近年、デニムの生地は手芸屋のほか、様々なお店で見かけるようになりました。
デニムは、簡単に言えばジーンズに使われている生地です。
ジーンズは元々は作業着ですので、生地は言うまでもなく丈夫なものでできています。
そのためデニム生地は硬く、切るやり方が難しい生地でした。
しかし、デニムを切るやり方を学んでしまえば、デニムほど心強い生地はありません。
デニム生地を切るために、必要な道具の基本はハサミだけ!
デニム生地を切る目的には、2通りの理由があります。
1つはダメージジーンズを作るために、意図的にデニム生地に切り傷をつけるため。
もう1つは、カットオフデニムを作るために、足元の部分にある生地を切り取るためです。
カットオフデニムとは、わざと裾の部分を切りっぱなしの状態でデザインされたデニムをいいます。
どちらもシンプルでヴィンテージ感が出てくるのが特徴ですね。
必要な道具もシンプルで、裁断用のハサミ(手芸店などで販売)があれば、ほぼ大丈夫です。
あると便利な道具としては、チャコペン、カッターが挙げられます。
ダメージジーンズを作る場合に必要な道具としては、基本の道具にいくつか道具が加わります。
カミソリやおろし金、ピンセットなど手軽に手に入るアイテムばかりです。
デニム生地を切るやり方は難しいことはなく、手軽にできるリメイクの1つだということがわかります。
デニム生地をキレイに切るやり方は、思い切りが大事!
デニム生地はやや固く、ハサミで切っていると生地がボロボロになってしまうことがあります。
そのため、長さのバランスが取れなくなると「取り返しが付かない!」というプレッシャーがかかります。
デニム生地を切る、大事なやり方をいくつか覚えておくと、キレイに切ることができますよ。
まずは長さを必ず測って、チャコペンなどで印をつけておきましょう。
切るデニム生地の長さのオススメは、くるぶしが出るくらいの長さです。
同じ大きさの紙をまち針で留めて、生地を切り取るやり方もあります。
長さを決めたら、そのままハサミで生地を切り取ってできあがりです。
デニム生地をハサミで切るときは、少しずつ切っていくのではなく、思い切りよく切っていきましょう。
まっすぐ切り落とすイメージで、ハサミの刃を一気に生地に入れてしまいます。
デニム生地が切りやすくなる他にも、切った後のほつれ糸が少なくなるため、処理も必要なくなります。
デニム生地のジーンズにダメージを入れる、切り取りのやり方
デニム生地を切るだけではなく、次はダメージをつけるやり方です。
道具は先程も触れた、ハサミやカッターやおろし金、ピンセットです。
金属や紙のヤスリ類があれば、更に簡単にダメージをつけることができますよ。
安いジーンズを1枚購入して練習すると、2枚目以降は安心です。
まずはジーンズを履いて、穴を開ける部分を決めます。
膝の位置や太ももの部分などを、自分の足で確認しましょう。
確認作業をせずにダメージ部分を作って、後で全く別の場所にダメージができてしまったら。
そうなると目も当てられなくなります。
穴を開ける部分に、マジックやペンで印をつけます。
この印は切ったり洗濯したりしているうちに無くなりますので、どのペンでも大丈夫です。
ダメージジーンズを、より人工感無く作るためには、ハサミよりもカッターの方が簡単にできます。
ジーンズの表面を傷つけ、あとはカッターの刃でダメージの深さを出していきます。
やり方は切り口の部分を、カッターの刃で削っていくイメージで傷をつけていくだけです。
他にも切り口を紙やすりで削ると、横糸を活かしたダメージを作ることもできます。
いったんハサミで傷を作った後に、カッターで傷をつけるやり方もあります。
一度好きな方法で、傷を作るやり方を研究してみましょう。
デニム生地を切るやり方を知っておくとオシャレの幅が広く!
デニム生地を切るやり方を知っておくと、何より気に入った生地からアイテムを作り出すことができます。
他にもデニム生地は使い勝手が良いので、リメイクの方法も様々な種類があります。
リメイクのためには、デニム生地の扱いを知っておくことが不可欠です。
切り方を知らないままでリメイクに取り掛かろうとすると、デニムは切り方によって「ほつれ」が出てきてしまいます。
そうなってしまうと加工の前に、デニム生地の処理に時間がかかってしまうのです。
そのため、最初はデニム生地の基本の取り扱い方を知っておくことは、非常に便利で合理的なこと言えるのです。
更にデニム生地はジーンズとして使用するイメージが強いのですが、生地のハギレには便利な利用方法があります。
それはハギレを、掃除に使うという方法です。
また、デニム生地の扱いを知っていれば、ジーンズの裾上げも簡単になります。
ジーンズ専門店では裾上げのサービスも提供されていますが、自分で作ったものではそうはいきません。
そこで、デニム生地の裾上げの基本を知っておくことで、より便利な洋服作りを楽しむことができます。
飽きてしまったジーンズのリメイクでは、ダメージジーンズも作ることが可能です。
生地の切り取りや、ダメージをつくるやり方を知っていれば、結果的にオシャレの幅が広がるのです。
デニム生地のハギレを掃除に使おう!
デニムを切るやり方を覚えたら、あとはハギレを使うやり方も知っておきましょう。
デニムのハギレでできることは、小物へのリメイクや服の修復などが中心になりがちです。
しかしここでは、デニム生地の新しい再利用方法として、掃除に使うやり方をご紹介します。
デニム生地は、水回りやガス台の油汚れにバツグンの効果を発揮します。
コットン素材がデニム生地には使われているので、ステンレスを傷つけないのも特徴です。
シンクや蛇口の水垢や、ガスコンロや鍋の油汚れ、お風呂掃除にも使うことができてしまいます。
水で濡らして汚れをこするだけで、大体の汚れは落ちます。
デニムを切る大きさをいくつかに分けて、専用のふきんにしてしまうと、何度でも使いやすくなります。
どうしても汚れが落ちにくいときは、クレンザーや専用の洗剤を使ってみましょう。
洗剤とデニムの布の力で、より汚れ落としの力が上がります。
要らなくなったジーンズを切って、最初から汚れ落とし用にしてしまう方法もあります。
デニムのジーンズを切るやり方で、裾上げする方法を知ろう!
デニムのジーンズを切るやり方をご紹介しました。
切り取ったジーンズによっては、切りっぱなしではなく、裾上げしたいときもあります。
裾はそのままで折り込んで裾上げしてしまうやり方が一般的な方法です。
しかしここでは、ジーンズを切るやり方での裾上げを見ていきましょう。
まず裾上げは、裾口を内側に折り込んで、袖口を縫います。
したがって、内側に折るだけの長さを残した状態で、裾を切る必要があります。
さきほどデニムを切るやり方で確認したように、まずは長さを決めて印をつけます。
あとは一気に裾の部分を切り取りましょう。
この後は裾上げするだけ内側に裾を折り、アイロンで押さえます。
2回か3回にわけて折っていったほうが強くなりますし、糸のほつれが出てきません。
まち針で縫う位置を決め、ジーンズの内側からミシンで縫い上げれば完成です。
見た目を良くするためには、ジーンズの股の方から縫い上げると、糸の重なりが見えなくなります。
デニムをキレイに切るコツは一気に切ってしまうこと
デニムを切る時、ずれないように慎重にゆっくり切るやり方を選ぶ人は多くいます。
しかし、キレイにデニムを切り落としたいときは逆効果です。
デニムをキレイに切るやり方は、目印をつけて、一気にハサミで切り落としてしまうことなのです。
糸のほつれが出てくる量も少なくなり、ハギレもキレイに作ることができます。
この方法を習得してしまえば、ダメージジーンズを作るときや、服のリメイクも簡単にできるようになります。