簡単ヘアアレンジ!着物姿に合う自分でできるヘアスタイル

着物、和服の装いを和装と言います。

和装はいつものヘアスタイルでは浮いてしまうことから、美容院で和装にあった形にセットしてもらった経験のある人が大半でしょう。

常に着物を着る人は、毎回美容院に行っているわけではありません。

着付けや茶道、競技かるたをしている人は、自分でヘアアレンジをしています。

そこで着物を着たときに、自分でできるヘアアレンジについてご紹介していきます。

普段使いの着物のときに自分でできるヘアアレンジ

普段から着付けや茶道で着物を着ている人は、自分でヘアアレンジをします。

自分でヘアアレンジをする人にとって、ミディアムヘアからセミロングの髪の長さが一番扱いやすいようです。

ミディアムヘアでは短すぎるのでは、と思う人もいるようですが、むしろまとまりやすい長さになります。

どちらかというと、長さよりも髪質の方が重要で、コシのある髪やくせのある髪の方がまとまりやすくなります。

そして、着物に合わせるヘアアレンジの中でポピュラーなのは、夜会巻きです。

くせやコシのある髪質の人の中には、ピンすら使わなくても上手にまとめる人もいます。

しかし、サラサラとした髪質の人は夜会巻き用のコームだけでは髪がほつれてしまうので、ゴムやピン、ヘアスプレーなどを活用します。

夜会巻きは、専用のコームがあれば誰でもできる簡単なヘアアレンジです。

友人から着物で出かけようと誘われたり、子どもの入学式や卒業式、七五三で訪問着を着るときにも慣れれば自分で準備できます。

それほどかしこまらない場面なら、ラインストーンがついた夜会巻きコームを使うだけで、華やかなヘアアレンジになります。

シンプルな夜会巻きコームなら普段使いはもちろん、洋服でも合います。

何度か練習をすれば自分でできるようになりますので、挑戦してみましょう。

もちろん、ロングヘアーであればロングヘアーでしかできない凝ったヘアアレンジをすることもできます。

ピンとコームを活用!着物に合ったヘアアレンジ

それでは、夜会巻きコームを使ってのヘアアレンジの方法をご紹介しましょう。

まずは、基本の夜会巻きです。

普段使いの着物だけでなく、正式な場の着物姿、浴衣姿、洋服でのフォーマルな場にも使うことができます。

用意するものは、大き目のUピンと夜会巻きコームだけです。

【夜会巻きの方法】

①まず、髪を下で1つに束ねます。

②強めに捻じりあげながら、毛先をトップに持っていきます。

③捻じりあげた中に納まらない毛は、折り込み、捻じりあげた根元に入れ込んでしまいます。

④Uピンで留めます。

⑤最後に夜会巻きコームで仕上げます。

このときに夜会巻きコームを使わず、大き目のUピンで留めるだけでも充分です。

慣れると自分でもできますが、慣れるまで周囲の人に仕上がり具合を見てもらいましょう。

ここに、華やかなラインストーンがついたコームを使うと、華やかな場でも十分に活用できます。

夜会巻きをした髪全体に、小花を散らしたUピンやパール付きのUピンを留めると、振袖や訪問着といった華やかな場面にもぴったりです。

1つに束ねるときに、カールした両サイドに後れ毛を出すと、ドレスにも合う今風の夜会巻きに仕上がります。

浴衣のときは、ドレスと同じように今風の夜会巻きにし、全体に和風のヘアアクセサリーをつけて可愛らしく仕上げましょう。

夜会巻きには色々なヘアアレンジスタイルがあるので、基本を覚えたら練習をして応用してみると良いですね。

着物にもぴったり!シュシュを使って自分でできるヘアアレンジ

ゴムとシュシュ1つがあれば、自分でもできるヘアアレンジがあります。

着物=髪をアップするもの、と思っている人が多いようですが、普段使いの着物や浴衣、袴姿のときは髪を簡単に束ねるだけでもきれいです。

とは言っても、ただ束ねるだけではさびしい気もするのでシュシュで飾り付けましょう。

これからご紹介するヘアスタイルは、毛先にカールを施してあるほうが可愛らしく仕上がります。

ストレートヘアの人は、前もって毛先をカールしておくと仕上がりに差が出ます。

くせっ毛に悩む人には、むしろ最適なヘアアレンジです。

【ヘアアレンジの方法】

①髪を右と左に分けます。

②左側に髪を流す場合は、右側の髪を編み込みします。

今回は左側に流すと仮定して進めます。

③編み込みをした髪を、まとめて留めておきます。

④左に流して、残りの髪とまとめ、ゴムで結びます。

⑤ゴムで結んだら、少し結んだ場所を下にずらします。

⑥ここで、くるりんぱします。

⑦シュシュを使って結びまとめます。

⑧髪先をきれいに櫛で整えます。

着物のとき以外でも使うことができるヘアアレンジです。

シュシュを使わずに、ゴムだけでまとめて学校や職場でこのヘアスタイルにしている人もいます。

色や柄が異なる複数のシュシュやヘアゴムを使い分けると、着物にもドレスにも利用できます。

着物姿だからこそ自分でできるレトロなヘアアレンジ

卒業式の袴姿で一際華やかなヘアアレンジが、大正ロマン風の女学生のヘアスタイルです。

ミディアムヘアの人からロングヘアの人まで、リボン1つでまとめるヘアスタイルや、緩やかなウエーブをつけるヘアスタイルです。

大きなリボンをつけたり、和風のヘアアクセサリーで飾ると、それだけで大正ロマンヘアアレンジの出来上がりです。

ストレートヘアの人なら、コテやピンカールで、髪にウエーブをつけます。

コテがない場合はヘアピンを使ってフィンガーウエーブを作ります。

髪を整えたら、ヘアスプレーで固めて崩れないようにします。

髪のサイドには大きなリボンや花を飾ってみましょう。

短い髪でも、着物にあったヘアアレンジの完成です。

肩の位置よりも長い髪の人は、きれいにブラシをして整えていき、特に前髪はできるだけまっすぐに揃えます。

耳よりも上の髪を左右から取り、後ろで結びます。

上から大きなリボンをつけます。

自分で簡単にできるヘアアレンジです。

少し周囲をふっくらと仕上げると、よりレトロな感じを演出することができます。

レトロな着物姿にピッタリ!自分で作れるヘアアレンジ用アクセサリー

大正ロマン風ヘアスタイルは、ヘアアレンジが簡単です。

市販のリボンでも良いですが、自分でリボンを作るとより個性的なヘアアレンジに仕上げることができます。

そこで、着物に合うオリジナルのリボンを手作りしてみましょう。

和布の端切れや、大きな幅のリボンを用意します。

それでは、手順を見ていきましょう。

【リボンの作り方】

<用意するもの>
・端切れ 25cm×25cm
・バレッタ用のピン

①端切れの一部を、リボンの中心用に取っておきます。

中心用の幅は3cmで、残った端切れを2枚に分けます。

等分に分けても良いですが、どちらかをやや小さめに分けても大丈夫です。

切り揃えたら、周囲を縫って横長の長方形に袋を作ります。

②袋のあきを閉じます。

これを2回行い、2つの長方形の布を作ります。

③この2つを上下にずらし、あらかじめ取っておいた中心用の布で、中心を留めます。

留めるときに、バレッタ用のピンを挟んで縫い留めます。

立体感は薄れますが、市販されている幅の広いリボンでも応用可能です。

1つ作っておくとオリジナリティ溢れるヘアアレンジポイントになります。

縮緬細工で作った小花をリボンの中心につけたり、Uピンにつけてウエーブした髪に留めるとさらに可愛らしく仕上がります。

ショートでもロングでも!着物用ヘアアレンジにあると便利なアイテム

ショートヘアの人は、着物姿のときもただ髪を整えるだけで終わってしまうことが多いようです。

短さの観点から言えば、ロングに比べてアレンジの幅に差が出るのは避けようがありません。

しかし、着物姿なら少しでもおしゃれに飾りたいもの。

そこで、ショートヘアでも自分でヘアアレンジするときに、あると便利なアイテムがあります。

大きなリボンや付け毛・ネット付きバレッタです。

短い髪でも、編み込みにするといつもと違うヘアスタイルになります。

編み込みだけでも、可愛いヘアアレンジです。

また、ボブスタイルであれば髪全体にピンカールしてみてはいかがでしょうか。

全体に髪を遊ばせて整えていきます。

後ろを簡単にまとめて、大きなリボンや花のヘアアクセサリーで飾ります。

和風スタイルの出来上がりです。

ショートのレイヤーカットなら、少し長めの髪を後ろで結びまとめます。

そこに髪色と同じ付け毛をします。

ネット付きのバレッタで上からまとめるだけで、簡単和風スタイルの出来上がりです。

ネット付きバレッタは、ロングの人はもちろんですが、ショートヘアの人でも付け毛一つでお団子ヘアができるグッズです。

ロングヘアなら着物用のヘアアレンジもし放題です。

自分でも簡単にたくさんのアレンジができます。

まず、三つ編みをした髪を上に上げるだけで可愛いレトロな着物用ヘアスタイルができます。

両サイドの髪を後ろに一つに結び、三つ編みにし、他の髪を全体にゆるくまとめても素敵なヘアスタイルができます。

小分けに三つ編みにした髪を、後ろで1つにまとめて結び、それを上にアップするヘアスタイルもあります。

三つ編みのときのゴムは、100均などで扱っている小さめのヘアアレンジ用の輪ゴムを利用します。

特にロングのレイヤーカットや、髪のコシがなく細い人なら、小さめの輪ゴムのほうが滑ることなくきれいにとまります。

ゴムの長さや太さも、アレンジに適したサイズがあります。

自分の髪質によっても違いますので、色々なゴムで試してみると良いかもしれません。

また、アップした髪を落ち着かせるために、色々な大きさや太さのUピンがあると便利です。

かんざしタイプの大きなUピンなら、そのまま夜会巻きに使うことができます。

少し大き目のUピンは、プラスチックパールやリボン、縮緬の花を付けると、それだけでヘアアクセサリーになります。

小さなUピンは髪に刺してもあまり目立ちませんが、髪全体をまとめるために必要です。

着物姿のヘアアレンジを自分で

着物姿のヘアアレンジを自分でできる方法をご紹介しました。

浴衣のときも普段使いの着物のときも、そしてアクセサリー1つでドレスのときにもできるヘアアレンジです。

髪が短い人も長い人も、着物姿のときはいつもと違う華やかで可愛いヘアスタイルにしたいですよね。

基本を押さえて、自分だけのオリジナルヘアアレンジをしてみましょう。