ダメージジーンズも魅力的ですが、流石に行き過ぎると修理をしないといけませんね。
長く付き合うジーンズとは、何度も修理を施し絆を深める必要があります。
修理のプロ、専門店に任せる方法もありますが、何か所も修理すればもともとのジーンズの価格を超えてしまいそうです。
「そこまでお金をかけられない…」そんなときは、自分の手でお洒落に仕上げてみるのはいかがでしょうか。
自分で対応可能なジーンズの修理!
今回、自分の手でジーンズをお洒落に修理することを中心にご紹介してまいりますが、そもそも自分の手で対応可能な修理とはどのようなものがあるのでしょうか?
まず思い付くのは穴や破れの補修となります。
これを自分の手で行う場合には、股部分などの目立たない部分と目立つ場所ではお洒落として通用する部分に留めるのが理想ですね。
たいていの場合にはその範囲内で行えますが、その範疇を超えるような場合には、プロの技術に頼ったほうがよろしいでしょう。
またもう一つ、修理としては色落ちしてしまったジーンズの色補正なども自分で行える修理の範疇として考えられますね。
これらのオーソドックスな修理方法としては次のようになります。
・前者の場合には、ジーンズの裏側から当て布をして修理を施します。
・後者の場合には、色の染め直しを行います。
しかし、折角ですからいずれの場合にもお洒落な仕上がりを目指してみましょう!
自分で施すジーンズの膝や腿部分の破れ修理!
それでは早速自分で施すジーンズの修理方法をご紹介します。
最初にご紹介するのは、ジーンズの膝や太もも部分に空いてしまった穴や破れを塞ぐ修理です。
これには、ジーンズの裏側から当て布をして、丁寧に縫い付けて修理を行います。
縫い付ける場合には、通常その方法としては「手縫いで行う」ものと「ミシンを使用する」ものがあります。
しかし、ジーンズの場合には手縫いはあまりおすすめいたしません。
これはジーンズの生地が硬く丈夫で手縫いの場合には、上手に施すことが難しいのと怪我をする恐れがあるためです。
なるべくならミシンで縫いつけることをおすすめいたします。
当て布に使うのは、同じジーンズ生地又は接着芯と呼ばれる生地を使うのがおすすめです。
接着芯はカバンの修理などに使われる生地ですが、ジーンズとの相性も抜群に良く、ジーンズの修理業者でもこの接着芯を使うことが多いようです。
接着芯はアイロンでくっつきますので、しっかり固定ができるのもおすすめの理由です。
また使用するミシン針は丈夫な太めの針、糸はジーンズと同色の目立たない丈夫なものがおすすめです。
当て布を少し補修部分より大きめに切り、ジーンズの裏側に貼り付け丁寧に縫い付けていけば完成です。
自分で施すジーンズの破れ修理はミシンを使わなくても可能!
前項で「自分で施すジーンズの破れ修理」としてミシンを使った方法をご紹介いたしました。
しかし中にはミシンをお持ちでない場合や「ミシンを使うのは面倒」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような方のために、次のような当て布修理もあります。
【アイロンを使った接着補修】
こちらは、「デニム ひざあて」などの商品名で販売されているもので、アイロンパッチでデニムの裏側から当て布として接着させることが出来る優れものです。
もちろん、ミシン縫いほどではありませんが、専用に開発されているのでそれなりの強度が保たれています。
同様のものが100円均一ショップでも販売されていますね。
また、良い生地がある場合には「アイロン接着テープ」でジーンズと生地を接着させる方法もあります。
【接着ボンドを使った補修】
上述の「アイロン接着テープ」と同じように、ジーンズと当て布を接着ボンドを使って接着させる方法もあります。
グルーガンを使う「ホットメルト接着剤」や「ホットボンド」などは有名ですのでご存知の方も多いかも知れませんね。
これら以外にも「手芸用ボンド」や「布用ボンド」なども同様に活用できます。
いずれも専門店やインターネット通販で簡単に入手することができます。
ジーンズの破れ修理跡をお洒落に演出!
さて、ジーンズの膝や腿部分の穴や破れ修理を自分で行う方法は前述の通りなのですが、折角なのでこの修理跡をお洒落に一工夫してみるのはどうでしょう?
【縫い糸を派手に!】
まずは、前述では「縫い糸はジーンズ生地と同色を使い目立たないように」としましたが、あえて反対色など目立つ色を使って縫い跡を強調してしまうというものです。
ジーンズにおける修理で綺麗な縫い跡(たたき跡)をあえて見せてしまうのもダメージジーンズとしてはありですね。
【当て布を派手に!】
お洒落で派手な生地を当て布として使い、穴からあえてその当て布を覗かせるように仕上げます。
地味目なジーンズも修理跡から除くお洒落で派手な生地のワンポイントがアクセントとして映えます。
【修理部分をワッペンなどで隠す!】
こちらは修理部分を見せるお洒落ではなく、ワッペンなどで隠してしまうというお洒落演出方法になります。
修理箇所を演出するものとは異なり、派手目なお洒落演出となりますね。
また、裏側の補強にくわえ外側からも補強されるので強度も増すことができます。
ワッペン以外にもお洒落な布をパッチワークのように貼り付けても良いかもしれません。
ジーンズの股部分は機能性が最優先で予防も必要!
自分で施すジーンズ修理でも、股部分に起こる穴や破れの修理はお洒落というよりも特に機能性を重視する必要があります。
それというのも、この部分の穴や破れはジーンズ修理でも最も多い修理になるのです。
これは、最も生地と肌との接触部分が多く頻度が高いことで、この股部分の生地にかかる負荷は他の部分の生地に比べて非常に大きくなるためです。
修理方法としては、前述の膝や太腿部分の修理法と同様に当て布を行い、ミシン又はアイロン接着・接着剤で貼り付けていく方法になります。
しかし、縫い付けない接着は股の形状から付きにくく難儀するかもしれません。
また、この部分は最も多い修理ということからも分かるように、負荷がかかりやすくしっかりとした補修を必要とします。
このことからも、穴が空くまたは破れてしまう前にこの当て布補修を行い、事前に予防策として施しておくことをおすすめします。
そうすることで、当て布の張替えで修正が可能となりジーンズの寿命も長くなります。
自分で施す色落ちジーンズの修理!
さて、自分でジーンズを修理する方法として、最後に色落ちしたジーンズの復活方法をご紹介いたします。
こちらの場合には、色落ちの復活よりもアレンジとしての活用のほうが多いかも知れません。
色落ち(変色)は、洗濯や汗、紫外線など様々な要因で起こります。
そのような時には、全体的な染め直しや部分染色によりジーンズを修正することが可能です。
【全体染め直しを施す】
「PAC FABRIC DYE」や「DYLON マルチ」、「RIT染料」などの便利な染め直し染料を使えば、自宅で簡単にジーンズ全体の染め直しができます。
各メーカー共に様々な色のバリエーションが豊富に揃っております。
折角なので、気分転換にジーンズの色をすっかり変えてみてしまっても良いかもしれませんね。
【部分染色を施す】
漂白剤が飛び跳ねて部分的に色落ちしてしまった場合や、日焼けで部分的に変色してしまった場合などには部分修正を施すこともできます。
この場合には、様々なメーカーから布用ペンキや布用塗装スプレー、布用マーカーなどが市販されていますのでそちらを使います。
あまりにも多くのメーカーがありどれを使って良いのか迷ってしまうような時は、「染めQ」であらゆる種類の布用塗料がありますのでおすすめですね。
ただし、部分修正の場合には元のジーンズとの色合い調整が必要になるので、全体染め直しのほうが簡単かもしれません。
もちろん、着色ペイントでお洒落を施してしまうことも可能ですね。
ジーンズは修理してさらに愛着が深まるもの!
今回自分で施すジーンズの修理についてご紹介をしてまいりました。
ジーンズは長く履き続けることで、味わいが深まっていきます。
そして、それを感じるためには修理を避けては通れません。
この修理を通して、ジーンズの味わいを深めつつ、愛着もより一層深まります。
大切なジーンズとの上手な付き合い方、そして素敵なジーンズライフに修理をお役立てください。