スカート作りはハンドメイドの基本!生地を選んで楽しく製作

皆さんはスカートを自分で縫ったことがありますか?

ハンドメイドのスカートは、ほかの誰も持っていない自分だけのスカートです。

スカートの丈も自分の好みで作ることができます。

ただ、「自分だけのオリジナルのスカートを作ってみよう」と思ったものの、どんな生地を選んだらいいのかわからないという人もいます。

どんな風に作ったらいいのか、本とにらめっこをしている人もいますね。

そこで今回は、ハンドメイドのスカートの作り方と生地の選び方のご紹介です。

ハンドメイドのスカート生地を授業で選んだ世代

年齢が50歳を超える人は、中学の家庭科で初めて作るのが「スカート」でした。

当時、技術家庭科は男女共修ではなく、男子は技術科、女子は家庭科と別れていたのをご存知ですか。

男子は、3年間工具を使って木工細工をしたり、ラジオや懐中電灯などを作っていました。

女子の家庭科では調理実習のほかに、被服実習でスカート・ブラウス・パジャマ・浴衣などを縫っていました。

当時の中学生は、学校からスカートを縫う説明をされると、親と一緒に手芸店に行き生地を選んでいました。

柄がある生地を選ぶ人、無地の生地を選ぶ人、チェックやストライプの生地・薄い生地・厚い生地と様々でした。

どういうものを選ぶか、先生は一言もアドバイスをしません。

どんな生地を使うかは、自分で考え親と一緒に購入に行きます。

友だち同士で購入し、色違いにしていた人もいます。

手芸店もそれを把握しているため、迷ったりわからない人には、アドバイスをしていたようです。

生地のほかに、ファスナーやベルト芯・手縫い糸・ミシン糸も自分で選びます。

中学の授業で作るのが、初めてのハンドメイドスカートだったという人が大多数でした。

面倒かもしれませんが、自分で生地を選ぶのは自分だけのオリジナルのスカートが作れるということです。

その後、時代背景とともに家庭科でスカートを縫うという授業内容はなくなり、男女ともに利用できるパーカーやハーフパンツといったものを縫うようになっています。

中には、もっと簡単なものを作る学校もあります。

生地も本人が選ぶのではなく、先生があらかじめ教材の専門業者にお願いし、数種類の色違いや柄違いから好きな生地を選択するという簡単なものです。

教材業者は生地だけでなく、糸やゴムなどもセットで用意して、親や学生が授業にかける準備の手間を短縮できるようになっています。

スカート作りはハンドメイドの基本

ハンドメイドで色々なものを作る時、意外と簡単に作れるのがスカートです。

バッグや小物は小さいため、細かい作業が多くなります。

しかし、スカートはギャザーやタックを寄せると、数ミリのミシン目のずれはほとんど目立ちません。

ウエストをゴム使いにすると、多少のずれはほとんど分からなくなります。

特に、柔らかいポリエステルや綿、チュールレースのスカートは簡単で、不得意な人でもごまかすことができる生地になります。

文化祭や体育祭、部活で衣装を作る時に、高校生がよく使っていますよね。

極端な言い方をすると、縦線をバーッとミシンで縫って、ウエスト部分を三つ折りし、ゴムを入れて、裾を上げるだけです。

裾も1cmくらいの三つ折りにして、ミシンで縫うだけという簡単なものです。

普段ハンドメイドなどしないお母さんでも、子どものスカートを簡単に作ることができます。

特に、すぐに成長して着られなくなる、汚すので数があった方が良い小さい子どもたちには、自分が着なくなった服をリメイクしてスカートを作ることもできますね。

元々ジーンズやスカートだった生地を使うと、すべて縫う必要もありません。

スカート作りは、レッスンバックよりも簡単にできる、ハンドメイドの基本です。

ハンドメイドで作るフォーマルスカートの生地

筆者の出身高校は女子高だったために、入学するとすぐ「制服の夏スカート」を家庭科の授業で全員で縫わされました。

縫いました、というよりも縫わされた、というのが正解です。

それは、指定通りきちんと縫わないと、三年間制服の夏スカートが履けない、という中々ハードな内容のものでした。

制服の生地は、毛やポリエステルです。

多くの生徒が学校指定の店で購入したのは、サマーウールと呼ばれる、少し薄手の毛の生地でした。

ほとんどの学校では、制服のジャケットやブレザー・スカート・ズボンは毛100パーセント、または毛とポリエステルの混紡です。

毛は制服以外のスカートでも良く使われる生地で、冬のスカートはもちろん、春秋のスカートでも使われる生地になります。

毛が入ると、生地はどうしても高額になります。

ハンドメイドの時は、「高い生地で失敗したらどうしよう」と思うかもしれません。

しかし、毛は慣れると化学繊維と違い扱いやすい生地です。

毛の生地は綿や化学繊維の生地と違い、固いイメージになるため、略礼装や仕事用にすることもできます。

色や形を選べば、ジャケットの下に合わせることもできます。

ハンドメイドに自信がある人はもちろん、普段使いではないスカートを作りたい、という人はぜひ毛の素材でスカートを作ってみましょう。

形はシンプルなセミタイト、またはセミフレアーが良いです。

ワンボックススカート、パネルスカートというのもありますが、最近はあまり履く人がいないようです。

それはそれで、個性を出せて良いかもしれません。

プリンセスラインのジャンパースカートにしておくと、ジャケットの中に着るワンピースとなり入学式や卒業式に着ることもできます。

型紙を一から作るのが面倒な時は、囲み製図といって、すでにできている型紙を使って作ることもできます。

極端に小さい、大きいというサイズでなければ、雑誌や本の付録についていますので利用してみましょう。

普段使いのスカートに合うハンドメイドの生地

普段使いのスカートなら、一番簡単なものは綿素材です。

特にギャザースカートを作るなら、綿は一番作りやすい生地になります。

ハンドメイドのお店でも、綿の生地が一番使われています。

「コットンハウス」と店の名前になっているところもあるくらい、綿はハンドメイドの人にとってはなじみ深い生地です。

綿は生地にする時の糸の扱い次第で、用途や風合いが違ってきます。

綿は子どものレッスンバッグや小物といったしっかりとした生地から、ベビー服やタオルといった柔らかいものまであります。

スカートにするなら、薄すぎず厚すぎずといった生地を選ぶことが大切です。

厚すぎると、ミシンで縫う時に大変です。

印がつきやすいという利点もありますが、その分しわになりやすいというデメリットがあります。

手早く作るか、作っている途中で保管をする時は、しわにならないように注意することが必要になります。

薄い生地は透けてしまいますので、スカートには向かないことがあります。

ほかにも平織や綾織り、朱子織といった生地の織りでもスカートに向くものと向かないものがありますので、選ぶときによく見てください。

ギャザースカートに向いているのは平織の中厚の生地ですが、秋冬ものなら綾織りのものが厚手でしっかりとしていています。

しわが気になるなら、綿とポリエステルの混紡の生地が扱いやすいのでお勧めです。

ハンドメイドのお店には、こういった生地がたくさんあります。

まずは生地の質感を直接見て選びましょう。

化学繊維の生地でスカートのハンドメイド

化学繊維で、最もスカートに適した生地がポリエステルです。

女性コーラスや市民楽団の人が履くロングの黒スカートの多くは、ポリエステル生地になります。

ジョーゼットや羽二重、サテンなどがありますが1mで1,300円くらい、ロングスカートを作るためには2~3mあれば作れますので、ハンドメイドなら5,000円以下で作れます。

用意するものは、黒のポリエステル生地・ミシン糸・手縫い糸・ファスナー・鍵ホック・ベルト芯です。

市販の黒のロングスカートは8,000円~13,000円くらいになります。

節約をしたい人、または合唱団や楽団といったグループで統一感を出したい人はハンドメイドをお勧めします。

作り方は簡単で、型紙も不要です。

まずは、自分のウエストから足までの長さと、ウエストの周径を測り、それに合わせて切って縫うだけです。

演奏発表のためのロングスカートなのだから、ちゃんと型紙から作らなければ、と思わないでください。

舞台に上がると、縫い目などほとんど見せません。

多少曲がっていても、誰も気が付かないものです。

中心がドーナツ型に穴が開いた扇形のスカートの生地を4~6枚作り、縦線を縫い合わせます。

一か所だけ、ファスナーをつけますので上から15cmほど開けておきます。

ドーナツ型の穴がウエスト部分になります。

ベルト芯に、ウエストベルト用の布を縫い付けます。

ウエスト部分にウエストベルトを合わせて、ファスナーを付けるだけです。

化学繊維のスカートをハンドメイドする時に難しいのは、滑りやすいためミシンで縫いにくいということです。

そこで、スカートの脇や前、後ろを縫い合わせる時はミシンを使って、裾上げやファスナー付けは手縫いにしましょう。

縦線が縫えたらウエストベルトを付け、その後ファスナーを付け、靴を履いてスカートを履きます。

まっすぐに立って、ほかの人に裾を一周するように、横向きにシルクピンを止めてもらいます。

ない時は、待ち針で良いです。

それが裾線になります。

裾を上げたら、ファスナーの上に鍵ホックを付けてできあがりです。

裏地もいらないため、簡単に作れます。

同じように、文化祭や発表会のスカートも簡単に作ることができます。

文化祭の一度だけの衣装なら、ウエストゴムのギャザースカートにすると、もっと簡単です。

ハンドメイドスカートの生地をネット注文する時の注意

最近は、インターネットショップが当たり前になっています。

書籍やCD、日用品だけでなく、バッグや服・食品・化粧品と様々な商品がインターネットで購入することができます。

インターネットの大手サイトでは、手芸店や生地のお店もネットショップを開いています。

生地で有名なユザワヤやトーカイ・オカダヤはもちろん、すでに実店舗をほとんど閉店してしまったキンカ堂の店もあります。

ハンドメイドのスカートを作ろうと思っても、最近は近くにお店がないこともありますね。

そんな時に便利なのが、インターネットショップにあるハンドメイド専門店です。

しかし、インターネットショップでは実際の生地に触れることができません。

色や柄もイメージと異なることがあります。

できれば、実物を見て選ぶようにしてほしいです。

そこで、まずはしっかりと見てほしいのが、生地の素材です。

綿や毛、ポリエステルなどの素材の特性をよく理解しましょう。

混紡率も見て、できるだけ近い素材のものが身近にあればそれと見比べてみてください。

生地の幅や長さも間違えないようにしましょう。

色も、画面の色と実物が違うことはままあります。

生地見本を販売している店もありますが、本格的な作業をするのでなければ有料のため、もったいないかもしれません。

しかしどうしても、いいものを作りたい時は生地見本を購入するのも一つです。

ほとんどが同じ素材の色違い、柄違いをひとまとめにして100円(税抜き)ほどで販売しています。

また、自分がイメージしているものと違うなら、返品や交換が可能であるかも確認しておくと良いです。

近くに小さな手芸店や生地店があったけれど、同じもので違う色が欲しい、スカート分の生地が不足してたので購入できなかった、という時は生地の番号を控えておきましょう。

同じ品番の生地なら同じ生地、という可能性が高いです。

インターネットショップを利用する時は、色々な注意をしたうえで、リスクを考えて購入をするようにしましょう。

ハンドメイドのスカートは形に合わせて生地選び

ハンドメイドでスカートを作る時は、まずどんなスカートを作るかを決めましょう。

形や目的によって生地の素材が違います。

決まったら、生地を購入しましょう。

スカートは形によっては、型紙を使うこともなく簡単に作れます。

ファスナーや鍵ホックがなくても、簡単なスカートを作ることもできます。

好きな生地を選んで、自分だけのオリジナルのスカートを作ってみましょう。