丈は若干短くなる傾向があります。
女性の場合には、お洒落な半端丈デニムとしても非常に重宝されますね。
また新品のデニムを購入する際に、お店で裾上げをしてもらわないでこのカットオフ加工を施すような場合もあるようです。
その場合には、丈が必要以上に短くなることはありません。
またこのカットオフ加工は「フレイドヘム」とも呼ばれていて、もともとは海外でも「フレイドジーンズ」として人気のある加工デニムのようです。
デニムの裾に施すダメージ「カットオフ加工」のやり方!
それでは、デニムの裾に施すダメージ「カットオフ加工」のやり方をご紹介します。
①まずは加工を施したいデニムを鏡の前で穿いてカットする位置にチャコールペンシルで印を付けます。
必ず穿いた状態で確認をして、しるしを付けてください。
このカットオフ加工は裾を切ってしまうので、失敗すると取り返しがつかず厄介です。
最終的にはほぐしを入れていくので、しるしを付ける際にはご自分の好みのほぐしを計算してくださいね。
また、この際に普段よく使用する靴(パンプス、ヒール)などとも合わせてしるしを付けるとイメージしやすいです。
②しるしをつけ終わったら、デニムを脱いでしるし部分に合わせてカットしていきます。
この際に使用するのは裁ちばさみが理想的です。
③カットした裾部分の横糸を抜いてほぐしを作っていきます。
ピンセットなどを使うと横糸は比較的簡単に抜くことができます。
ほぐしは自然な仕上がりになるように施しましょう。
またこのほぐしを長めにとってフレンジで遊ぶのもおすすめです。
④ほぐしを入れ終わったら、一度洗濯を行います。
洗濯は水洗いで大丈夫です。
水洗いを行うことで、裾のほぐし具合に馴染みが出て程よい自然感が得られます。
⑤デニムが乾いたら、裾のほぐしを確認し、カットなどの微調整を行って仕上げれば完成です。
ここにサンドペーパーを使って磨き上げたり、手で揉み解すなどをくわえるとまた違った味を出すことができます。
デニムの裾へのダメージ加工「カットオフ加工」のアレンジ!
デニムの裾に施すダメージ加工「カットオフ加工」のやり方は前項でお伝えした通りです。
このカットオフ加工のアレンジとなるものがありますので、ここでご紹介しておきます。
【ショートパンツ】
前項のご紹介のように、カットオフ加工は裾部分を大胆にカットして切りっぱなしにするものです。
女性向けになりますが、もう穿かなくなってしまったデニムを気分も新たにショートパンツデニムにしてしまうのもおすすめです。
そして、大胆にデニムをカットしてショートパンツデニムを作った際に、このカットオフ加工を施すのが非常にお洒落です。
【フリンジ】
また、前項でも少し触れましたが切った裾部分にほぐしを入れる際に、少し長めのほぐしをしてフリンジとして楽しんでしまうというもの。
フリンジとは、ご存知の方も多いかと思いますが、ひもなどを房状に束ねて作る飾りのことです。
これをそのままデニムのカットオフ加工を施した裾で、ほぐしの毛束を使ってお洒落なフリンジを作るというものです。
前項の工程でしるしを付ける場合に、このフリンジを最初から想定しているのであれば、フリンジの長さも計算しておく必要があります。
先にご紹介したショートパンツデニムなどは、このフリンジを施すと非常にお洒落に映えますね。
ショートパンツデニムなら裾にレース加工もお洒落!
前項ではデニムの裾に施すダメージ加工「カットオフ加工」のアレンジで、ショートパンツデニムにしてしまうのもおすすめとしました。
またその際に、カットした裾部分にフリンジで遊びをくわえるのもお洒落であるとしましたが、それ以外にもレース加工を施すのも非常にお洒落でおすすめです。
短く切って作ったショートパンツデニムの裾部分に、100円均一ショップなどで購入したレース生地を貼り付けるという非常に簡単にできるお洒落な加工です。
やり方も次の通り非常に簡単です。
①レース生地をデニムの裾周りに合わせて丁寧にカットしていきます。
デニムに合わせた時に最終的な調整はできるので少し余裕を持ってカットしてもOKです。
②デニムに合わせて、裾からレースが綺麗に覗く位置を確認します。
③②で決めた位置でレースをしっかりとデニムに固定します。
固定方法は裾上げテープでも良いですし、布用ボンドなど簡単に使える様々な便利グッズがありますのでお好きな方法をお選びください。
以上で完了です。
このように簡単にデニムショートパンツにレース加工を施すことができるのです。
裾から覗くレースは非常に女性的な魅力を感じさせてくれますし、何といってもオリジナリティに溢れた個性的アイテムへと仕上がります。
こちらのレース加工も女性向けの楽しみ方になります。
半端丈などを考えると、カットオフ加工自体も女性の方が楽しめるのかもしれませんね。
女性におすすめの大人可愛い裾ダメージデニムコーデ!
さて、それではカットオフ加工が施された裾ダメージデニムを使ったお洒落コーデをご紹介いたしましょう。
ここでは、女性が大人可愛く映えるコーデです。
【淡いピンクのゆるめニットにスキニーデニム】
ここで合わせる裾ダメージデニムはスキニーデニムになります。
スキニーデニムにカットオフ加工が施されれば、お洒落な七分丈デニムへと変身します。
トップスには淡いピンクの緩めのタートルネックニットを合わせましょう。
女性らしい可愛らしさが表現されるニットを前だけインしてお洒落に合わせます。
足元もピンクのパンプスでフェミニン感をくわえることで、カットオフ加工デニムを使った大人可愛いコーデが完成します。
この場合に、デニムはそのままでトップスを白黒ボーダーシャツ、足元を白黒スニーカーへとチェンジすると、フェミニン感はなくなりアクティブなコーデへと様変わりさせることができます。
綺麗めカジュアルな裾ダメージデニムコーデ!
最後にご紹介するのは、裾ダメージデニムを使った綺麗めカジュアルなコーデになります。
ここで使うデニムはラフなカジュアル感が強く打ち出されるストレートデニムにカットオフ加工を施したアイテムです。
【ライトグリーンのカーディガンに白のブラウス】
アウターにライトグリーンのカーディガン、トップスに綺麗め白ブラウス、ボトムスにカットオフ加工を施したストレートデニムを合わせてみましょう。
綺麗めな印象のコーデですが、カットオフ加工を施したストレートデニムが良い感じにカジュアルダウンさせてくれますね。
上品でお洒落なのですが、親しみやすさが出せるのが非常に魅力です。
足元を白靴下にパープルのパンプスを合わせると下部分にも上品さのワンポイントがくわわります。
これによりカットオフ加工を施したストレートデニムを使った綺麗めカジュアルコーデが完成です。
裾に施すデニムの新しい加工カットオフで楽しんでみては?
今回、デニムに施す新しいダメージ加工カットオフ加工についてご紹介をしてまいりました。
デニムの加工は日々進化を遂げているようです。
カットオフ加工は比較的容易に施すことができますので、タンスで眠っているデニムがあれば、是非チャレンジされてみてはいかがでしょう。
眠っているデニムが蘇り、そして貴女ご自身も新しい楽しみが増えるかもしれません。