ニット生地のマフラーの編み方をマスター!応用もさまざま!

ニットを使ったマフラーの編み方と言っても、その種類は多数あります。

道具や使う毛糸の太さなど、ニットでマフラーを編むには、最初に選ぶ道具が多いのです。

そのため作業自体が簡単でも、道具やニットを選ぶところから挫折してしまう人も少なくありません。

最初に挫折しないためには、必要な道具と方法を知っておくことが1番効果的です。

ここでは道具によって異なるマフラーの編み方を確認していきましょう。

さまざまな編み方ができることの利点

マフラーの編み方1つを学んだところで、特に大きな意味はないと思われがちです。

しかしニットのマフラーの編み方を1つ知っておくと、意外にもさまざまな場所で役に立ちます。

なによりもマフラー作りは編み物の基本ですので、型紙やテクニックを新たに学べば、セーターやニット帽も作れるようになっていきます。

もちろん、柄やサイズも思う通りにできるようになりますので、作れるデザインも豊富になっていくでしょう。

親しい人へのプレゼントとして、マフラーやセーターだけでなく、アクセサリーを贈ることもできます。

編み方と取り扱いを学んだ後は、ニットはアイテムを作ること以外にも利点があります。

編み物は指先と頭を使う作業です。

脳トレの代わりにもなり、想像力の助けにもなります。

1つ編み方を知ったら、2つ目の編み方も、3つ目の編み方も知りたくなるでしょう。

まずは1つ目の編み方を知り、実際にマフラーを編んでみてください。

思っていた以上に、広く深い、編み物の世界をみつけることができますよ。

ニットでマフラーを編むための道具と種類

まずは編み方よりも先に知っておかなくてはならない、手編みに用いられる道具や種類を見ていきます。

ニットの手編みに使う道具は種類が非常に豊富です。

まずは「棒針」と言われる、最も編み物のイメージとして身近な「棒針編み」。

棒針といわれる、緩やかな針のような棒を2本使った編み方です。

編み棒という呼び方のほうが、馴染み深い呼び方という方もいらっしゃるでしょう。

2つ目は「かぎ針編み」、レース編みともいいます。

かぎ針編みは編み棒の先端がフックのようになっており、針自体が鉛筆くらいの大きさです。

こちらは1本で編み物を進めることになります。

3つ目は「指編み」といわれるもので、道具は特に使いません。

では、どのように編んでいくのかというと、自分の指や腕を活用していくのです。

大きな完成品が多くなりますが、短時間かつ簡単に編めるというのが最大の特徴といえます。

ほかにもヘアピン編み器を使ったヘアピンレース編みや、アフガン針を使ったアフガン編みなど、さまざまな編み方があります。

ここでは最初にご紹介した3種類の編み方で、ニットのマフラーを編む方法を見ていきます。

ニットのマフラーの編み方・棒針編み編

ニットのマフラーの編み方として、最もポピュラーな編み方は「棒針編み」です。

表目と裏目を基準にして、左右、縦に一段ずつニットを編み込んでいくことで完成します。

編み方の応用が豊富なので、柄がつけやすいという特徴があります。

完成品は伸縮性も高く、一枚を薄く作成できるほか、肌触りも良くなる編み方です。

ここでは基本となるメリヤス編みをご紹介します。

メリヤス編みは裏表で網目が変わるのが特徴です。

まず編みたい横幅の3倍の長さの毛糸を出して輪を作り、輪の中に指を入れて糸の端の方の糸の一部を引き出します。

この引き出した糸のほうに2本の棒針を通したあとに、糸の端のほうを引っ張って、輪を締めてください。

できたら糸の端を親指、球のほうの糸を人差し指にかけ、糸の端・親指にかけた糸に針を織り込みます。

そして人差し指の糸の下をくぐり、親指の下の糸をくぐらせます。

潜ったら糸を引っ張って目を締めましょう。

こうして作りたい幅だけ同じことを繰り返し、完成したところから、いよいよ本番の編みとなります。

すでに混乱してしまう工程ですが、図入りの編み方を手元に置くとわかりやすくなるでしょう。

編み方は棒の手前に棒針を入れ、毛糸玉から出ている糸を引っ掛けます。

引っ掛けた糸を引き出して、引っかかっていた目を針から外せば出来上がりです。

この工程を繰り返し、端まで行ったら、左右を反対にして同じことを繰り返します。

ニットのマフラーの編み方・かぎ針編み編

かぎ針編みでは厚みがある1枚に仕上がりますが、完成品を触った時の感触が豊富で、固くも柔らかくもなります。

基本となる鎖編み、細編み、長編みといった編み方を覚えられれば、模様が棒針よりも簡単につけることができます。

初心者には、棒針編みよりもわかりやすい方法です。

1目の作り方が棒針編みよりも単純かつ明快なので、手芸そのものが苦手な初心者でもスムーズに取り掛かれます。

かぎ針編みでのニットのマフラーの編み方は、基本となる「鎖編み」を繰り返す方法です。

鎖編みは、まず針を糸の裏から当てて、手前に一つねじります。

できた輪の中から糸を引き出して、まずは作り目の完成です。

この作り目に糸を編み込んでいくので、針に刺したまま、次の工程に進みます。

針の先の部分に新しい糸をかけて、できている作り目から糸を引き出せば、まず1目が完成となります。

1目作るのに時間はほとんどかかりません。

ニットのマフラーの編み方・指編み編

指編みでのニットのマフラーの編み方は、目そのものが大きいため、慣れれば10分ちょっとでマフラーくらいの大きさのものが作れてしまいます。

練習も毛糸1玉100円からはじめることができます。

まずは毛糸の端のほうに小さい輪を作り、さらに輪の中に右手の親指と人差指を入れて、輪を作ります。

結び目がついた輪ができますので、輪を左手の親指にかければ準備は完了です。

利き手に応じて左右を入れ替えても問題ありません。

親指に輪をかけたまま、長いほうの毛糸を人差し指の前・中指の後ろ・薬指の前・小指の後ろに通します。

毛糸を通せたら、今度は小指の前・薬指の後ろ・中指の前・人差し指の後ろに毛糸を通します。

あとは人差し指にかかっている長い毛糸を引き出して、人差し指の後ろに回しましょう。

この往復で1段が完成です。

同じ工程を繰り返して終わりにする場合は、糸を人差し指に絡んでいる毛糸の下から通し、全ての指で同じように通します。

全て通すことができたら指から外して締めれば完成です。

ニットのマフラーの編み方・応用編

ニットのマフラーの編み方を覚えたら、今度は毛糸の選び方も知っておきましょう。

特に毛糸の太さと、それぞれの適合針については、非常に太さの幅が大きいのが特徴です。

基本的には毛糸が太いほど、針も数字が大きいものを使用します。

最初のうちは棒針4号、かぎ針5号にあった「並太」の太さの毛糸がおすすめです。

毛糸の種類は、ストレート・モヘア・ツィード・スラブなどさまざまな種類があります。

最初はストレートがおすすめですが、編みやすさや完成の見た目から見た場合は、スラブという毛糸がおすすめです。

スラブには不規則な筋があり、太さが均一ではありません。

別の考え方をすれば、失敗がめだちにくいという特徴にもなるためです。

動物の繊維では、初心者はウールが最も扱いやすいものとなります。

こだわり始めると、動物繊維や食物繊維、化学繊維と選択肢が広くなっていきます。

ニットのマフラーの編み方は、こだわりを持ってからが楽しい!

ニットのマフラー一つ取っても、さまざまな編み方だけでなく、太さや素材といったような、個々のこだわりを表せます。

こだわりを持つ人は、この素材や編み方選びをする時間も、楽しい時間です。

最初に覚えるべき内容は多いですが、相応の楽しみ方が待っている世界です。

こだわりの、そして自分だけの編み物を作って、生活のアクセントにしたり、大切な誰かへのプレゼントに贈ってみてください。