ジーンズを愛用している人は、さまざまな場所で見かけることができます。
デザインやサイズも多様性があり、何より動きやすいことが、愛用者を多くしています。
しかしそんなジーンズにも1つ、大きな問題があります。
それは持っているバッグに、ジーンズの色が移ってしまうという点です。
突然色移りしているので、最初に見たときはびっくりします。
ジーンズの色移りを予防する方法は、そして色移りしたときはどうしたらいいのでしょう。
色移りって一体何なの?色移りの原因はジーンズの染料?!
そもそも色移りはどうして起こるのでしょうか?
バッグにジーンズの色が色移りしてしまうのは、ジーンズに使われている染料が原因です。
そもそもジーンズというものは、デニムでできていることが多く、このデニムがポイントとなります。
デニムというのは絹やレーヨンといった糸に、インディゴ染料を使って染めて織り上げています。
この染めた時に、デニムは色止めをしていないのです。
元々、そのような染色方法が採用されています。
そのためどうしても、最初のうちは擦れた時に色移りをしてしまいます。
しかし色移りするということは、必ずしも欠点というわけではありません。
洗濯や動作などで色落ちしていくことによって、ジーンズの魅力が引き出されていくのも事実です。
ちなみにレザー製品も、服に茶色く色移りしてしまう事があります。
こちらもレザーに染料を使っているので、バッグに色移りしてしまうのです。
どちらも洗濯やお手入れを頻繁にして、長い期間使っていれば色落ちは止まりますよ。
色落ちが収まるまでは白い服装を避けるのも、1つの方法です。
バッグにジーンズの色が付いてしまったときの落とし方とは?
ジーンズの色がバッグに付いてしまった場合、処理しやすい生地はキャンバス地のバッグです。
キャンバス地の場合、洗濯できることが強みです。
汚れ落とし剤をよく泡立て、布地をこすればほとんどの色移りは解決します。
汚れがひどい場合は熱湯を使って洗うと、キレイに色が落ちますよ。
エナメル製のバッグも比較的、色移りの処理はしやすい素材です。
メラミンスポンジなどでこすって落としますが、必ず落とす前に目立たない部位でテストしましょう。
せっかくジーンズの色が落ちても、バッグの色がだめになってしまったら意味がありません。
合成皮革素材、いわゆるフェイクレザーに色移りしたときは、除光液を使います。
除光液はネイルを落とすとき使う液でおなじみですし、100円均一ショップでも購入できます。
色移りがひどい場合は除光液シートを持ち歩くと安心ですね。
こちらも目立たない部位で色落ちのテストをしてから、コットンに除光液を湿らせて拭きます。
問題は革製のバッグです。
落とし方は、革製品専用の汚れ落としで色移りした部分を優しくこすっていきます。
色移りした部分が落ちたら、油汚れやカビを落とすクリーナーを布に付けてこすります。
根気がいりますが、これを何度か繰り返してください。
無事に色移りの部分が消えたら、革製品のクリームできちんと手入れをして完了です。
手間がかかりますが、色移りは自力で解決することができます。
ただし、ブランド品などは専門業者に依頼して、クリーニングしてもらいましょう。
やってしまった!外でバッグに色移りしたら消しゴムで!?
外出中に、ふと見たらバッグにジーンズが色移りしていた!
そんなときは、どのような素材のバッグであっても、早めに落とすことが必要です。
早めに洗濯や処理をしておけば、後で改めて、キレイにジーンズの色が落ちやすくなります。
しかし外出先でできることは非常に限られてきます。
そこでオススメの応急処置は、消しゴムを使うことです。
消しゴムはコンビニでも100円均一ショップでも購入できますし、後で使うこともできます。
消しゴムで色移りしたバッグをお手入れする利点は、生地をあまり傷めないことです。
擦るだけでジーンズの色をある程度取ることができるため、どこででもサッと済ませられるのもうれしいですね。
特に革製品や合成皮革素材と相性がよく、応急処置としてオススメです。
唯一の難点といえば消しゴムのカスが非常に出ることでしょう。
あらかじめ下に紙を敷いておくか、下にゴミ箱を準備してその上で消していくほうがいいですね。
油断厳禁!色移りを避ける洗濯、別洗いの習慣をつけよう!
意外にも油断してしまうのが洗濯の時で、ジーンズの色移りが広範囲になることがあります。
バッグは応急処置やお手入れ次第でなんとか、色移りを消すことができます。
しかし服に色移りしてしまうと、どうしても取れなくなってしまうことのほうが多いのです。
ここでしっかりと色移りを避ける洗濯の方法を覚えることで、意識して洗濯するようになります。
色移りや洗濯で失敗がなくなる分、洋服のロスがかなり減りますよ。
色移りを避ける洗濯方法は、洗濯ネットを使う・手洗いに変える・色移り防止シートを使う、です。
洗濯ネットに入れれば、直接他の洗濯物とぶつからないため、高確率で色移りを抑えられます。
色移りがひどいことがわかっている場合は、別に手洗いしたほうが確実です。
手洗いの場合は100円均一ショップにある洗濯板を使うと楽になりますよ。
色移り防止シートはあまり聞かないという人が多いのではないでしょうか。
色移り防止シートは洗濯品コーナーなどで市販されていますので、探してみてくださいね。
どうしても色移りしてしまった、という場合は洗剤を入れたぬるま湯に、服をつけて洗いましょう。
大体50度から60度くらいのお湯に洗剤を入れて溶かし、30分ほど浸け込みます。
あとはきれいな水ですすげば完了です。
心配なときは酸素系漂白剤も一緒に入れて、浸け置きしましょう。
バッグに色移りさせないために。予防方法はけっこうある!
バッグの話に戻りますが、色移りしてしまう前に、あらかじめできる予防方法もいくつかあります。
簡単な方法は、ジーンズに防水スプレーをすることです。
ジーンズで使われているデニムは、水分を含むと色移りしやすくなるという性質があります。
そこで汗や雨などでデニムに水分が含まれないように、あらかじめ防水してしまう、という方法です。
もう1つ、お塩とお酢を使って、ジーンズの色止めをする方法があります。
まず濃い塩水を作って、ジーンズを一晩浸け、更にお酢を大さじ1加えて1時間浸します。
あとはしっかりと手洗いをして乾燥させれば、色止めのできあがりです。
仕組みはジーンズに染み込んでいる油を分解し、色ごと抜ける前に色止めされるということです。
この2つの方法で、あらかじめバッグに色移りしないように予防しましょう。
ジーンズの色移りをデザインに高めたバッグがあるって本当?
バッグにジーンズの色が移ることを、がっかりではなく楽しみに変えるバッグがあります。
このバッグは、通常バッグには避けられている色移りしやすい部分である本体に、あえて色移りしやすい素材を使っています。
実はこの素材、絵画用のカンヴァスの生地でもあるのです。
ジーンズと擦れ合って色移りさせていくことで、その人だけの色合いのバッグができあがります。
色移りも画材であり、絵を描くように汚れることを楽しんで欲しい、という想いで作られています。
普段敬遠してしまうジーンズの色移りですが、このバッグであれば汚れても安心です。
サイズは縦横A4サイズで軽いため、学校でも仕事でも持ち歩いて使うことができます。
色は白と黒から選ぶことができますよ。
ジーンズがバッグに色移りするまえに、予防することも大事!
ジーンズの染料がバッグに色移りしてしまうのは、どうしても避けたい事態です。
現在はさまざまなバッグについたジーンズの染料を落とす方法があります。
しかしそれ以上に、予防するための方法も増えてきました。
色移りで悲しい気持ちになる前に、予防をきちんとして、色移りしないようにしましょう。
色移りしてしまった場合は、応急処置として消しゴムで擦ると落とすことができますよ。