メンズ向けコートは、羽織るだけでもおしゃれに見えるアウターです。
フォーマル感がありますし、エレガントで上品な雰囲気をまとっています。
コートというと高級なイメージがありますが、値段の高いものだけではなく、安いコートでも選び方やコーディネート次第で十分おしゃれを楽しめるのです。
では安いコートは何を選び、どのようにコーディネートをすれば良いのでしょうか。
安いメンズ向けコートを選ぶメリット
コートの代表的な存在と言えばトレンチコートだと言われるほど、トレンチコートはおしゃれで魅力的なコートです。
フランス映画などの影響もあり、トレンチコートには洗練された大人のイメージがあります。
有名ブランドの高額なトレンチコートに、あこがれを抱いているメンズも多いことでしょう。
トレンチコートに限らず、良質なコートには値段の高いものが多いのは確かですが、安いコートには安いコートなりのメリットもあることをご存じでしょうか。
たとえば予算が10万円ある時に、10万円のコートと3万円のコートがあった場合、安い方を選べば余った予算で7万円分の他のファッションアイテムを購入することが可能です。
同じコートの色違いや、全然別のアウターを手に入れることもできますし、アイテム数が増えるのでコーディネートの幅はその分広がります。
また、安いコートなら毎年新しいものを買い足すこともできるでしょう。
その年のトレンドを追えるので、あえて安いコートを毎年選ぶというメンズも存在します。
このように、安いコートでもおしゃれを楽しめるので、予算が足りないと諦めないようにしましょう。
安いものでも活用しやすいメンズ向けコート
メンズ向けコートは種類が豊富です。
フォーマルな場面でも使えるものから、カジュアルコーデに適したものまで、いろいろなコートが揃っています。
どのコートもおしゃれですし、目を引くアウターです。
そういったコートの中で、安いものでも活用しやすいコートは次の3つです。
・ダウンコート
・ダッフルコート
・モッズコート
これらは安くても保温性能や機能性の面で、他のコートに引けを取りません。
それぞれのコートの特性を理解し、安いコートをおしゃれに着こなしましょう。
ただしこの3つのコートを選ぶ場合、何でも良いというわけではないので注意が必要です。
それぞれの特徴については、次項からご説明します。
安いダウンコートは丁寧に扱おう
ダウンコートとは、ダウンジャケットよりも着丈の長いダウンのことです。
ダウンジャケットは腰丈のものが多く、それよりも長いもののうち、膝下くらいまであるものがダウンコートです。
ただし、この呼び方は決まったものではなく、ブランドによってはダウンコートとは呼ばないので注意しましょう。
また、ふくらはぎ近くまで隠れるサイズのものを、ベンチコートと呼ぶこともあります。
これは冬の競技場のベンチで選手たちが、よく使用していることから名づけられたものです。
ダウンなので、中には羽毛が使われています。
羽毛はグレードによって暖かさや軽さが違い、よいグレードのものほど高額になる傾向があります。
とはいえ羽毛であることには違いがないので、安いダウンであっても他のコートよりも防寒性で劣らない場合が多いのです。
高級ブランドのメンズ向けダウンコートはとても高価ですが、安いものでも十分暖かく過ごせます。
。
デメリットがあるとすれば、安いものは羽毛が抜けやすいという点でしょうか。
それを考慮し、丁寧に使用してきちんと保管すれば、安いダウンコートでも長く愛用することが可能です。
ダッフルコートは安いものほど軽い?
ダッフルコートは、冬の定番アウターのひとつです。
起毛したウールを素材としており、保温性能に定評があります。
見た目にも暖かく、一度着用すると手放せなくなるほど快適です。
ダッフルコートというと学生が通学で使用するイメージがありますが、ビジネスシーンで愛用するメンズも増えています。
なぜなら、ダッフルコートは上品ですし、フォーマルな場面にも適しているからです。
このように良い点が多いダッフルコートですが、唯一気になるのがその重さです。
ウールはとても暖かい素材なのですが、他の素材と比較すると少々重たいのは否定できません。
そして高級なダッフルコートほどウールの比率が上がるので、その分重く感じられてしまうのです。
とはいえ、その重さが逆に安心感になるという声もあるので、一概に重いから悪いとは言えません。
もしダッフルコートの重さが負担に感じられるようなら、少し安いダッフルコートにしてみましょう。
ウール30%くらいのダッフルコートであれば、あまり重く感じられないでしょう。
これぐらいの比率でも保温性能は十分ですが、実際に着て確かめた方が良いでしょう。
ダッフルコートを販売している量販店は多いので、店舗へ行って試着してみることをおすすめします。
安いモッズコートでも長く愛用できる
メンズに人気のモッズコートは、米軍の野戦用パーカーであるM-51がもとになっています。
厳冬期に使用する軍用パーカーなので、保温性能と機能性は折り紙つきです。
M-51は、軍服の上から羽織るタイプのアウターです。
そのためサイズが大きめに作られていて、スーツの上に羽織るのにも適しています。
実際1960年代にロンドンで、モッズたちがスーツの上に好んで着ていたことからモッズコートと呼ばれるようになりました。
軍用パーカーですがスーツとの相性が良く、とてもスタイリッシュに見えます。
モッズコートは人気があり、高級ブランドのものが数多く発売されています。
それらは良く生地を使用しており、長く愛用することが可能です。
もともと軍の実戦用だったものなので、着用すればするほど真価を発揮するアウターでもあるのです。
メンズ向けコートの相場を知っておこう
安いコートでも十分におしゃれに使えるものですが、あまりにも安いものは避けるのが賢明です。
安物買いの銭失い、となっては元も子もありません。
そこで、最後にメンズ向けコートの価格相場をご紹介しますので、コート選びの参考にしてみてくださいね。
ダウンの価格は、使用している羽毛のグレードに大きく左右されます。
最高級ホワイトグースを使ったダウンは、20万円以上することが珍しくありません。
そこまで高額ではないものだと5万円~8万円ぐらいが相場ですが、より安くてリーズナブルなダウンも増えてきています。
予算を抑えるなら1万円くらいを目途に探してみましょう。
ダッフルコートも、高級ブランドのものは高額です。
一般的な価格相場としては2万円から3万円ぐらいが目安ですが、ウール30%のダッフルコートの中には7,000円台のものもあります。
さらに安いものもありますが、試着してから買うかどうか判断するとよいでしょう。
モッズコートの高級ブランドには10万円以上するものもありますが、相場は1万円~2万円です。
近年はさらに安い1万円弱のものもあるので、掘り出し物を探してみましょう。
安いコートを上手に活用しよう
高額な有名ブランドのコートは、とても素晴らしいものです。
値段が高くなるだけの理由はありますし、高いものは大事に扱うことが多いので、結果的にお金の節約になったりもします。
とはいえ安いコートは避けるべき、というわけではありません。
リーズナブルな価格でとても良いものも多く存在します。
今回の記事を参考に安いコートを上手に活用して、冬のおしゃれを楽しみましょう。