リラックスタイムや就寝時に着るパジャマは、おそらく一着はお持ちでしょう。
前開きタイプ、かぶりタイプ、丈が長めのロングタイプなど、さまざまなものがあります。
パジャマとして販売されているもののほか、普段着として身に付けているロングシャツやロングワンピースなどを代用品として使うことも可能です。
ここでは、パジャマの定義を知り、シャツやワンピースを代用する場合のポイントや、パジャマの正しいお手入れ方法などをご紹介します。
パジャマとはどのようなものを指す?
日々何気なく使っているパジャマという言葉ですが、響きを聞く限り、どうも日本由来の言葉ではなさそうです。
パジャマという単語はどこで生まれ、どのような意味を持つ言葉なのでしょう。
パジャマは、ペルシャ語やウルドゥー語が語源といわれます。
もともとは裾を絞った形の男性用ズボンを指す言葉だったようです。
それが、就寝時に身に付ける衣類を指すようになったのです。
腰あたりまでかかるややロング丈のシャツタイプの上着とズボンからなる組み合わせの服が、パジャマと呼ばれています。
パジャマと通常の衣類との大きな違いは、身ごろが大きめにとられているという点でしょう。
就寝中は、無意識のうちに体勢を変えているものです。
寝返りを打つ、手足を伸ばす、曲げるなど、想像以上にアクティブに動いています。
そんな体の動きを妨げないよう、パジャマはゆったりとしたつくりになっているのです。
パジャマ、寝間着、部屋着の違いとは?
就寝時に身に付ける衣類としては、パジャマや寝間着、部屋着などがあります。
これらには、どのような違いがあるのでしょうか?
まず寝間着とは、パジャマのようにひとつの衣類を指す言葉ではなく、就寝のために着る衣類全般を指す言葉です。
日本で昔から着られている浴衣のようなタイプのもの、洋風のパジャマ、ネグリジェなどが寝間着といえます。
ネグリジェとは、パジャマのように上下に分かれた寝間着ではなく、ワンピース型の寝間着を指します。
パジャマと同様、ゆとりあるサイズ感で、就寝に向くつくりになっています。
パジャマもネグリジェも、共に、寝るときに着る衣類として分類されています。
ちょっとそこまで、とパジャマやネグリジェのまま外へ出かける人はそうそういないのではないでしょうか。
それを着て外へ出かけるのははばかられる、そんな衣類を寝間着と呼んで良いでしょう。
一方、部屋着とは、パジャマなどの寝間着と比べ、デザインが豊富です。
ロングワンピースのようなものや、シャツとパンツ、シャツと短パン、パーカーなど、カジュアルウェアの延長のようなアイテムが多く見られます。
ちょっとした買い物くらいであれば、そのまま違和感なく出かけられるものもあります。
普段着る服よりもややゆとりを持たせてあり、綿や麻、ポリエステルなどの肌触りの良い素材を使う傾向も見られます。
時間を問わず、家でリラックスするときに気軽に着ることのできる衣類が部屋着、といえるでしょう。
普通のロングシャツはパジャマになりうる?
普段着として着ているロングシャツなどをパジャマとして使うことは可能なのでしょうか。
就寝時には、体に負担をかけない衣類が大切であるということをお伝えしました。
そのため、通常の服と比べたとき、パジャマなどの寝間着、また部屋着などはゆとりあるつくりになっているのです。
通常のシャツなどの衣類は、意識して大き目なサイズを選ばない限り、程よく体にフィットするつくりになっているはずです。
そう考えると、普通のシャツなどはパジャマとしてはやや窮屈かもしれません。
サイズ感のほか、素材もパジャマには重要な要素です。
季節を問わず、就寝中は想像以上に汗をかきます。
また、季節によっては外気によって体が冷えたり、逆に熱がこもってしまうことも考えられます。
リラックスタイムや就寝時、体を快適に保つためには、保温性や保湿性、吸水性や通気性などに優れた素材を身に付けることが必要です。
パジャマには、そのような性質を持つ綿や、季節によっては麻などが使われており、肌触り良くさらっと快適な着心地に仕上がっています。
普段着として身に付けている衣類には、これらの素材以外を使ったものも多く存在します。
普段着ているロングシャツなどをパジャマとしても使いたい場合は、ゆとりあるサイズ、体を快適に保つ素材という点を意識して、それに適したものを使いましょう。
パジャマに変身!ロングシャツワンピースの活用術
ロングタイプのシャツワンピースは、春夏の羽織りものとして、またワンピースとして、普段から大活躍ですね。
外で着るのに飽きたら、今度は家の中でパジャマとして活躍させてあげましょう。
比較的ゆったりとしたシルエットのシャツワンピ―スならば、体の締め付けも少なく、ゆったりと着こなせるでしょう。
裁縫に抵抗のない方であれば、少し手を加えても良いでしょう。
襟元や袖口など、詰まっているようならボタンを外してゆとりを持たせる、装飾があれば外すなどしてみると、だいぶ様子が変わります。
家の中でリラックスして着られる仕様にしてみるのも楽しいでしょう。
パジャマとして使うのにおすすめなのは、肌触りの良い綿、麻、ポリエステルなどでできたシャツワンピースです。
気持ち良く、リラックスして着ることができます。
繰り返しの洗濯に強くお手入れしやすいのも、これらの素材の長所です。
一着でさらっと着ても良いですし、気候が変わりやすい季節には家の中での羽織りものとしても重宝すること間違いなしです。
リラックスタイムにおすすめ、ロングシャツ!
オーバーサイズ気味のロングシャツは、最近よく着られているアイテムのひとつですね。
ワンピースっぽく着こなしたり、パンツと合わせたりして、おしゃれに着こなす人が多い印象です。
長めの丈によってスタイルを良く見せてくれるため、楽にスタイルアップが叶うアイテムでもあります。
そんなロングシャツ、家で過ごしたり就寝するときなど、リラックスタイムにもぜひ取り入れていただきたいアイテムです。
パジャマとして利用する場合は、普段着るサイズよりも少し大きめなものを選ぶと良いでしょう。
女性であれば、メンズサイズを利用するのもひとつです。
素材は、肌に優しい綿や麻などでできたものがやはりおすすめです。
気候に合わせて、合わせるものを工夫しましょう。
夏場など暑い季節には一着で着るほかゆったりとしたパンツや短パンと合わせたり、冬場などには暖かなレギンスを合わせたりしてみましょう。
ロングシャツをパジャマとして使う場合、そのまま外へ出かけられる気軽さも嬉しいですね。
パジャマのお手入れ方法を知ろう!
リラックスタイムに私たちを包んでくれるパジャマやシャツ、ロングワンピースなどは、実はかなり過酷な環境に置かれている衣類といえます。
パジャマには、寝る間際に着替えるという方が、おそらく多いでしょう。
しかし、仕事や学校などから帰宅したらすぐに、パジャマなどに着替えてそのまま過ごすという方もいることでしょう。
パジャマを着ている時間は、案外長いものです。
そして、それらは私たちの肌に触れている面積が多いため、体から出る汗や皮脂などで汚れやすくもあります。
洗濯の際に少し気を付けるだけで、汚れをより良く落とし、かつ生地を傷めず長持ちさせることが可能です。
通常の衣類に比べて柔らかく、そして薄手に作られているパジャマは、繊細な衣類であることを知ったうえで、正しくお手入れをしましょう。
汗をかく季節は毎日、寒い季節は一日おきくらいを目安に洗濯しましょう。
洗濯時には、皮脂や汗汚れの付きやすい裏側を表に出して、ネットに入れて洗います。
こうすることで、体の汚れがすっきりと落ち、また生地が傷むのを防ぐことができます。
裏返しのまま干しましょう。
紫外線による色あせを防ぎ、生地の傷み予防にもなります。
こまめに、そして優しくお手入れする、これがパジャマのお手入れのポイントです。
パジャマやシャツを上手に選んで、体を癒そう!
パジャマ、そしてそれに代わるシャツなどについてご紹介しました。
寝間着とは、パジャマなど、就寝に適したつくりになった衣類の総称であることがわかりました。
サイズや素材をうまく選べば、シャツやロングワンピースなどもパジャマとして代用することが可能なのですね。
肌にじかに触れるパジャマは、こまめな洗濯、繊細なお手入れが必要でしたね。
自分の生活パターンに合ったパジャマやシャツを選び、体をしっかりと癒す生活をお送りください。