春・夏・秋・冬と季節に合わせて、色鮮やかな服が街を彩ります。
秋はモスグリーンや濃いベージュといった秋を連想させる色、冬はグレーや黒・レンガ色といった濃い色を見かけるようになります。
ところで、皆さんには着る服のイメージとなる色がありますか。
そのなかでも、緑は一体いつの色になりますか。
緑色のスカートは、春のイメージでしょうか。
それとも夏のスカートのイメージでしょうか。
今回は、春にピッタリの緑のスカートのお話です。
原色の緑をきれいに!爽やかな春スカート
色には三原色というのがあります。
「赤・黄・青」「赤・緑・青」の2種類になります。
「赤・黄・青」の三原色は、絵具・インクに用いられる減法混合の「シアン・マゼンタ・イエロー」の三色です。
テレビモニターや照明などで、異なる色の光を重ねて色を作る加法混合の三原色は「赤・緑・青」の三色になります。
この時の緑は、絵具などで使われる緑と違い、どちらかというと明るい若草色に近い緑になります。
緑、特に若草色は新葉や新芽をイメージしますので、「春」に相応しい色になります。
しかし、原色を使った服は個性的過ぎて、他の服とコーディネートしにくいと思う人もいるでしょう。
他人の目を引く色を着るのは、恥ずかしいという人もいます。
その中でも緑や青は、赤や黄よりも、コーディネートに取り入れやすい色になります。
トップスに持ってくるとさらに目立ってきますので、さりげなくコーディネートしたいならスカートの方が良いですね。
春らしい柔らかい緑色、若草色やエメラルドグリーンのフレアースカートやギャザースカートは、とてもきれいで爽やかです。
トップスに白のシャツやブラウス、アウターに薄いベージュやピンク、クリーム色を合わせても派手になりません。
春らしい明るい組み合わせになります。
程よく爽やかな、春のコーディネートになるのではないでしょうか。
春のスカートに合う緑とは?
緑と言っても、緑にはたくさんの色があります。
緑に限ったことではありませんが、どれくらいの種類があるのでしょうか。
私たちが色鉛筆や絵具で見かける緑というと、若草色よりももっと濃い緑です。
さらに、黒が混ざった深緑があります。
黄色を少し混ぜた黄緑色というのもあります。
色にはさまざまな分け方があり、建築におけるサンプルでは30色ほどの緑系統があります。
建築系統の緑は若草色ではなく、常盤色になります。
他にも萌黄色、若竹色、うぐいす色などがあります。
スカートの場合は、生地を使います。
生地における緑の名称では、建築ほど種類はありません。
しかし、生地の織りや繊維の種類によって同じ色でも見た目が違います。
同じ緑でも、キラキラしたサテン生地、和風の縮緬、しっかりしたシーチング・ツイル、温かそうなフェルトといったように織りや素材で違って見えます。
スカートの生地で使われるのには、シーチングやツイルが挙げられます。
ツイル生地では緑(グリーン)がつく名前だけで20種類以上あります。
秋冬に向いた色ではカーキグリーンにオリーブグリーン、モスグリーンなどの重めの緑。
春夏では明るい色がよく用いられます。
私たちが黄緑と呼ぶグラスグリーンの他に、エメラルドグリーン、コバルトグリーンという色もあります。
黄緑をさらに爽やかにしたライムグリーンやマスカットグリーン、メロンといった色もあります。
それぞれ微妙に違いますが、いずれも爽やかで明るい印象の色です。
既製品を購入するならコーディネートのイメージがしやすいかもしれませんが、自分で生地を買っていちからスカートを作るとなると、色の選択肢がたくさんすぎて迷ってしまうかもしれません。
その場合、はずれのほとんどない「パステルカラー」を選んでみてはいかがでしょう。
春の色はどれ?こんな緑のスカートがピッタリ
2019年のトレンドカラーは温かみのある暖色系のパステルカラーと言われています。
オレンジにピンク色、そして緑もその一つです。
同じ緑でも、秋冬のスカートではモスグリーンや深緑というくすんだ緑色が使われます。
2019年の春夏はエメラルドグリーンの他に、鮮やかなグラスグリーンのスカートやジャケットが、ファッション雑誌などで紹介されています。
同じ緑でも秋冬のカラーと少し違いますね。
私たちが普段目にする彩豊かな色は、「原色」の彩度や明度を変えることで、異なる色にしたものです。
中でも三原色の緑になる若草色は、明度も彩度も高い色になります。
反対にモスグリーンは、「黒が混ざった黄緑」「茶が混ざった緑」になります。
冬にピッタリの緑に黒が混ざった「深緑」もあります。
コバルトグリーンは、鮮やかな緑に白と青を混ぜた色で、爽やかな春夏らしい色ですね。
このように同じ緑でも、混ぜる色の量や明るさによって、地味な色にも華やかな色にもなります。
緑のスカートと言っても、全てが派手な色のスカートになるわけではありません。
モスグリーンや深緑のスカートは、落ち着いた大人の女性が秋冬に履くスカートの色としてよく使われます。
一方、鮮やかな若草色やコバルトグリーン・エメラルドグリーンを使ったスカートは、明るく春にピッタリのスカートになります。
若草色のスカートを履いたら派手すぎないか、若作りと思われないかと気にしないでください。
スカートの丈を長めにとることで、大人の女性でもきれいに着こなすことができます。
春にピッタリ!緑のスカートを手作りで
せっかくなので、緑の生地を買ってきて、自分だけのオリジナルスカートを作ってみましょう。
緑といっても、表面は白のレースを使います。
裏地が透けて見えるスカートです。
表がレースなので、春から夏にかけて履くことができます。
【用意するもの】
・緑の薄手の生地(ポリエステル裏地用など) 150cm~200cm
・白ラッセルレース(ポリエステルまたは綿) 150cm~200cm
・ゴム1.5cm幅(ウエスト用) (W+10cm)×2
・糸
【作り方】
①緑の生地とレースの生地を、それぞれ出来上がりの丈に縫い代分を入れてカットします。
緑のスカートは、裏地というよりもレースの生地の土台になるため、同じ長さで大丈夫です。
②緑の生地は、切りっぱなしのところだけジグザグミシンをかけます。
ゴムのギャザースカートのため、後ろ中心のところを縫って筒状にします。
③緑の生地は、裾の部分を三つ折りにしてミシンをかけます。
④2枚の生地のウエストを合わせて、4cmの幅の三つ折りにし、折った端をミシンで縫います。
この時、後ろ中心を2cmほど開けてゴムを入れる口にします。
⑤4cm幅の真ん中、2cmのところを同じように、ミシンで縫い、ゴムを入れる口を開けて置きます。
⑥ゴムを、2本に切って縫った上と下に、1本ずつ通します。
前面に緑を出すのではなく、白のレースの中から緑が見える、レースのギャザースカートです。
白のギャザースカートにも見えるので、緑のジャケットにもコーディネートできます。
スカートに合わせて春夏の緑のジャケット
ジャケットというと、黒や白・ベージュ・グレー・茶といったどんな色でも組み合わせしやすい印象です。
単色のジャケットは、無地でも柄のスカートでもコーディネートが簡単です。
では、アウターに原色の緑のジャケットを持ってくるなら、スカートにはどんな色を持ってきたら良いでしょうか。
緑のジャケットには、思い切ってクリーム色や辛子色のスカートを持ってきてみましょう。
春らしい、華やかなコーディネートになります。
オフホワイトやベージュにすると、夏の装いにピッタリです。
緑のジャケットは爽やかで明るいイメージになるため、組み合わせ次第で春の装いにも夏の装いにもなり、1着あれば重宝します。
2019年のトレンドカラーに緑があることから、スプリングコートや春夏のジャケットにも見かけます。
白のひざ下スカートなら、仕事着として合わせることもできます。
レースのスカートに合わせると、デートコーディネートにもピッタリです。
華やかな緑のジャケットに、短めの白のスカートは、スポーティーな雰囲気にもなります。
若い女性なら、たまにはミニ丈のスカートに合わせるのも一味変わった印象に映り素敵です。
春のコーディネート!緑のジャケットをパンツに合わせて
スカートばかりでなく、パンツとの組み合わせでも相性が良いのが、緑のジャケットです。
仕事を持つ女性の中には、スカートよりもパンツの方が効率的という人もいます。
黒や紺のジャケットでは、季節関係なくいつもワンパターンになってしまう、と悩む人もいます。
確かに、黒や紺は季節問わずに着回しができ、ビジネスシーンで活躍する色です。
しかし、せっかくの春ですから、春らしいコーディネートをしてみたいですね。
と言われても、オレンジや赤・黄色を職場で着るのは、ハードルが高いです。
ここで、緑のジャケットをチョイスしてみます。
そこに白のパンツを合わせると爽やかなシンプルコーディネートになり、年齢の幅を問わずオフィススタイルとなります。
緑のジャケットに白のパンツを合わせて、仕事帰りのお花見の時、友人との山歩きの時にも、少しおしゃれをして出かけてみませんか。
緑のスカートで春を満喫!
緑のスカートは、春にピッタリです。
コーディネート次第で色々な気分も味わえます。
服装次第で、楽しい気持ちや明るい気持ちを演出することもできます。
時にはスカートを緑にするだけでなく、アウターを緑にするのも良いですね。
「派手すぎない?」と敬遠されがちですが、オフホワイトのスカートには緑のジャケットがピッタリです。
爽やかな緑のスカートやジャケットを組み合わせて、春をさらに楽しんでみましょう。