ファッションアイテムが多様化している現代ですが、レディース用ボトムスパンツにはどんな種類が存在しているのでしょうか。
「ストレート」「スキニー」「ボーイフレンド」「テーパード」、デニム一つをとってもシルエットでこれだけの様々な種類が存在するのです。
そこで今回はレディース用ボトムスパンツの人気アイテムを整理してご紹介いたします。
まずはおさらい!「ボトムス」「ズボン」「パンツ」
さて、今回はレディース用人気のボトムスの種類を整理してご紹介してまいりますが、その前に一度ややこしいネーミングの整理をしておきたいと思います。
「ボトムス」「ズボン」「パンツ」このややこしい3つの違いをおさらいしておきましょう。
【ボトムス】
ボトムスというのは「下半身、下着の上に穿く着衣全般」のことを指して使われます。
つまり、パンツだけではなくスカートやタイツなど下半身に着用する全てになりますね。
【ズボン】
ズボンは両方の足を別々に通して穿く衣服のことになります。
名前の由来はフランス語の「ジュポン」から来ているというのが有力ですが、ズボンが流行りだした幕末に脱ぐ際に「ズボッ」と音がしたことが由来という説もあります。
【パンツ】
一昔前であれば、パンツは下着を指して使われていました。
もともとパンツとはフランス語の「パンタロン」から来ているとされているのですが、実はパンタロンとはズボンのことをあらわします。
そう考えますと今のパンツの使い方は正しいことになりますね。
昔パンタロンは「ラッパズボン」や「ベルボトム」のことを指して使われていましたから、やはり言葉は生き物なのですね。
因みに、下着のことは英語圏では「アンダーウェア」という呼び方が定着しているようです。
人気のレディース用ボトムス「デニム」
それでは早速人気のレディース用ボトムス「デニム」を見てみましょう。
そもそもデニムというのは生地素材のことを指すもので、パンツとして使う場合には本来的にはジーンズが正解なのですね。
「デニムは生地」「ジーンズは製品」という明確な違いがあるのですが、最近ではジーンズのことを指してデニムを使うことが多いようです。
冒頭でも少し触れましたが、一口にデニムと言っても様々な種類が存在します。
ストレート:ウエストから裾までの幅がまっすぐな形状をしたものです。
スキニー:脚にぴったりとフィットする細身の形状のものです。
ボーイフレンド:全体的に緩めのシルエットになる形状のものです。
テーパード:裾に向かい広がっていく形状のものです。
一般的にデニムにもこれだけのものが存在します。
また、通常のデニムは一度洗いをかけて色を落とす工程があるのですが、その工程をしていない「リジッドデニム(生デニム)」があります。
さらに、通常のデニムにはない伸縮性をくわえた「ストレッチデニム」もこのデニムの種類の中ではおさえておく必要があります。
ゆったりサイズのレディース用人気ボトムス!
続いてご紹介したいのが、レディース用人気ボトムスの中でもゆったりとしたシルエットのものです。
これにも多くの種類が存在するのですが、これも非常に紛らわしいことになっていますね。
【バギーパンツ】
デニム生地で作られるものが多いのですが、バギーパンツは裾に向かって大きく広がっていく形状のパンツになります。
そうなると「テーパード」はどうなるのでしょうか。
実は同じ使い方をする場合もあるようです。
【スカンツ】
パッと見た感じでスカートに見えるワイドなパンツのことを指して使われます。
とろみ感のある素材を使い揺れるような動きのあるシルエットが特徴的です。
【ガウチョパンツ】
カウボーイの穿く裾の広がったパンツから来たのがこのガウチョパンツになります。
基本的には裾が広がった七分丈のものを指して使われます。
ファニーな感じがして可愛らしい印象がありますが、生地素材によって雰囲気は変わりカジュアルからフォーマルにも合う上品なものまであります。
【スカーチョ】
パッと見た感じでスカートに見えるようなガウチョパンツです。
生地の滑らかさなど動きがあるようなものが多いです。
しかしこうなると、スカンツとの違いは何なのか気になりますね。
スカートに見えるワイドパンツが「スカンツ」でスカートに見えるガウチョパンツが「スカーチョ」という区分はあるようですが、それもややこしいですね。
レディース用人気ボトムス「スパッツ系」!
人気のレディース用ボトムスに「レギンス」「スパッツ」「トレンカ」も今再びブームが来ていて人気なのです。
しかし、この3つも非常にややこしいですよね。
【レギンス】
「レギンス」という言葉は2006年にブームとなり使われた言葉で比較的新しいものです。
腰から足首にかけてのぴったりとした伸縮性の高いパンツのことを指して使われますが、「スパッツ」との明確な線引きはどうやらないようです。
ただし、スパッツの方が肌へのフィットが強いとして、スパッツはインナー、レギンスはアウターと使い分ける場合もあるようですね。
しかし、そうは言ってもレギンスアイテムでは、インナーやサポーターパンツとして使うものやボトムスの下に穿くようなものも多くあります。
この辺りも明確な線引きはないようです。
【スパッツ】
昔は今のレギンスも含めて全て「スパッツ」という呼び方をしておりました。
この際に定義は不明瞭で腰から膝下あたりを覆うぴっちりとしたボトムスは全てスパッツと呼ばれていました。
このスパッツを流行らせようと、名前と見せ方を変えて売り出したのがレギンスでした。
レギンスの大流行でこのややこしい状況が生まれてしまったのです。
【トレンカ】
トレンカはレギンスに土踏まずに引っ掛ける生地が付いたものと考えると分かりやすいですね。
違いはこの部分だけです。
土踏まず以外の踵やつま先は覆われません。
ここまで覆われるとタイツになります。
その他カジュアル系レディース用人気ボトムス!
続いて、ここまでご紹介した分類に属さないカジュアル系のレディース用人気ボトムスをご紹介いたします。
【チノパン】
チノパンとは、チノ・クロスという生地で作られたパンツのことになります。
「チノ」や「チノパン」などと呼ばれ、また「綿パン」と呼ばれることもあります。
ベージュやブラウン、カーキなどの系統のカラーが多くあります。
【カーゴパンツ】
「カーゴパンツ」とはカーゴ「貨物船」で働く作業員が着用するパンツになります。
基本的にはチノパンなどの丈夫なパンツに、腿付近に特徴的な大きなポケットの付いたパンツになりますね。
【ベイカーパンツ】
「ベイカーパンツ」はベイカー「パン屋さん(パン職人)」が着用するパンツになります。
カーゴパンツと非常に似ていて、違いは前や後ろとなるポケット位置になります。
【ジョガーパンツ】
「ジョガーパンツ」は裾が細くリブになっているパンツでスポーティーなものが多いです。
一見するとトレーナーや部屋着的なニュアンスが強かったのですが、最近ではお洒落なアイテムが登場してカジュアルファッションの定番アイテムになっています。
きちんと系ボトムス!
最後にご紹介するレディース用人気ボトムスはきちんとしたイメージに見える、きちんと系のパンツになります。
【スラックス】
「スラックス」というと男性のパンツのイメージが強いですが、本来的には女性が穿くパンツのことを指して使われます。
スラックには緩いというニュアンスの意味合いがあり、ゆったり目のパンツですが、中でもフォーマルとされるものを指して使う場合が多いです。
シルエットとしてはストレートが基本ですが、他にも様々な種類があります。
【テーパードパンツ】
デニムでも登場しましたが、裾に向かって幅が広くなるパンツです。
これをスラックスとして扱ってしまうこともあります。
【ワイドパンツ】
前述のゆったりサイズのパンツとは少々趣が異なります。
全体的に太くすとんと落ちるタイプのパンツになります。
カジュアル系ではなく程よいボリューム感でスタイルアップ効果もあります。
【クロップドパンツ】
クロップ(crop)とは「切り取る」ことで、クロップドパンツとはパンツの裾を切り落としたパンツのことを指して使われます。
丈は六分丈から八分丈が主流になります。
丈を切ったものがそう呼ばれるので、種類的には細身のものからワイドなものもまで様々になります。
レディース用ボトムスを極めてお洒落上級者!
今回レディース用人気ボトムスの種類についてご紹介してまいりました。
中には同じものなのに呼び方が違っていたり、ちょっとした違いでも名前は全く違っていたりします。
非常に、複雑でややこしいのがファッション業界なのかもしれませんね。
しかし、これらをきちんと使いこなしてこそお洒落の達人となるようです。
まずは、ボトムスを極めてお洒落上級者に近付いていきましょう。