一年のうち、多くの期間お世話になる衣類といえば、コートでしょうか。
コートは体を覆う面積が広いため、色や形などの印象が強いものですね。
着ている人のイメージをつくる衣類のひとつといえるでしょう。
そんなコートに合わせる小物の中でも、印象の強いアイテムといえば、バッグです。
ここでは、コートに合うバッグの選び方について、そのポイントをご紹介します。
バッグは隠れた主役?
男性と比較して、女性はバッグを持つ機会が非常に多いですね。
バッグはその用途によって大きさやデザインが異なりますので、複数のバッグを使い分けている女性が多いことでしょう。
バッグは手に持ったり肩にかけたり、背負ったりするものですので、人の視界に入る機会が多く、持つ人を印象付けるアイテムといえます。
その点では、コートもバッグもファッション上では同様の効果を持つといえるでしょう。
また、バッグはファッション小物の主役ともいえるのではないでしょうか。
毎日使うバッグがコートと相性の良い色のものであれば、使うたびに気持ちも上がりそうですね。
ものを持ち運ぶだけでなくコーデのまとまりという大切な役割を果たすバッグを選ぶ際には、十分吟味して選びたいものです。
身に付けるものの組み合わせが合うかどうかは、実際に合わせてみて初めて分かるものです。
そのため、コートに合うバッグを選ぶときには、お気に入りのコートを実際に身に付けた上で選ぶと失敗しにくいでしょう。
バッグとコートの色の組み合わせや、バッグを手に持ったり肩にかけたり背負ったりしたときのシルエット、その他いろいろな感覚を確かめましょう。
濃いめカラーのコートにはこの色!
コートにも様々な種類や色があります。
それらの中でも比較的着まわししやすいため愛用されている方が多いであろうものは、黒やネイビーなどベーシックな色のものではないでしょうか。
落ち着いた印象やきちんとした印象を与えて、ビジネスにもカジュアルにも使いやすいこれらのコートには、同系色のバッグを合わせる方も多いでしょう。
濃いめの色のコートに同系色のバッグの組み合わせは、落ち着いた印象を作ります。
その一方で、少々地味な印象やマンネリ化した印象を与える恐れもある組み合わせです。
濃いめな色のコートには、思い切って、白やベージュなどの明るめな色を合わせてみてください。
バッグだけが浮くかと思いきや、バッグの明るみで、むしろコートの色の良さが引き立つのがお分かりいただけるかと思います。
例えば、黒やネイビーのトレンチコートで考えてみましょう。
インナーがジーンズコーデなどカジュアルな雰囲気ならば、ざっくりとしたキャンバス地トートなどがよく映えます。
スーツやオフィスカジュアルならば、明るめなベージュやピンク、キャメルや茶色などを合わせてみましょう。
全体が重くならず、上品に決まります。
優しいベージュのコート、バッグの色や形はこう選ぶ!
冬から春にかけて軽やかなベージュのコートをよく見かけるようになります。
ベージュは色味が柔らかく、カジュアルにもビジネスにも使いやすいものです。
中でも、ベージュのトレンチは、多くの方が持っているコートではないでしょうか。
比較的、どなたにも似合う色と形で着回ししやすく、人気のコートのひとつといえるでしょう。
ベージュは主張する色ではないため、さまざまな色のバッグと好相性です。
主張の強い赤や黄などの原色との組み合わせも、うまくまとまります。
柄物、異素材、変わり種バッグにも思い切って挑戦してみましょう。
また、黒、茶、白などベーシックな色のバッグももちろん合います。
トート、ショルダーなどを取り入れると、きれいめに仕上がり素敵です。
また、カジュアルなリュックで肩の力が抜けたリラックスしたコーデも、ベージュコートならばっちり決まります。
マルチなグレーコートは、バッグの色で遊ぼう
コートの中でも人気の高い色のひとつが、グレーでしょうか。
肌なじみがよく、上品な色合いのグレーは、女性にも男性にも人気の色ですね。
グレーは、白や黒、また同系のグレーのバッグと合わせてモノトーンにすると、落ち着いた印象に仕上がります。
また、ベージュや淡いピンク、淡いグレーなどの柔らかい色合いでグラデーションを作るのも、グレーならではの色遊びの楽しみ方です。
バッグとスカーフやマフラー、バッグと靴などで色をそろえると、統一感が出てまとまりよく仕上がります。
秋冬などはこっくりとした色味のバッグを、春は明るめな色、軽い色を合わせて、季節感を楽しむのも良いですね。
少し大人っぽく仕上げるとより良さが引き立つグレーコートは、合わせるバッグやインナーなどによってカジュアルな雰囲気も演出できます。
バッグはデニムやファー素材、レザー素材など、変化球を投入してみると、上品でありながら遊び心のあるコーデに仕上がります。
バッグの色を差し色にするコツ
定番のコートに合うバッグについて、いくつかお伝えしてきました。
コートとバッグがお互いしっくりなじむ無難なコーデを、多くの人は選びがちかもしれません。
しかし、バッグにインパクトのある色を使って指し色の効果を楽しむというのも、工夫のひとつです。
インパクトあるカラーを指し色としてバッグに使うと、コーデ全体が引き締まります。
例えば、定番の黒コートならば、ビビッドな赤のバッグを使うと、ぐっと大人な雰囲気になります。
日常的には抵抗があるという方も、プライベートで楽しむならばやってみる価値ありです。
優しいグレーに、主張の強いピンクのバッグはいかがでしょう。
不思議なことに、グレーの品の良さが際立ち、グレーコーデがいっそう魅力的に映ります。
一見、性質が真逆に見える色同士が、実はお互いを引き立てあう組み合わせなのですね。
色のかけ合わせの効果ははかり知れません。
好みにとらわれずに、意外な組み合わせを研究してみましょう。
さまざまなコートに似合うバッグの色とは?
コートにもバッグにも、さまざまな色、デザインがあることが分かりました。
コートそのものの色やデザインが個性的な場合は、それ相応のバッグが必要でしょう。
それはともかく、多くの方がおそらくお持ちであろう定番カラーのコートに合うバッグとは、いったいどのような色のものなのでしょうか。
先に挙げた黒やネイビー、ベージュやグレーを定番カラーとしたとき、それらに合う色を考えてみましょう。
黒やネイビーといった濃いめの色には、同じく濃いめな色も合わせられますが、白やベージュなど比較的明るめな色のほうが映えます。
ベージュやグレーといった淡い色には、黒や茶などの濃いめな色から、ベージュ、グレー、ピンクなどの淡い色まで、幅広く合わせることができます。
これらを参考に考えると、濃いめの色にも淡い色にも合わせやすいバッグの色とは、黒、茶、ベージュあたりといえるでしょうか。
もっとも、これはあくまでも参考です。
個人のお好みもあるでしょうし、好きなブランドなどのこだわりもあるでしょう。
指し色としてパッと映える色をお好みの方もいらっしゃるかと思います。
バッグは気分が上がるものを!
コートとバッグについて、さまざまな色の組み合わせの例をご紹介しました。
コートとなじみの良い色のバッグを選んでシンプルかつ上品に決めるのもいいですし、目を引く色や素材のバッグを選んでアクセントにするのもいいでしょう。
全体の調和がとれているコーデであることは大切ですが、同時に、身に付ける本人の気分が上がるコーデであるということも大切なことなのです。
身に付けるたびにうきうきするようなお気に入りのバッグとコートで、毎日のコーデを楽しんでください。