デニムパンツをペイントでアレンジ!そのやり方とは?

着古して飽きてしまったものやタンスのなかにしまい込んだままのデニムパンツに、ペイントを施して、オリジナルデニムを作ってみませんか。

文字や絵を描くのが得意な方も、そうでない方も、やり方を工夫すれば格好良くペイントすることができます。

今回ご紹介するやり方は、スプレーを使ったものと、ペンキを使ったもののふたつです。

難しい工程はないので、ぜひ試してみてください。

デニムにペイントするやり方「準備編」

今回は、デニムパンツにペイントするやり方をご紹介します。

まずは、ペイントをする準備をしましょう。

スプレーやペンキを使うので、臭いが出ます。

臭いがこもらないように、風通しの良い、ベランダや庭などで行うようにしてください。

また、スプレーやペンキが飛び散らないように、あらかじめビニールシートなどで養生しておきましょう。

ペイントに必要なものは次の通りです。

・布用スプレー
・水性アクリルペンキ
・マスキングテープ
・刷毛(絵筆でも良い)
・ゴム手袋
・マスク

ステンシルをする場合は、この他に「メラミンスポンジ」や「ステンシルシート」などが必要になります。

作業をするときには、スプレーやペンキをうっかり吸い込まないようにマスクをし、汚れても良い服装で行ってください。

また、手に付いた汚れは落ちにくいですし、肌が荒れる場合もあるので、必ずゴム手袋を着用しましょう。

デニムにペイントするスプレーを選ぶ

デニムなどの衣料をペイントできるスプレーには、大きく分けて3種類あります。

【ラッカースプレー】

3種類のなかでは、安価で手に入りやすいスプレーです。

しかし、洗濯したときに色落ちしやすいというデメリットがあります。

また、濃い色のデニム生地の上に明るい色を塗っても、きれいな発色にはなりません。

【染料スプレー】

染料スプレーは洗濯には強いのですが、ラッカースプレーと同じく、濃い色のデニム生地ではきれいな発色にはなりません。

何層にも塗ることで発色させることも可能ですが、時間が掛かると滲んでしまう場合があります。

このことから、ステンシルやマスキングテープを使ったペイントには向いてません。

【布スプレー】

染料スプレーと比較すると、洗濯には弱くなります。

しかし、色ノリが良く、滲みも少ないので、ステンシルやマスキングテープなどを使ったペイントもきれいに仕上げることができます。

また、他のふたつと比べると、濃い色のデニム生地でも、明るい色がきれいに発色します。

このように特徴を比べると、デニムのペイントには布スプレーがおすすめです。

次は、ペイントのやり方について見ていきましょう。

スプレーでデニムをペイントするやり方

それでは、布スプレーを使ってデニムパンツをペイントしていきましょう。

今回は、ステンシルやマスキングテープを使うやり方をご紹介します。

この方法ですと、仕上がりがイメージできるのでデザインの失敗を防げます。

ステンシルを使う場合は、市販されているステンシルシートを使っても良いですし、クリアファイルを切り抜くなどして、自分でオリジナルのものを作るのも良いでしょう。

①型抜きしたシートをデニムパンツの上におきます。

②デニムとシートの間に隙間ができないように、両面テープなどで固定しておきましょう。

③型抜きした部分に一気にスプレーをかけステンシルします。

④シートを外して、スプレーの塗料が乾いたら完成です。

マスキングテープを使う場合は、自分のイメージでデニムパンツに直接貼っていき、スプレーします。

スプレーを吹きかけるとき注意したいのが、ひと吹き目はダマになりやすいということです。

そのため、シートやマスキングテープの上に一度吹きかけてから、他に使うようにするときれいに仕上がります。

また、同じところに何度も吹きかけてしまうと、塗料が浸み込み過ぎて滲んでしまうので注意しましょう。

デニムにペイントするペンキを選ぶ

次は、ペンキでペイントするやり方です。

衣類に使えるペンキにも、大きく分けて「水性」「油性」「布用」3つの種類があります。

この3種類のうち、どれも洗濯に強く、デニムパンツに文字やイラストなどを描くことができます。

しかし、油性ペンキは薄めるためにラッカーを使ったり、人によっては塗料が肌に合わず、荒れてしまったりするのでおすすめしません。

使いやすいのは、布用ペンキです。

布用というだけあって、ペンキが乾いた後でも生地のやわらかさをキープできるので、デニムパンツに使った場合、ヒビ割れが少なく、洗濯しても剥がれにくいという特徴があります。

しかし、あえて水性ペンキを使って、ヒビ割れや洗濯することで起こる劣化を楽しむという方もいるので、好みに合わせて変えてください。

薄手の生地にペイントする場合は、水性ペンキがおすすめですが、今回のようにデニムパンツに施すペイントでしたら、水性、布用どちらを使っても良いでしょう。

ペンキでデニムをペイントするやり方

それでは、ペンキでデニムパンツをペイントするやり方を見ていきましょう。

ペンキは、刷毛(または絵筆)を使ってペイントしていきます。

そのまま、刷毛にペンキをつけて文字や絵を描くこともできますし、マスキングテープやステンシルシートを使ってペイントするやり方があります。

注意すべきことは、ペンキを塗る前によく混ぜることです。

刷毛を使って容器の底からペンキを混ぜ合わせ、濃さが均等になるようにします。

あとは、そのまま刷毛で文字や絵を描きましょう。

思うままに描いて乾燥させれば完成です。

文字や絵が苦手な方は、刷毛にペンキを含ませて、デニムパンツに飛び散らせてもアートな感じで格好良く仕上がります。

ステンシルする場合は、シートをデニムパンツに固定したら、メラミンスポンジにペンキを含ませてシートの上からトントンとペンキを軽く叩くようにしてペイントします。

色をしっかり付けようとして、メラミンスポンジ強めに押してしまうと、デニムパンツとシートの隙間にペンキが入り込んでしまい、滲んでしまうので注意しましょう。

ムラができないように均等にトントンし、シートを外して乾燥させたら完成です。

メラミンスポンジにペンキを含ませるときは、小さな容器に必要な分のペンキを取り分けてから作業を行うとやりやすいでしょう。

このとき、紙コップなど使い捨てカップのフチを適当な高さに切って使うと、そのまま捨てられるので、後処理が楽です。

マスキングテープを使う場合は、細かい部分はメラミンスポンジでトントンし、範囲が広い場合は刷毛で塗ると良いでしょう。

デニムのペイントは他にもやり方がある

これまでご紹介してきたスプレーやペンキを使ったやり方の他にも、「アクリル絵の具」を使うという方法もあります。

もともとは、画材のひとつですが、紙だけでなく、いろいろなものに塗ることができます。

使い方は、水彩絵の具と変わらず、水で薄めることができ、色を混ぜるのも簡単です。

絵の具というくらいですから、色の種類も豊富ですし、安価で手に入るのも魅力のひとつですね。

また、乾きが早いので、作業を早く進めることができるので便利です。

そして、なんと言っても最大の特徴は「水に強い」ということです。

水で薄めることができるので、水に弱いと思われがちですが、完全に絵の具が乾くと水を弾く性質に変わります。

そのため、劣化もしにくいですし、洗濯にも強いということになります。

手芸などでも良く使われるので、デニムパンツのペイントにも充分使えます。

注意したいのは、乾きが早いので手早く作業を行うことと、使い終わった道具はすぐに水洗いしておかないと落ちにくいということです。

また、アクリル絵の具の成分は乾くと固まり、水を弾くことから、筆などを洗った水の処理にも注意が必要です。

これは、アクリル絵の具に限ったことではなく、ペンキも同じように刷毛を洗った後の水の処理には注意しましょう。

デニムをペイントするやり方はさまざま

今回は、スプレーとペンキを使って、デニムパンツをペイントするやり方をご紹介しました。

どちらもそれぞれの味があるので、使い分けてオリジナルのデニムパンツを作ってください。

文字や絵が苦手な方は、ペンキを飛び散らせてアート的なものにしたり、マスキングテープやステンシルを使うと良いでしょう。

手軽なやり方としては、アクリル絵の具を使うという方法もあります。

自分のやり方に合った染料で、デニムパンツのペイントにトライしてください。