ジーンズのダメージ加工って実際にはどんな種類があるの?

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ジーンズのダメージ加工とは!

ジーンズというのは不思議な着衣です。

普通では、あまり考えられない使い古されたものが「良し」とされるのですから。

年代物を求める骨とう品でも傷がなく綺麗な状態が「良品」とされるのに、ジーンズにおいてはその傷でさえも魅力とされるのです。

それを求めてジーンズ愛好家であるジーニストの方々はジーンズへのダメージ加工を施すのです。

しかし、その「ダメージ加工」とは一体どういうものでどのような種類があるのでしょうか?

ジーニストの皆様においてはご存知かも知れませんが、「ダメージ加工」は定義が微妙に曖昧なところもあるのです。

一つはジーンズにビンテージ感(使い込んだ感じ)を与えるための加工全てを「ダメージ加工」とする広義の意味で使われる場合です。

もう一つは、そのビンテージ感を与える加工の内クラッシュ加工とも称される穴を空けたり、生地を削ったりする加工を「ダメージ加工」とする狭義の意味で使われる場合です。

これは、メーカーや使う人によってまちまちで、正式な定義はないようですね。

今回は広義の意味で「ダメージ加工」を使いその種類をご紹介してまいります。

ジーンズにおけるダメージ加工の代表「ケミカルウォッシュ」

それではジーンズに施すダメージ加工を細かくご紹介してまいります。

最初にご紹介するのは、「ケミカルウォッシュ」です。

こちらは、1986年頃に誕生しバブル期をピークに大流行しました。

このことから、「ケミカルウォッシュ」というネーミングは多くの方が聞き覚えがあるのではないでしょうか?

もともとは「ストーンウォッシュ」という軽石とジーンズを一緒に洗いビンテージ感を演出するために色落ちをさせるというものがありました。

これに、より効果的に色落ちをさせるためにケミカル(化学薬品)を混ぜる技法です。

この際に使われる化学薬品は、インディゴで紺色に染め上げられたジーパンも真っ白に戻す程に強力なものです。

これによりストーンウォッシュよりも効果的に全体脱色や部分脱色(サイケデリックな斑模様など)ができます。

非常に個性的な仕上がりになるのが特徴です。

しかしバブルの終焉と共に、この加工を施す人も激減してしまいました。

浮かれていたバブル時代の象徴ということで敬遠されてきましたが、バブルを知らない世代を中心に再び人気が出てきています。

また、応用版として化学薬品にジーンズを浸して脱色する「ブリーチ・ケミカル加工」というのもあります。

「ケミカルウォッシュ」や「ブリーチ・ケミカル加工」は塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使えば、それ風の加工がご自宅でも再現できます。

ジーンズにダメージとして汚れ感をくわえる「トッピング加工」

続いてご紹介するジーンズへ施すダメージ加工は「トッピング加工」になります。

トッピング加工の誕生は1990年頃になります。

茶系やグレー系、グリーン系の染料でジーンズを染め直し、汚れに似せた色付けの仕上がりでリアリティを感じる使用感や着古し感を表現する方法として注目を集めました。

当初はタンニンなどの天然素材の染料で色付けをしていたのですが、やはり色の定着が悪く化学染料へと移行をしていったのです。

今ではほとんどが化学染料を使っての施しになりますが、それでも拘りのあるユーザーも存在するのでこの天然素材の染料を使うところもあります。

昔、インディゴ染料が高額だった時代に、代用として使われたサルファー染料で染め上げられたジーンズも実はこのトッピング加工という分野に分けられるのです。

また、現在人気のある布用ペンキや布用塗装スプレー、布用マーカーなどで施すペイント加工もこのトッピング加工の一種です。

ペイント加工であれば、材料を揃えれば自宅でも簡単に行えます。

アイテム選定に不安がある場合には、「染めQ」ブランドでこれら用品が一式そろえられます。

狭義の意味でのダメージ加工でジーンズを傷つける

さて、続いてご紹介するジーンズへ施すダメージ加工は前述した狭義の意味での「ダメージ加工(クラッシュ加工など各種)」になります。

簡単にご説明すると、ジーンズに傷などを施しビンテージ感を表現させるものです。

これまでご紹介したものは色を脱色したり、反対にくわえて汚れた感じを演出しましたが、こちらは生地そのものを傷つけるものになります。

その中でも最もメジャーな加工法が「クラッシュ加工」になります。

こちらは1975年頃に人気となった加工法で、ジーンズ生地にやすりやカッターなどで穴を空けたり傷を付けたりするものです。

人気が高いのは部分的に縦糸を抜く横糸仕様のダメージですね。

物理的な損傷を生じさせるため、見た目のインパクトは絶大で人気の波が無く定番化しているジーンズ加工の王道とも言えます。

このクラッシュ加工もカッターやハサミ、ピンセットに紙やすりなどを揃えれば、自宅で手軽に行えます。

ジーンズに憧れのヒゲを付ける「ヒゲ加工」

前項でご紹介した「クラッシュ加工」同様に、「ヒゲ加工も」狭義の意味でのジーンズに施すダメージ加工の一つと言っても良いでしょう。

ヒゲというのは、ジーンズの主に腰部分に生じる履き皺が擦れて色落ちをすることで、ジーニストの間ではこのヒゲのあるジーンズはステータスでもあります。

腰の前部分にネコの髭のように生じることから「ヒゲ」と称されます。

このヒゲを人工的に施す加工が「ヒゲ加工」となります。

こちらも前項の「クラッシュ加工」と並んで最もメジャーな加工法の一つとなりますね。

この加工は機械ではなく職人の手作業で行われ、単純な作業のように感じられますが、絶妙な力配分を要するなど、職人の腕が試される加工でもあるのです。

また、ヒゲ同様にジーニストに愛されるハチノスという膝裏部分に生じる皺もあるのですが、こちらを模した加工もこのヒゲ加工に分類しても良いでしょう。

こちらのヒゲ加工も職人の技術には到底及びませんが、スプレー洗濯糊と漂白剤があれば自宅で真似することもできます。

その他のダメージ加工

前項までにご紹介したものがジーンズに施す主だったダメージ加工になります。

最後にそこまでメジャーではないのですが、他にもある加工の種類をざっくりとご紹介しておきますね。

【バイオウォッシュ加工】

分解酵素を使ってジーンズの繊維を分解することで、より繊細かつリアルなビンテージ感を表現する加工法です。

この酵素とは微生物で、繊維の表面を食することで柔らかさとユーズド感を醸し出すのです。

【サンドブラスト加工】

研磨用の砂を高圧でジーンズにたたきつけることで、色落ちやユーズド感を表現させる加工法です。

ヒゲ加工としても用いられます。

【シェービング加工】

こちらは、前述の「クラッシュ加工」の一部という扱いもあるようですが、紙やすりなどで擦ってユーズド感を表現する加工法です。

「モンキーウォッシュ加工」とも称されます。

【レーザー加工】

レーザー照射でジーンズ生地の表面を熱分解させ、脱色や柄付けを施す加工方法です。

レーザーの強度調整で縦糸カット、生地カットも施せるので様々な加工ができますね。

これと類似になりますが、バーナーを使った「バーナー加工」もあります。

こちらでご紹介した加工はご自宅で施すことは難しく、専門のお店にお願いするしかありませんが、ジーンズ加工の知識としてご紹介いたしました。

ジーンズのダメージ加工で魅力ある一品に!

今回ジーンズに施すダメージ加工について色々とご紹介をしてまいりました。

単純に「ダメージ加工」という言葉を使っておりますが、実際には奥が深く様々な種類が存在します。

これらはジーニストのジーンズ愛が作り出した結晶なのかもしれません。

もしタンスにしまい込んであるジーンズがあるのなら、魅力ある一品へと変身させてみましょう。