Tシャツの襟がよれてしまったら?対処法と予防法を知ろう!

気に入って購入したTシャツの襟が、よれたり伸びたりしてしまった経験はないでしょうか。

ダメになってしまったからもう着られないと考えるのは、もしかすると時期尚早かもしれません。

こちらの記事で、よれたり伸びたりしてしまったときの対処法や、襟をよれさせないための予防法などについてお伝えしていきます。

少しの手間を加えてTシャツを長く愛用できるようにしてみましょう。

お気に入りのTシャツがよれた!その原因とは

ネットに入れるなどして気をつけて洗濯をしていても、お気に入りの衣類を上手に洗濯できなかったことは、少なからずあるかもしれませんね。

その洗濯の失敗の中でも、Tシャツの襟のよれがあげられます。

昨今無地のTシャツは人気がありますが、無地であるからこそ、そのシルエットの崩れは目立ちがちです。

Tシャツのよれや伸びは、洗濯の仕方や工夫次第で大きく変わってきます。

そもそもTシャツがよれているのは、生地が横に引っ張られることで編み目に隙間ができてしまい、縦糸が余って波打っている状態になっていることが考えられます。

脱ぐときに襟を持って上方向に引っ張って脱いだり、干すときに襟に負荷がかかる干し方をしていたりすると、Tシャツがよれる原因を作っているかもしれません。

また、他の衣類と絡み合って引っ張られることでも、Tシャツ全体のよれの原因となり得るでしょう。

では、実際にTシャツの襟がよれてしまったらどうしたらよいのか、次項から詳しく見ていきましょう。

Tシャツの襟のよれを直すために必要なものとやり方は

もしも、Tシャツの襟がよれてしまったら、家にあるもので対処できるかもしれません。

ご自宅にスチームアイロンとアイロン台があるなら、襟のよれを直せる可能性があります。

使用するアイロンはスチーム機能がついたものを用意してください。

Tシャツのよれを直すやり方は2つあります

1つ目はアイロンのスチーム機能を使ったやり方です。

高温でスチームを襟にあてると、一時的ではありますが襟のよれが直せます。

何度か着用するとまたよれてきてしまいますが、再びアイロンをかければよれを無くせます。

2つ目は氷水につけるやり方です。

ただし、このやり方が有効なのはTシャツの素材がコットン100%か、それに近いTシャツの場合に限ります。

もしもご自宅にアイロンがない場合には、一度試してみてもよいかもしれませんね。

よれてしまったTシャツを直してみよう!その手順をご紹介

では前項でご紹介したやり方の、具体的な手順を見ていきましょう。

まずは、スチームアイロンを使ったやり方の手順です。

用意するものはスチームアイロンとアイロン台です。

【手順】

1.アイロンに水を入れて、一番高い温度に設定し、スチームが出る状態にしてアイロンを温めます。

2.よれたTシャツの襟の生地を軽くつまんで縦方向に伸ばします。

3.スチーム機能を使って、蒸気をあてながら縦方向に伸ばすことを意識してアイロンを動かします。

このとき、上から押し付けず軽く当てる程度にとどめ、生地を傷めないように注意しましょう。

これで襟のよれが改善するはずです。

次に氷水につけるやり方の手順です。

用意するものは氷水のみです。

【手順】

1.Tシャツの襟を端から中心に向かって寄せるように折ります。

2.襟部分を氷水につけたら、1分程度氷水の中でやさしく揺らして動かします。

3.水から出して水分を押し出すようにして水気を絞ります。

間違っても雑巾のように固く絞らないでください。

4.Tシャツを広げて平干しで乾かします。

このような手順でも襟のよれが改善するそうです。

ぜひ試してみてください。

Tシャツの襟をよれなくするための予防法は?

お気に入りのTシャツのよれを未然に防ぐために、少しのひと手間で予防してみませんか。

こちらでいくつか予防法をご紹介していきましょう。

●普段の脱ぎ方に気をつける

前述で襟を持って上に引っ張るのはNGであると触れましたが、よれないようにする脱ぎ方は、Tシャツの裾を持って「万歳」をしながら裏返しに上へ引き上げる方法です。

こうすることで襟の変形を多少なりとも防げます。

●輪ゴム

洗濯をするときに、襟元を輪ゴムでとめて洗うと襟にかかる負荷を抑えられます。

きつく縛ると跡がつく可能性があるので、軽く縛る程度にしてください。

●洗濯ネット

前述でもお話ししたように、Tシャツと他の洗濯物が絡み合うことでも、よれや伸びの原因となります。

輪ゴムで縛ってさらに洗濯ネットにたたんで入れて洗うと、より効果が見込めTシャツが長持ちするでしょう。

●手洗い・洗濯機の手洗いコース

どうしてもよれさせたくないTシャツなら、多少手間でも手洗いがおすすめです。

あるいは、脱水時間を少なめにした洗濯機の手洗いコースでもよいでしょう。

Tシャツの干し方にも襟をよれさせない工夫が必要

襟のよれを未然に防ぐ方法は、脱ぎ方や洗濯の仕方だけではありません。

洗濯後の干し方にも工夫をすることで、よりTシャツを長く愛用できます。

注意したいのは、水分を含んだTシャツ全体の重みによる襟元のよれです。

ハンガーにTシャツをかけて干すと、襟だけでなくTシャツ自体も全体的に伸びてしまうでしょう。

襟への負荷を減らすために、以下のような干し方がおすすめです。

●二つ折りにして干す

物干し竿や幅広のハンガーなどに、胴体のところで縦に二つ折りにして干します。

●物干し竿に袖を通して干す

物干し竿にTシャツの両方の袖を通してT字になるようにして干すのも、水分の重みを分散できる干し方です。

●裾を上にして干す

洗濯ばさみを利用する場合は、裾部分を挟んでさかさまにして干すと、襟がよれずに干せます。

なお、ズボンやスカートを干すときのように裾を数か所挟んで干せば、短時間で乾かせTシャツへの負荷を減らせます。

●ハンガーで干す場合は普通のものを使わない

スペースに余裕がない場合は、普段使うハンガーを使わずに、肩に滑り止めの付いているものや、型崩れしにくいもの、大きくて厚みのあるものなどを使用して干すとよいでしょう。

また、ハンガーを襟口から入れずに裾のほうから入れてハンガーを干すようにすることでも、襟のよれや伸びを防げます。

襟がよれにくいTシャツの選び方とは

あまり洗濯の仕方や干し方に気を遣えないという方も中にはいるでしょう。

そのような方はTシャツを選ぶ段階で、襟がよれにくいものを選ぶのも1つの方法です。

では襟がよれたり伸びたりしないTシャツとはどのようなものなのでしょうか。

●素材に着目

Tシャツはコットン100%の素材のものだけではありません。

コットンにポリエステルといった化学繊維を混紡することで、よれや型崩れをしにくくしたTシャツがあります。

そのような混紡素材のTシャツを選ぶのも1つの手ですが、毛玉になりやすかったり、他に汚れた洗濯物と一緒に洗濯すると黒ずんだりすることがあります。

毛玉にならないように洗濯ネットを活用する、黒ずまないように単独で洗うなどの工夫が必要です。

●襟ぐりの編み方に着目

襟ぐりの縦のラインがはっきりと見える襟元は、縦の編み方がしっかりしている可能性が高いです。

縦横に均一に編まれているものよりも、縦方向にしっかりと編まれているものを選ぶとよいでしょう。

●生地の厚さに着目

手に取って購入できる衣類には、品質表示部分に生地の厚さについて表示されているものはまれです。

しかし、もしもTシャツをネットで購入する場合には、生地の厚さであるオンスが詳細に記されていることがあります。

3~4オンスは薄い生地の衣類、5~7オンスは厚い生地の衣類、9~13オンスはトレーナー、パーカー、ジーンズといったより厚手の生地の衣類です。

よれにくさでいえば、6オンスを超えるTシャツは襟や全体がよれたり伸びたりしにくいといえるでしょう。

Tシャツの襟がよれたらまずはアイロンを試してみよう

もしもご自宅にスチームアイロンがあるのなら、Tシャツの襟のよれを直せるかもしれません。

諦める前にぜひ試してみてください。

また、Tシャツの襟のよれや伸びは、普段の洗濯の仕方や干し方にもひと手間加えることで、未然に防ぐことにつながるでしょう。

こちらでご紹介したことを実践していただき、お気に入りのTシャツを長持ちさせてくださいね。