目次 1 カーディガンに毛玉が発生するおもな原因2 毛玉になりやすい素材となりにくい素材がある3 天然素材は毛玉になりにくい!4 毛玉になりにくいカーディガンの着方5 洗濯は摩擦に注意!気になるときは […]
カーディガンに毛玉が発生するおもな原因
お気に入りのカーディガンやニットは、毎日でも着たいですよね。
しかし、お気に入りだからといって毎日着ていたら、いつの間にか毛玉だらけになっていたということはありませんか。
毛玉はカーディガンの風合いを損ねますし、素敵なカーディガンだったとしても毛玉があるだけでおしゃれに見えません。
毛玉をゼロにするのは難しいかもしれませんが、毛玉を減らすためにも、毛玉の原因や毛玉になりにくい素材などを知っておきましょう。
はじめに、毛玉の原因について考えてみましょう。
毛玉の原因は、ずばり『摩擦』です。
基本的に、毛玉は衣服の摩擦によって発生します。
生地の表面が摩擦によって毛羽になり、それが絡み合って毛玉を発生させます。
摩擦は、日常的な行動によって起こります。
カーディガンに発生した毛玉を見てみてください。
脇の下や袖の裏側などが多いのではないでしょうか。
そういった箇所は、着用により生地同士がこすれやすく、摩擦が生まれやすいといえます。
また、外出の際はバッグを持ちますが、そのバッグと衣服との摩擦によっても毛玉は発生します。
ほかにも、洗濯によっても摩擦は発生します。
日常の生活を送りながら、摩擦をまったく起こさないようにするのは、難しいでしょう。
毛玉になりやすい素材となりにくい素材がある
毛玉は基本的に摩擦による毛羽の絡みによって発生します。
そのため、絡みやすい繊維と絡みにくい繊維によって、毛玉になりやすい素材となりにくい素材が存在します。
同じように見える素材でも、毛玉になりやすいものとなりにくいものがありますので、それを知っておくと毛玉に悩まされることが減るかもしれません。
まず、毛玉になりやすい素材を見てみましょう。
・ウール
一般的に羊毛を指します。
摩擦によって毛玉になりやすいのですが、やわらかい天然素材なので、自然に取れることも多いです。
・アンゴラ
アンゴララビットの毛を指します。
細くて長い毛がふわふわですが、繊細で摩擦に弱く、毛玉になりやすいです。
・アクリル
合成繊維です。
静電気が起こりやすく、毛玉になりやすいです。
風合いはウールに似ていますが、毛玉が自然に取れることはあまりありません。
・ポリエステル
アクリルと同じく合成繊維のため、静電気が起こりやすく毛玉になりやすいです。
・混紡
アクリルやポリエステルなどの混紡素材も毛玉になりやすいです。
一般的なカーディガンやニットなどでもよく使われている素材です。
とても毛玉になりやすいといわれています。
天然素材は毛玉になりにくい!
次に、毛玉になりにくい素材を見てみましょう。
・綿
植物由来の天然素材です。
綿100%は特に毛玉になりにくい素材といえます。
綿100%のTシャツに毛玉がついているのはあまり見たことがないですよね。
・絹
静電気が起こりにくく、毛玉になりにくいです。
・麻
天然素材で、静電気が起こりにくく毛玉になりにくいです。
・カシミア
カシミアヤギから取れる動物由来の天然素材です。
繊維の表面に天然の油分が含まれていて、静電気が起こりにくく毛玉になりにくいといわれています。
上記でご紹介したように、天然素材は静電気が起こりにくく毛玉になりにくいです。
しかし、カーディガンの素材としては混紡のものも多く販売されており、毛玉になりやすいものも多いでしょう。
毛玉になりにくいカーディガンの着方
カーディガンは季節によっては日常的に着用するため、毛玉があると気になってしまいます。
しかも毛玉は摩擦によって発生しますので、ゼロにするのは難しいです。
しかし減らすことはできますので、その方法をご紹介します。
・脱いだらブラッシング
毛玉は摩擦による毛羽の絡み合いで発生しますので、ブラッシングで繊維を整えることが大切です。
ブラッシングすると、繊維が整って毛玉になりにくいですよ。
脱いだらブラッシングを習慣にしましょう。
そのときに使うブラシは、やわらかい天然素材のブラシがおすすめです。
合成繊維のブラシだと、かえって静電気を起こしてしまうことがあります。
やさしく、一定方向になでるようにブラッシングしましょう。
・毎日着ない
お気に入りのカーディガンは毎日着たいかもしれませんが、毎日着ると摩擦による影響を強く受けて毛玉になりやすくなります。
一日おきに着る、2着用意して交互に着る、などローテーションを組んで、毎日着ないようにしましょう。
・上着との摩擦に気をつける
カーディガンの上にさらに上着を着ることがあります。
上着が小さめだと、カーディガンとの間に摩擦が起こりやすくなるため、毛玉の原因になるかもしれません。
上着のサイズは余裕があるものにするか、ピッタリサイズの上着を着るときは、カーディガンを脱いでおくとよいかもしれません。
洗濯は摩擦に注意!気になるときはクリーニング店へ
カーディガンに毛玉ができるおもな原因は摩擦なので、洗濯によっても毛玉は発生します。
通常の洗濯方法では、カーディガンやニットを傷めてしまう可能性もありますし、素材によっては洗えないものもありますので、洗濯するときは素材を必ず確認しましょう。
基本的には、クリーニング店に出すのがおすすめです。
特にウールは毛玉になりやすく縮みやすいため、心配な場合はクリーニング店に出しましょう。
近年では、洗えるカーディガンやニットも販売されていますので、自宅で洗う場合は洗濯表示を確認し、それに従って洗濯しましょう。
自宅で洗濯するときは、手洗いがおすすめです。
洗濯機で洗えるものもありますが、洗濯機を使う場合は、カーディガンやニットを裏返し、ピッタリサイズの洗濯ネットに入れて洗いましょう。
こうすることで摩擦が起こりづらくなり、毛玉になりにくいです。
洗濯機のコースは、「手洗いコース」か「ドライコース」を選びます。
カーディガンやニットに発生した毛玉を取る方法
毛玉に気をつけていたとしても、毛玉になりにくい素材を選んだとしても、いつの間にかお気に入りのカーディガンに毛玉が発生していた、ということもあるでしょう。
お店に出してプロによるケアをお願いするのが安心感が高いですが、毛玉ができるたびにお店に出すわけにはいきませんよね。
自宅でできるケアとして、『毛玉取り機』と『毛玉取りブラシ』を使ったものがあります。
・毛玉取り機
男性が使う電動カミソリのように、内部のカッターにより表面の毛玉を刈り取っていきます。
毛羽立っていない素材や網目の粗い素材におすすめです。
カッターを使いますので、使い方を間違えるとカーディガンの生地が傷んだり、穴が開いてしまったりすることもあるため注意して使いましょう。
【使い方】
①平らな場所にカーディガンなどを広げます。
②毛玉のある箇所に、なでるように毛玉取り機を当てます。
このとき、絶対に毛玉取り機を生地に押し付けないでください。
③ゆっくりとくるくるまわしながら、毛玉を取り除きます。
・毛玉取りブラシ
毛羽立っているアンゴラや繊細なカシミアには、毛玉取りブラシがおすすめです。
【使い方】
①平らな場所にカーディガンなどを広げます。
②やさしく生地をブラッシングし、ブラシの先端で毛玉をなでるように取ります。
急いでおこなわず、生地を傷めないようゆっくり丁寧におこないましょう。
大切なカーディガンは丁寧に長く着よう
大切なカーディガンは、長く大切に着たいですね。
毛玉の発生する原因や、毛玉になりやすい素材、なりにくい素材を知ることで、毛玉を減らしていけるでしょう。
丁寧に扱い、摩擦に気をつけることで、カーディガンの風合いも長持ちします。
毛玉が発生してしまったときは、自分で取ることもできますが、傷めたくないときは毛玉取りのサービスをおこなっているクリーニング店に依頼するとよいですよ。