山ガールという言葉は、昨今ではもはや定着しつつあるのではないでしょうか。
登山ブームとともに、登山をする際にかつての登山用品とは違い、ファッション性の高い登山用スカートを着こなす女性が増えてきています。
そこで、こちらではアウトドアに使える山用スカートやダウンスカートについてお話しします。
アウトドア以外にも、タウンユースで使える暖かいものや、便利なスカートについても取り上げていきますので、おしゃれに山スカートを着こなしてみませんか。
おしゃれな山ガールに人気のアウトドアアイテム・スカート!
山ガールというワードは、2009年頃からテレビや雑誌などで見かけるようになり、みなさんも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
山ガールというだけあって、登山が好きなのはもちろんのこと、そのほかアウトドアスポーツも好きな女性であることが多いようです。
そして、山ガールはファッショナブルにアウトドア用品を着こなすのも特徴的です。
アクティブにアウトドアを楽しむ山ガールは、そのファッションに動きやすさと女性らしさを兼ね備えたスカートを、積極的に取り入れています。
季節に合わせて、薄手の山用スカートやダウン素材のスカートなども販売されるようになりました。
真冬の登山や標高の高い場所での登山には、スカートスタイルは向かないかもしれませんが、まずはハイキングやキャンプなどのアウトドアレジャーなどで取り入れてみてはいかがでしょうか。
アウトドア用スカートのメリットとデメリットは?
アウトドアで活躍する山用スカートは、どのような部分に特徴があるのでしょうか。
先に山用スカートのメリットから見ていきましょう。
はじめに、山用スカートは構造的に脚全体を動かしやすく、歩きやすいという点があります。
ズボンやトレッキングパンツなどに比べると、膝周辺の圧迫感がなかったり、脚を開いたときにつっぱったりせず、布の抵抗が少ないのがスカートの良さですよね。
次に、着替えやトイレがしやすい点も見逃せません。
状況によっては、囲いのない所での下半身の着替えも可能で、場所を選びません。
トイレは日本ではすべてが洋式トイレであるとはいえず、和式でも楽にトイレが済ませられるのは大きなメリットです。
そのほか、スカートというだけあって女性らしさも出せるので、登山ファッションをより楽しく選べ、コーディネートの幅も広がります。
一方、デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
まずは、保温性と身体の保護性には劣るという点でしょう。
暖かいダウンスカートであっても、標高の高い山や冬の登山に向いているとはいえず、厚手のタイツと合わせてみても、防寒性はタイツとズボンの組み合わせにはどうしても劣ります。
また、防風性にも劣るので、体温を風に奪われやすいことも考えられ、本格的な登山にはおすすめできません。
そのほか、はしごを使ったり、大きく脚を開いたり、混雑渋滞がするような登山道の山にも不向きといえるでしょう。
アウトドアメーカーのおすすめダウンスカートは?
前項では山用スカートのメリットやデメリットをお話ししましたが、アウトドアやレジャー、ハイキングでもスカートを取り入れたおしゃれは十分楽しむことが可能です。
ここでは、アウトドアメーカーから販売されている山用スカートのなかでも、ダウンスカートに焦点を絞ってご紹介します。
これから厚手の山用スカートを探している方は、参考にしてみてください。
●モンベル:スペリオダウンスカート
超軽量のシェル素材に、高品質のダウンは800フィルパワーのものを使用しています。
優れた軽量性と保温性を兼ね備えたスカートは、サイド部分にフリース素材を採用して、さらに脚の動かしやすさを実現しています。
サイズはS、M、L、XLで、カラーはブラックとネイビーの2色展開です。
●ナンガ:ダウンスカート
寝袋で名を知られているナンガは、その製品に品質の良いダウンを使用しています。
そのナンガから発売されているダウンスカートは、760フィルパワーのヨーロピアンダックダウンを採用しています。
サイズはフリーサイズで、カラー展開はブラックとネイビーです。
ダウンスカートに合わせたいおすすめのタイツや靴下は?
前項でご紹介したダウンスカートは、カラーも暗めでベーシックなタイプです。
そしてそのスカートに合わせる登山に適したタイツには、機能的に2種類のものがあげられます。
圧力をかけることで血流を良くし、疲れやむくみを改善するコンプレッションタイツと、筋肉や関節の動きを補助してくれるサポートタイプです。
コンプレッションタイツは、脚がむくみやすかったり、疲労をなるべく残したくなかったりする場合におすすめです。
一方、サポートタイプは、足腰に不安を抱える場合や、筋力が弱かったり、長時間歩く必要があったりする場合におすすめです。
このような登山向けの機能性の高いタイツは、カラーがブラックなどといった落ち着いた色であることが多い傾向のようです。
しかし、軽めのハイキングやアウトドアなら、ダウンスカートに合わせるタイツやレギンスを、目を引くデザインやカラーにすることで、一気におしゃれ度がアップするはずです。
デザイン性の高い厚手のタイツやレギンスを、ベーシックカラーのダウンスカートに合わせれば、暖かさとファッション性の両方を兼ね備えられます。
それ以外でも、靴下をカラフルなものにしてみるのもおすすめですよ。
ダウンだけじゃない?キルティングスカートもアウトドアに使える
ダウンスカートは暖かくて重宝するアイテムですが、それ以外の素材でも山用スカートには種類が多くあります。
なかでも、中綿を使ったキルティングスカートは暖かく、登山やアウトドアにおすすめです。
●モンベル:サーマラップスカート
キルト面とフラット面の2種類の着こなしができる、リバーシブルタイプのスカートです。
キルト面には静電気を軽減する加工が施され、フラット面には撥水加工が施されています。
カラーは3色展開で、裏表それぞれで2通りのカラーを楽しめます。
●HOUDINI:スリープウォーカー
秋冬のアウトドアやキャンプで活躍する防寒アイテムです。
前後の丈の長さが異なるフォルムで、3色の色使いによって目を引くデザインでしょう。
お腹まわりの下半身の冷えを防ぎ、スカートとしてはもちろん、ファスナーを全開するとブランケットに、ボタン1つ留めでショールがわりに使えます。
リバーシブル仕様なのも嬉しいポイントです。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
アウトドアだけじゃなくタウンユースにもおすすめなスカート!
前項に引き続き、アウトドアやフェスといったシーンはもちろん、タウンユースにも使えるおしゃれなスカートをご紹介していきます。
デザイン性もさることながら、保温性や機能性もあるので着回しがしやすいかもしれませんね。
●マーモット:ウィメンズリバーシブルパディングスカート(19FW)
山ガールブームをけん引してきた、有名アウトドアスタイルクリエーターとのコラボアイテムです。
ダウンに変わる素材として誕生した中綿を使用しているスカートで、リバーシブル仕様で無地と総柄が楽しめます。
192gと軽量なうえに保温性にも優れています。
●ユニクロ:防風ウォームイージーラップスカート
表地の中綿入りキルトに合わせて裏地にフリースを採用し、その間に防風フィルムを挟み込んでいます。
スカートだけでなく膝掛けや肩掛けとしても使えるので、アウトドアではもちろんタウンユースでも使いやすい品です。
また、ウエストはボタンを留める位置をずらせ、上着の上から巻くことも可能です。
何より価格がお手頃なのが嬉しいですね。
登山やアウトドアで山用スカートをはいてみよう!
登山などのアウトドアシーンで、タイツやレギンスと重ね着すれば、山用スカートは便利なアイテムであることが分かりましたね。
登山時の状況や道によっては、山用スカートは動きやすく便利ですが、着用に向かない場合もあるので注意してください。
ダウンスカートや中綿のキルティングスカートが、アウトドアメーカーはもちろん、アパレルメーカーからも販売されています。
ぜひ普段のタウンユースの着こなしにも、山ガールスタイルを取り入れてみてください。