デニムをハイターで脱色アレンジ!そんなお洒落もありかも!

デニムは様々なお洒落感を楽しめる応用のできるアイテムです。

そんなデニムのお洒落の一つが、色落ち感ですよね。

この色落ちは長い年月をかけないと、なかなか味のあるものに仕上がらない、という訳でもないようです。

身近なアイテム「ハイター」を使って脱色することで、憧れの色落ちに近付けることができます。

デニム脱色に使えるハイターの種類!

今回、ハイターを使ってデニム脱色を行う方法をご紹介するのですが、必要アイテムである「ハイター」にも種類があるのはご存知でしょうか?

もちろん、キッチン用や衣類用、バストイレ用など使う場所や用途による違いもあるのですが、注目していただきたいのは漂白する成分なのです。

漂白成分はざっくりと分類すると、「酸素系漂白成分」と「塩素系漂白成分」の2種類があります。

それぞれ目的に合わせて有効に使える種類なのですが、デニムの脱色という今回の目的においては「塩素系漂白成分」のものを使用します。

ワイドハイターなど「酸素系漂白成分」のものの場合には、デニムの脱色では効果が発揮されませんのでご注意ください。

また、肌に直接触れる衣服ですので、バストイレ用は控えておきましょう。

衣服用とキッチン用の違いは、キッチン用のもの「キッチンハイター」には漂白成分にくわえ洗浄成分が含まれていますので、軽い汚れ落としができるという特徴があります。

そこで今回は、この塩素系漂白剤である「キッチンハイター」を主に使ってのご紹介となります。

ハイターを使ってデニム脱色をする際の注意点!

さて、前項でご説明いたしましたように、今回は塩素系漂白剤である「キッチンハイター」を主に使ってデニムの脱色を行ってまいります。

やり方の説明の前に、いくつか注意点がございますので先にお話ししておきます。

【ハイターにある注意事項を確認】

「生ごみや酢、アルコールなどと混ざらないように注意」とあると思います。

これは有毒ガスが発生する危険があるためですので、異物混合に注意してください。

また、今回は関係が無いと思いますが、衣類用のハイターで白のシャツを長時間漬け込むと、黄ばみが発生することもあります。

【作業中に注意すること】

塩素系漂白剤を使用するには、原液・薄め液に関わらず、必ずゴム手袋を着用してください。

また、作業中に漂白剤が飛び跳ねる危険もあります。

目に入るなどすると非常に危険ですので充分な注意が必要ですし、可能であればゴーグルやサングラスなどで目の保護をしましょう。

同様に、衣類に飛び散ることも想定できますので、汚れても大丈夫な服装とエプロンの着衣で作業しましょう。

【最初はダメになっても良いデニムで】

塩素系漂白剤を使用する時には、脱色するジーンズにもダメージを与えてしまう危険性があります。

特に、ダメージジーンズの穴などのダメージ部分は影響が出やすいです。

また、失敗なども考慮すると、最初はダメになっても諦めがつくようなデニムで試してみましょう。

ハイターを使ってデニム全体を少しずつ脱色する方法!

それでは、前項の注意点を踏まえたうえで、具体的にハイターを使ってデニムを脱色する方法をご紹介してまいりましょう。

最初は、デニム全体の色を少しずつ脱色していくやり方です。

①ハイター脱色液を作ります。

洗濯機の洗濯槽に、水(ぬるま湯だと尚良い)30リットルとハイター300ミリリットルを入れ脱色液を作ります。

この際、ハイターの量で脱色する色の度合いが変わります。

②①で作った脱色液にデニムを入れて、数分間洗濯機を回します。

この時に、デニム全体がしっかりと脱色液に浸かっていないと色ムラが出るので注意が必要です。

③数分間洗濯機を回したら、15分程度そのままにしておきます。

④15分たったら再び洗濯機を数分動かします。

この工程を5、6回程度繰り返して、脱色液に色素が浮き出てきたら脱水してそのまま洗濯をします。

乾いた状態で確認すると、いくらか脱色がされているはずです。

この色落ちで様子を見て、もう少し脱色をしたいのであればもう一度繰り返します。

脱色液のハイター濃度や作業工程回数を調整して、お好みの脱色状態に近づけましょう。

ダメージ覚悟でケミカルウォッシュ風なデニム脱色も!

前項では、ハイターを使ってデニムを全体的に脱色する方法をご紹介しました。

工夫次第で、お洒落と人気のケミカルウォッシュ風の脱色もできるようですね。

ただし、こちらは原液(又は高濃度)を使うので、デニムへのダメージを覚悟する必要があります。

【ケミカルウォッシュとは】

ケミカルウォッシュはデニムの洗浄加工の一種で、ストーンウォッシュのアレンジ版になります。

漂白剤を混合された軽石を入れて機械で加工を施します。

もともとは、1980年代後半のバブル期にこのケミカルウォッシュは注目を集めました。

イケイケムード漂う時代、ファッションにもその波は押し寄せ、高級ブランド化する一方、デニムにはあえて人工的なまだら模様の色落ちが大ブームとなったのです。

バブル終焉とともにケミカルウォッシュもバブルの象徴として「ダサい」イメージがあり衰退しましたが、時を経てバブルを知らない世代を中心に再び人気が集まっているのです。

ハイターを使ってこのケミカルウォッシュ風な脱色も可能なので、次項でその方法をご紹介いたします。

ハイターを使ったケミカルウォッシュ風デニム脱色のやり方!

それでは、ハイターを使ったケミカルウォッシュ風デニム脱色のやり方をご紹介いたします。

こちらは、ハイターを薄めず原液のまま使用しますので、ダメージの可能性が大きいです。

その覚悟ができるデニムを使ってください。

また、前述の注意事項も必ず厳守でお願いします。

方法は至ってシンプルです。

①大きめのタライやキッチンシンク、お風呂場などでデニムにハイター原液を振りかけます。

まだら模様であればデニムは乾いた状態で、ぼんやりとさせるのであれば洗濯後など湿った状態である方が良いでしょう。

②30秒程度デニムをもんだり叩いたりして馴染ませます。

③これを、場所をずらしながら繰り返し行います。

上手く色落ちしない場合には、同じところを何度かやってみましょう。

④完了したら水洗いをして、ハイターをキレイに落としてから洗濯します。

ハイターを落とさずに洗濯機に入れてしまうと、そこでも漂白効果があらわれ、更なる脱色を起こしてしまいますので、必ず洗濯前にハイターはキレイに落としてください。

洗濯後乾燥させれば、お洒落なオリジナルケミカルウォッシュ風デニムの完成です。

様々な脱色アレンジも楽しめる!

前項で、ハイター原液を使ったデニムのケミカルウォッシュ風脱色をご紹介いたしましたが、この方法を使って他のアレンジも楽しめます。

ハイター原液でなくても、少々濃いめの脱色液に浸けるだけでも、ある程度の脱色ができます。

これを利用すると、様々なアレンジを楽しむこともできますね。

例えば、脱色液の中に上からハンガーを使って上手に位置を調節して、裾部分(膝下あたりまで)を浸けておきます。

そうすれば、膝から下が脱色されたツートーンが完成します。

また、腰部分だけ、膝部分だけ、左側だけであったり右側だけのようなツートーンもできますね。

もちろん、染みていくものですので色の分かれ目はかっちりしませんが、よりナチュラルな感じでお洒落に仕上がります。

さらに、マーキングなどを施せば、ある程度の模様に色を抜くことも楽しめます。

中には、レースをあてて漂白剤を使い、洒落柄を付けたという方もいるようです。

このように、工夫次第で様々なアレンジが楽しめるのも楽しいですね。

脱色でデニムをお洒落に復活させましょう!

今回、ハイターを使ったデニム脱色についてご紹介してまいりました。

なんとなく、着衣ローテーションから外れてしまったデニムでも、脱色アレンジを施せば新鮮なお洒落コーデに復活させられますよ。

折角履きなれたデニムです。

もう一工夫で復活させましょう!

飽きたから処分ではなくて「飽きたらアレンジ!」

個性の滲む、一味違ったデニムでファッションを楽しみましょう。