もはや、冬の定番素材と化しているのがフリースです。
フリースと言えば軽くて暖かい、さらに速乾性まで素晴らしい特徴を兼ね備えています。
そんな優秀素材フリースは、冬のメンズアウターにも大活躍です。
しかし、このフリースとはそもそも何者なのでしょうか?
今回は、フリースについて、そしてアウターとして合わせるおすすめメンズコーデをご紹介します。
メンズアウター素材としても話題のフリースとは?
本記事は、フリースについて、そしてフリースアウターを合わせたおすすめのメンズコーデをご紹介します。
まずは、今回の主役となるフリースについてお話をしましょう。
実はフリースですが、少々間違って使われている節もあるようです。
まず、フリースはアイテムではなく、生地素材になります。
そして、正式なフリースとは、「一頭の羊から刈り取った一つながりになっている状態の羊毛」のことを指して使われるのです。
現在、フリースとして通用しているのは、起毛した暖か素材のアウター(ジャケット等)のことです。
しかも、その素材のほとんどは、ポリエステル繊維です。
「ポリエチレンテレフタラート」と称されるもので、「PET」つまりはペットボトルと同じ素材から作られているのです。
最近では、ペットボトルの再利用として使われるフリースもあるようですね。
このように、今の「フリース」には2重の勘違いがあるのです。
1つは、アイテムそのものとして使われていることです。
ジーンズパンツをデニムと呼ぶのと同じですね。
もう1つは、刈り取られた一つながりの羊毛ではなく、ポリエステル繊維のものをそのように扱っていることです。
本記事内では、今広く使われる「フリース」としてご紹介していきますこと、ご了承ください。
フリースのメリットとデメリット!
前項で、フリースについてお話をしました。
メンズアウターとして最近よく聞くフリースも、実は少々勘違いしている部分もあるのですね。
続いて、このフリースのメリットとデメリットについてご説明します。
【フリースのメリット】
フリースのメリットとしては、「軽い」「暖かい」「通気性・速乾性」があげられます。
フリースの原料となる「ポリエチレンテレフタラート」は非常に軽いので、ファッションアイテムとして用いた場合には、動きやすく着心地も抜群に良くなります。
また、フリースは起毛処理が施されています。
これにより、空間が生じ、そこに暖かい空気を溜め込むことができるので、保温性に優れるのです。
また、通気性が非常に良いので、蒸れにくく乾きやすいという嬉しい特徴も備えています。
【フリースのデメリット】
上述のように、素晴らしいメリットを持つ優秀素材のフリースですが、残念ながら完璧というわけではなく、デメリットも存在します。
まずは、上述の通気性の良さから、アウターとして用いる場合には、風通しがよくなります。
寒さが厳しく感じる場合には、風を通さないアイテムとのレイヤードスタイルを必要としますね。
また、耐久性にやや難があります。
経年変化とともに毛玉などが生じ、保温効果が低下していきます。
最近では、この毛玉を防ぐアンチピリング加工が施されたフリースも登場しています。
このアンチピリング加工の有無はチェックしておくと良いですね。
メンズ用フリースアウターの種類と主なブランド!
これまで、フリースというと「起毛した生地のブルゾン型ジャケット」が定番とされてきました。
しかし、このジャケット以外にも様々なタイプのフリースアイテムが、各ブランドから発売されています。
・プルオーバータイプ
・ロング丈アウター
・パーカータイプ
・コーディガン
・ベストタイプ
【フリースの主なブランド】
続いて、メンズ向けのフリースを扱っているメジャーブランドをご紹介しましょう。
■ユニクロ
アウトドアウェアであったフリースを、低価格にお洒落なタウンユースアイテムとして、世に広めブームを作ったのが、ユニクロです。
今なお、デザイン性やクオリティを極め、圧倒的な支持を得ています。
■パタゴニア(patagonia)
フリースと言えば、このパタゴニアの名前が挙がる程に有名なアメリカ発のアウトドアブランドです。
環境保護への取り組み姿勢や、品質や機能性におけるこだわりから、多くの支持を集めています。
■ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
こちらもアメリカ発のアウトドアブランドです。
速乾性や通気性に優れ、どのような環境でも快適に過ごすことができます。
種類も豊富に揃っていますが、少々お値段が張ります。
■チャムス(CHUMS)
アメリカ発のカジュアルアウトドアブランド、チャムスです。
普段使いにもお洒落なフリースが揃い、肌触りに機能性に優れたアイテムが揃います。
また、カラフルでポップなデザイン性がお洒落で人気ですね。
これら以外にも、「モンベル(mont-bell)」、「コロンビア(Columbia)」、「バートン(Burton)」、「ポーラー(POLeR)」なども有名です。
フリースアウターで爽やかメンズコーデにお洒落なメリハリを!
それでは、フリースを合わせるおすすめのメンズコーデをご紹介しましょう。
最初にご紹介するのは、フリースブルゾンで爽やかコーデにメリハリを与えるものです。
ここでポイントになるのは、色使いになります。
【合わせるアイテム】
・トップス 黒から白へと変わるグラデーションのVネックニットセーター
・インナー 白のボタンシャツ
・ボトムス 黒のスキニーパンツ
・アウター 杢ワインレッドのフリースブルゾン
・足元 ベージュの革靴
トップスには、白のボタンシャツの上に、黒から白へと変わるモノトーングラデーションのVネックニットセーターを合わせ、レイヤードスタイルを作ります。
ボトムスの黒のスキニーパンツには、シャツはイン、セーターはアウトで上品に合わせましょう。
トップスからボトムスにかけてセーターのグラデーションを助長する、爽やかなモノトーングラデーションコーデに仕上がります。
ここで、アウターとして、全く異なる色味の杢ワインレッドのフリースブルゾンを合わせます。
杢のワインレッドですので浮いてしまわず、コーデにメリハリを与えてお洒落にアクセントを付けてくれます。
モノトーングラデーションから、主役の座が杢のワインレッドフリースブルゾンに移ってしまいますね。
足元は、ベージュの革靴で上品さを加えましょう。
爽やかスタイルに、メリハリを上手に与えるお洒落なメンズコーデが完成します。
フリースアウターでメンズコーデにポップなカジュアル感を!
続いてご紹介するのは、フリースアウターを合わせてポップなカジュアル感を与えるメンズコーデです。
ここでは、シルエットと色使いがポイントになります。
【合わせるアイテム】
・トップス 白のハイゲージニットセーター
・ボトムス 黒のスキニーデニムパンツ
・アウター くすみオレンジのフリースジャケット(プルオーバータイプ)
・足元 グレーのスウェードスニーカー
トップスは、上品さと清潔感を感じる白のハイゲージニットセーターです。
これを、ボトムスの黒のスキニーデニムパンツにタックインで合わせます。
白ニットと黒デニムのテッパンモノトーンコーデになります。
ここにアウターとして合わせるのが、くすみオレンジのオーバーサイズフリースジャケットです。
オレンジと黒という巧みな配色が、お洒落見えしますね。
また、フリースジャケットが、ドロップショルダー兼プルオーバーとなることから、コーデ全体がこなれた印象に仕上がります。
足元は、グレーのスウェードスニーカーで、大人のお洒落感を加えてコーデを締めます。
ポップな色使いに、こなれたカジュアル感が盛り込まれた、大人メンズのポップなカジュアルコーデが完成します。
スタイリッシュなメンズコーデをフリースアウターで奏でる!
最後にご紹介するのは、フリースアウターを使ってスタイリッシュなメンズコーデに仕上げるものです。
カジュアル色が強いフリースを、いかにお洒落に、いかにスタイリッシュに仕上げることができるのか、挑戦してみましょう。
【合わせるアイテム】
・トップス 白地に黒のストライプが走るボタンシャツ
・ボトムス 黒のスキニーパンツ
・アウター グレンチェック柄、グレーのフリースコーディガン
・アイテム ダークレッドのジップアップニットカーディガン(ダブルジップ)
・足元 黒靴下に黒のローファー
トップスは、白地に細い黒のストライプがお洒落に走るボタンシャツです。
これをボトムスとなる黒のスキニーパンツに、こなれた雰囲気となるタックアウトで合わせます。
シャツの上には、ダブルジップのニットカーディガンをレイヤードしましょう。
ダブルジップは中心部のみ閉じる形で合わせて、上下から白シャツをお洒落に覗かせます。
ここにアウターとして合わせるのが、グレンチェックがお洒落なグレーのフリースコーディガンです。
さらりとコーディガンを羽織る仕草は、大人メンズの色気を感じさせますね。
足元は、黒靴下に黒のローファーで、しっかり感と黒パンツと合わさる脚長効果を加えましょう。
シャツのストライプに、コーディガン、黒のボトムスと足元、これらで縦長シルエットが上品に作られているのです。
お洒落でスタイリッシュ、フリースコーディガンを合わせた上級者コーデが完成します。
フリースアウターで暖かさとお洒落を両方ゲット!
今回、フリースについて、そしてフリースアウターを合わせる、お洒落なメンズコーデをご紹介しました。
軽くて暖かい、速乾性もあるフリースは、優秀なアイテムです。
今では、ジャケットだけでなく色々なアイテムが登場し、お洒落なメンズコーデを簡単に作ることができます。
秋冬は、フリースアウターを合わせて、暖かいお洒落を楽しんでしまいましょう。