誰からも愛され、今や老若男女問わず幅広いシーンで人気アイテムとなっているジーンズ。
しかし、その出で立ちを拝見するに、意外と無頓着にジーンズを選ばれている方が多いように思われます。
この傾向は、特にメンズのコーデに多いようです。
今回は、大人メンズに送るジーンズの選び方について、ご紹介していきます。
メンズジーンズの選び方!基本は自分の体形を知ろう
今回、大人メンズのためのジーンズの選び方についてご紹介していきます。
まずは、ジーンズをお洒落にしっかりと穿きこなすにしても、少々上品に穿き崩すにしても大前提となるのは、ご自身の体形を認識しておくことにあります。
これを知ったうえでジーンズを選ばなないと、しっかりとした穿きこなしも、上品な穿き崩しも施すことができないのです。
体形というのは、身長が高いのか低いのか、痩せているのか太っているのか筋肉質なのか、という印象的な部分だけではありません。
ジーンズの場合には、ウエストと股下の数値的サイズも把握しておく必要があります。
これはジーンズ選びの際に大きな基準となるのがウエストになること、そしてたいていの日本人の場合には股下調整を行う必要があることから大切となるのです。
ジーンズのサイズ表記はたいていの場合に「W:ウエスト」、「L:レングス(股下)」がインチ表示をされています。
1インチは「2.54センチメートル」となりますので、仮に「W28、L32」とあれば、ウエストが71センチ、股下が81センチということになります。
ただし、この数値はヌードサイズですので実際には一回り上を選ぶ必要があります。
また、外国人規格が多いので日本人の場合にはジーンズを切る前提での表示とお考えください。
本項で、知るべき数値としてウエストと股下とお伝えしましたが、スポーツなどをやられていた方では腿などが発達し太くなる場合もあります。
その場合には、その腿サイズの確認も必要になります。
メンズのジーンズの選び方「必ず試着を」
ジーンズの入手方法としてインターネット通販もありますが、正直なところアフターケアがしっかりしていないとなかなかおすすめしにくいところです。
前項で、メンズのジーンズの選び方の基本として、ご自身のサイズを確認しておく必要があることをお伝えしました。
その際に少し触れていますが、ジーンズに表記されている数値はヌードサイズですので、実際にはこれより少し上の数値を選ぶことになります。
ウエストの場合には、ジーンズを穿いた時にこぶしが半分程度入るくらいが丁度良いのです。
また、脚を鍛えて太腿が発達しているスポーツマンの場合には、ウエストと股下のサイズだけでは失敗してしまう恐れもあります。
さらに、心配なのがメーカーによってサイズの基準が異なる可能性があるのです。
A社のジーンズを普段穿いていて、B社のジーンズを「同じサイズなら大丈夫!」と試着なしで購入して失敗したという話もよくあることです。
このことからも、ジーンズを選ぶ際には必ず試着されることをおすすめします。
どうしてもインターネット通販で購入するという場合には、今穿いているジーンズのサイズを採寸して問い合わせるなどする方が賢明です。
煩わしいかもしれませんが、大切なジーンズ選びです。
失敗はしたくないですよね。
メンズジーンズの大まかな種類を知っておくと選び方にも役立つ
メンズにおけるジーンズの選び方を考慮するにあたって、大まかなジーンズの種類も把握しておく必要があります。
「大まかなジーンズの種類」としたのは、ファッションシーンにはよくあることなのですが、同じようなシルエットでもメーカーによって基準値や呼び方が異なったりするのです。
このことからも、正確な定義分けができずに少々曖昧な部分があります。
【ジーンズの大まかな種類】
「ストレートタイプ」
基本的には腰部分から裾までまっすぐなラインとなるのがストレートタイプになります。
「細身タイプ」
脚にぴったりとフィットして細見えするタイプになります。
非常にスタイリッシュな印象ですね。
この細身タイプの中にも「スリム」、さらに細身となる「スキニー」と分かれるようですが、両者の区別は正直なところメーカーによって異なります。
「変形タイプ」
実際にこの「変形タイプ」という言葉はありませんが、途中からシルエットが変わるタイプのものがあります。
・テーパード 膝まではストレートで膝から裾にかけて細くなります。
・ブーツカット 膝まではストレートで膝から裾にかけてブーツが収まる程度に広がっています。
・ベルボトム ブーツカットの広がりがより顕著に表現されているものです。
「ゆったりタイプ」
全体的にシルエットに余裕があるもので、この中でも「ワイド」、さらに大きな「バギー」などがありますが、これの区別も微妙なところです。
これ以外にも「ヒップハング」「ローライズ」「ディナー」などなどジーンズにおいては細かく様々な種類分けがなされています。
しかし、選定基準として考える場合には、この4つのタイプを念頭に置いておくと便利です。
体形別に見るメンズジーンズの選び方
メンズのジーンズの選び方として、体形から似合うジーンズを見てみましょう。
【やせている方の場合】
痩せているメンズの場合には、フィット感のあるジーンズでそのスリムさを上手に活かせるとお洒落見えします。
前項でご紹介した種類でお伝えすれば、「ストレートタイプ」「細身タイプ」「変形タイプのテーパード」などであればお洒落に穿きこなせそうです。
しかし、極端に痩せているような場合や高身長(脚長)の場合には、「細身タイプ」を選んでしまいますと華奢過ぎて頼りなさや違和感を覚えてしまいます。
そのような場合には「ストレートタイプ」が無難ですし、反対に「ゆったりタイプ」をお洒落に穿きこなしても良いかもしれません。
【中肉中背の方の場合】
ジーンズは基本的に人を選ばずに穿けるのですが、この中肉中背の方の場合にはまさにそれにあたります。
前項でご紹介した4つのタイプいずれも上手に穿きこなせますので、お好きなジーンズをチョイスしてみてください。
【太っている方の場合】
太っている方の場合には、やはりゆとりのある「ゆったりタイプ」がおすすめです。
窮屈さを感じさせない快適なジーンズを選んでみましょう。
素材感から見るメンズジーンズの選び方
それでは、メンズジーンズの選び方を生地の素材感から見てみましょう。
とは言っても、ジーンズの生地となるデニム生地の場合には大きく分けると2つのパターンしかありません。
【綿100パーセントのデニム生地】
通常ジーンズに使われるデニム生地の場合には、綿100パーセントのものが使われます。
やや硬めの素材となり、フィット感には少々物足りなさを感じるかもしれませんが、デニム生地の魅力を堪能するにはこの綿100パーセントのデニム生地がおすすめです。
頑丈な生地ですので、破れたりしても穿けなくなることはありません。
むしろダメージとして楽しんでしまえるほどです。
また、このデニム生地の厚みをあらわすオンス(oz:1オンスは28.3グラム)でジーンズを選ぶこともできます。
一般的なジーンズで12から14オンス程度になります。
これよりも重いものは、丈夫さが増しますが硬く動きにくい為、穿き心地が少し悪くなりますね。
反対にこれ以下のものであれば、生地が薄くなるので動きやすいですが丈夫さで劣ります。
【ポリウレタン配合素材】
デニム生地素材として、綿にポリウレタンが配合されたものもあります。
ストレッチ効果があるので、スキニージーンズなどによく用いられますね。
動きに合わせて、伸縮作用が働くので非常に穿き心地が良くフィット感も抜群なのに締め付けられる感じがしないのが特徴的です。
これによりジーンズサイズに少し幅を持たせられること、さらに安く購入できることも嬉しいですね。
しかし、使用頻度によって伸びてしまって型崩れを起こすなど、綿100パーセントに比べると丈夫さに難点があります。
長く付き合うジーンズなら「綿100パーセント」、時代に合わせて買い替えるジーンズなら「ポリウレタン配合素材」が良いかもしれません。
着用するシーンでもメンズジーンズの選び方は変わる!
最後にご紹介するメンズジーンズの選び方は、着用するシーンに合わせたジーンズの選び方になります。
【普段使い】
例えば、休日を友達と過ごすような時は、特に気にすることはありません。
このような時には、お好きなジーンズで楽しく過ごしましょう。
それでも大人メンズとしては、ある程度スタイリッシュで動きやすいストレートタイプが理想的かもしれません。
【彼女とのデート】
彼女とのデートにジーンズコーデで出向く時には、カジュアルの中にもしっかりとした印象付け、そしてもちろん清潔感が大切になります。
これがないと、お洒落な感じがしないので彼女の気持ちも下降線となってしまいますね。
大人メンズとしては、ストレートタイプで正装チックな装いか、細身タイプでスタイリッシュに行きたいところです。
【仕事時】
最近では、私服でのビジネス使いも多くなってきています。
この時にジーンズコーデを施す場合には、デート時と同様にしっかりとした印象付けや清潔感が必要になります。
スタイリッシュさは諸刃の剣と成り兼ねないので、ストレートタイプが無難ですね。
作業着として着用する場合には、最も大切なのは動きやすさになりますので、伸縮性が大切になります。
このように、着用するシーンに合わせたジーンズ選びも大切です。
しっかりとしたジーンズ選びでお洒落なジーンズスタイルを!
今回、メンズのためのジーンズの選び方についてご紹介してきました。
非常に優秀なアイテムであるジーンズだからこそ、しっかりとしたものを選びたいですね。
お洒落のつもりが見た目が美しくなかったり、穿き心地が今一つであまり好きになれなかったり、TPOに合わないジーンズだったり。
そのような失敗とはさようならしましょう。
なんとなくではなくジーンズを選ぶ際には少しの意識をしてみて、お洒落なジーンズスタイルを楽しんでください。