新しく買った新品のジーンズを家で開封してみたら、臭かったということがあります。
新品なのに服が臭うという問題は、家に帰ってみなくてはわからないのが困るところです。
新品だからといって臭いが強いジーンズを履くのはかなり抵抗がありますよね。
ここでは、この臭いの原因と、臭い取りの方法をまとめています。
新しいジーンズを買ったせっかくの楽しい気分、キープできるよう対策していきましょう。
新品のジーンズの臭いがきつい!原因は薬品と染料にある?
新品なのにジーンズの臭いがきつい理由は、お店の問題ではなく工場側にあるようです。
そして、これはジーンズに限定されず、全てのデニム生地が臭い原因となっています。
この臭いの正体は、化学薬品や染料の残りです。
ジーンズに使われる染料の名前はインディゴといい、昔からある臭いの原因の1つでした。
しかし、近年臭さの原因も少し事情が変わりつつあります。
現在のジーンズは染料にインディゴを使わず、合成染料を使うようになりました。
これは商品そのものを低価格に抑えるために、染料のコストを落としたためです。
そのため、どうしても薬品の臭いや染料の臭いが出てきてしまうのです。
もう1つの理由は、工場側でジーンズに付いた余分な染料や薬品を落とせていなかったから、ということがあります。
染め物をするときは染料を布に染み込ませた後、水で余分な染料を洗い流しています。
洗い流しをする時にジーンズ側に染料や薬品が残ったままだと、購入した時臭く感じるのです。
新品のジーンズが臭いのは、低価格にするために人手を減らしたメーカー側の事情である場合もあるのです。
激安スーパーや安さを売りとしているジーンズに臭いが残っていることが多いのにはこのような理由があるのですね。
新品のジーンズの臭いの元となる薬品とは?体に害はないの?
新品のジーンズにありがちな臭いとしては、酸っぱい臭いがあります。
他にも「石油臭い」「硫黄臭い」という特徴がありますよね。
ジーンズの染料として使われているのは「硫化染料(りゅうかせんりょう)」という染料です。
特に色が濃いジーンズほど、新品でも臭いが残っていることが多くあります。
硫化染料と聞くと、体に悪そうという考えが湧き上がってしまいます。
実際には人体に影響が無い分量や配合がされているため、害は確認されていません。
「硫化染料」は実際、硫化ナトリウムと硫黄が使われているので、臭いも硫黄臭くなるのですね。
他に新品のジーンズで感じる臭いには「油臭さ」があります。
こちらは実際にお湯で洗ってみると、青い色の他、黄色の水が何度か出てきます。
この黄色の水が油臭さの大元です。
両方とも薬品由来の臭いであり、普通の洗濯や水洗いでは落とすことができません。
臭いや余分な染料などを落としたい場合は、別の方法を使います。
使うものは家で簡単に用意できるものばかりなので、自分で落とす方法を覚えておくと便利です。
新品ジーンズの臭いを取るために!重曹やお酢が効果的!
新品のジーンズの臭いを取るためには、重曹やお酢と、洗剤(石鹸)を使います。
家にあるものやカンタンに手に入れることができるものだけなので、手軽にできますよ。
使いたいものによって、少しずつ道具は変わってきます。
重曹を使う場合は重曹と洗剤を、お酢を使う場合はお酢と中性洗剤を使いましょう。
「新品を洗うというのがちょっと…」という場合は、消臭スプレーや熱湯につけるという方法があります。
しかし、洗わないよりは一度重曹かお酢を使った洗濯方法で洗ってしまったほうが早いと言えます。
他にも「臭いと一緒に色落ちもあるのでは」と心配してしまうこともあるでしょう。
余分な染料が付いている分、気に入っている色よりは色落ちした、ということは多少でてきます。
それでも急激に色が落ちてしまうということはありませんので、ためらわずに洗ってしまいましょう。
重曹よりもお酢の方が若干色が落ちやすいため、まずは重曹を使うのがオススメです。
どの洗濯方法も3回目以降に効果が出てきますので、気長に待つという気持ちも大切ですね。
自分で解決する新品ジーンズの臭い!カンタンな臭い取り!
ここからは、実際に自分自身で新品のジーンズを洗っていきます。
もっともカンタンな方法は熱湯で何度かすすいで、揉み洗いをする方法です。
一度この方法を試してジーンズに水分を含ませてから、次の方法を試しましょう。
重曹で洗う方法は、洗濯で使用する洗剤を半分、残り半分を重曹に変えて洗濯する方法です。
洗濯をしたくない場合は、水の代わりに熱湯にジーンズを入れ、重曹をふりかけて放置します。
放置時間は30分ほどが目安です。
あとはすすいで、陰干ししましょう。
お酢を使う場合は洗濯する時に中性洗剤を使い、大さじ1杯のお酢を入れて洗います。
中性洗剤には漂白剤や蛍光剤、界面活性剤といった薬品が使われていないものを使いましょう。
洗濯をしたくない場合は、ジーンズを水に浸け、大さじ一杯のお酢と塩をいれて1時間放置します。
しっかりと洗いだ後、乾かしたら完了です。
1回目では、多少やらないよりはいい位の効果しか出てきません。
そのため、臭い取りをする場合は、2回3回と洗濯をくり返す必要があります。
根気と回数、日数がかかりますが、効果は期待できますので諦めずに洗いましょう。
新品以外も!家でついたジーンズの臭いは重曹で取ろう!
新品のジーンズの臭いも気になりますが、家にあるジーンズの臭いも気になります。
例えば、長い期間しまっていたジーンズのカビの臭いや、洗濯後の生乾きの臭いがあります。
デニムは生地の中でもカビが生えやすいので、特にカビの臭いには注意が必要です。
他にも、ジーンズは厚手の生地で作られている場合が多いので、乾きにくいという特徴もあります。
2つの臭いは厄介に感じられますが、洗濯する前に重曹水に浸すだけでどちらも解決できます。
重曹水を使うときは、水かぬるま湯を入れた容器に重曹を入れて溶かしましょう。
水1リットルに対してスプーン3、4杯を使い、1時間ほど浸けてから洗濯します。
重曹以外でも酸素系漂白剤(衣料用)でも同じ効果が期待できますよ。
しかし、使ってはいけないものもあります。
それは、エタノールや塩素系の漂白剤です。
この2つは色落ちしやすいものなので、浸けておくだけで色落ちしてしまう可能性があるためです。
服の臭いの原因と落とし方は、ジーンズ以外でも使えます!
新品のジーンズに付いていた臭いの落とし方は、ジーンズに限った洗濯方法ではありません。
例えば、薬品を使う職業の人が使う制服や、海外から輸入された服などにも臭いが付いています。
臭いの元は服に残されている薬品類が原因です。
そこで、薬品成分を布側から落とす洗濯方法を使うことで、ほとんどの臭いを取ることができます。
重曹は他にもしつこい汚れを落とす効果も期待できるため、洗濯時に使うと効果的です。
購入するときは、重曹のパッケージに入っている量の多さにとまどってしまいまいがちです。
しかし、これらの応用方法を知っておけば余るということはなくなります。
重曹は水回りの掃除や台所汚れ、消臭と多くの効果が期待できます。
そのため、重曹をフル活用するためにも、1つ家にあれば安心のアイテムなのです。
新品ジーンズのいやな臭いは、重曹やお酢で洗濯して消す!
新品のジーンズを家で出した時にする、いやな臭い。
この臭いは、ジーンズに残っている余分な染色剤や工場の油が原因です。
原因となる臭いの元を消すために有効なのが、重曹やお酢です。
中でも、重曹は他の場所の掃除にも使うことができる万能選手です。
染色に使われた薬品や油は、人体に影響が出ない範囲で使用・出荷されています。
そのため、人体に害はありませんので安心してくださいね。