仕事でスーツを着用することが多い方は、スーツやネクタイと同様にシャツにもこだわりたいと思うことでしょう。
かっこよく見えることはもちろん、着心地のいい物を選んでいきたいですよね。
今回は、シャツ作りの技術などで評価が高い、イタリアのシャツブランドを厳選してご紹介します。
どのブランドも高い技術とこだわりを感じるおすすめのブランドばかりなので、ぜひ体感してみてください。
良質なシャツを選ぶポイント
シャツはジャケットを引き立てる名脇役のような存在です。
いくらスーツがビシッときまっていても、中に着ているシャツがヨレヨレでは魅力的に見えません。
そのためスーツスタイルを左右するシャツは、良質な物を選んでみてはいかがでしょうか。
はじめに、良質とされるシャツの特徴をお伝えします。
シャツ選びの参考にしてみてください。
◯胸ポケットの有無
シャツにポケットがあると便利ですが、実は本来シャツにはポケットがない物が正統といわれています。
ポケットがないシャツは、正統なシャツを理解している可能性が高いため、細部にまできちんとした作りになっている傾向があります。
◯脇線
体のサイドから脇、脇から袖に向かう縫い目を見てみてください。
脇から袖まで一直線の縫い目があるシャツは身頃と袖を一気に縫い上げているため、袖の可動域が損なわれてしまいます。
一方、脇から袖までの縫い目がズレている物は袖の可動性が良くなるため、腕を上げても窮屈ではありません。
◯襟の芯地
良質なシャツは襟が伸びてやわらかいのが特徴です。
襟羽根が硬いシャツは、洗濯をすると折れたり剥がれてしまったりします。
今回は、これらをふまえたおすすめのシャツをイタリアブランドのなかからご紹介します。
世界中で愛されるおすすめシャツブランド
1つめにご紹介するおすすめシャツブランドは1957年イタリアで創業し、世界中で愛されている「ルイジボレッリ(LUIGI BORRELLI)」です。
リラックスして着られるシャツをコンセプトにしており、様々な研究のもと、生地の特性に合わせて体にフィットするカッティングを行っています。
また、随所に手縫いを取り入れているため、腕の可動域を確保した仕様も特徴です。
耐久性を保ちながら優しい着心地は、ルイジボレッリならではといえるでしょう。
・コットンツイルセミワイドカラーシャツ/LUCIANO
ドレスシャツの黄金比といってもいいほど、計算し尽くされたデザインです。
襟羽根が上着のラペルから跳ねない絶妙な収まりで、スタイリッシュに魅せてくれます。
・コットンロイヤルオックスフォードボタンダウンカラーシャツ/GABLE
襟腰が低く、襟羽根の開く角度が大きいモダンなデザインです。
最高品質のコットンを使用しているため肌触りは滑らかで、シワになりにくいのも特徴です。
また、オンオフを問わずに着用できるデザインのため、ルイジボレッリの定番シャツとなっています。
どちらも素材はコットン100%です。
マシンメイドでシャツを作り続けているおすすめブランド
2つめにおすすめするシャツブランドは、1962年創業の「フライ(FRAY)」です。
イタリアのボローニャで、最高品質の生地を集めてシャツを作りはじめました。
元々レースを扱う工場だったこともあり、繊細なミシン技術を持ち合わせています。
優れたミシン技術をそのままに、フライはマシンメイドのシャツを作り続けているのです。
細かいステッチで縫製されているため耐久性はもちろんのこと、無駄な縫いしろがないことで、十分な可動域があります。
また、シャツを作るうえで重要なカッティング技術に優れていることも忘れてはなりません。
生地の特性を理解した職人達が、一枚一枚手作業でカッティングしています。
・ポプリンシャツ
シンプルなシャツなので、ビジネスシーンはもちろんカジュアルシーンでも着用できます。
・オルタネートストライプシャツ
オックスフォード生地が使われたドレスシャツです。
肌触りが良く、一度袖を通せば、快適な着心地を体感することができるでしょう。
どちらのシャツも素材は綿100%です。
高く評価されているイタリアシャツブランド
3つめにおすすめするシャツブランドは、「バルバ(BARBA)」です。
これまでご紹介してきたフライ、ルイジボレッリと共に高く評価されているブランドです。
1964年イタリアのナポリの創業で、2人の兄弟によって立ち上げられました。
長年培ったカッティング技術やハンドステッチの技術がありながらシーズンごとに改良を重ね、最善のシャツを追い求めて進化し続けています。
なかでも肩まわりの収まりが良く、スマートなシルエットでありながら動きやすいのが特徴です。
モダンなデザインではありますが、ガゼット部分や袖などの補強は全てハンドステッチ技術によって仕上げています。
あたたかみを感じられるのも、バルバのシャツならではかもしれません。
・タブカラーシャツ
ネクタイを合わせたときのこと計算していて、襟がしっかり立ち上がっているのが特徴です。
柔らかくて着心地のいい、バルバの魅力を感じる一枚となっています。
・ロイヤルオックスフォードシャツ
上質なコットンを使用しているため通気性が良く、ウエストにかけてシェイプされた清潔感あふれるシャツに仕上がっています。
どちらも素材は綿100%です。
おすすめするのにはわけがある!こだわりを感じるシャツブランド
4つめにご紹介するおすすめシャツブランドは、「ボリエッロ(BORRIELLO)」です。
ボリエッロは1980年イタリア・ナポリ生まれのシャツブランドで、高品質な物しか使わないことで知られています。
日本でも知る人ぞ知る人気急上昇中の実力派ブランドです。
高品質を保つために、限られた数量のシャツしか作らないところも、こだわりを感じます。
・レギュラーカラー ブロードシャツ
ネクタイとの相性が抜群ですが、ネクタイを外したときの襟の隙間も美しいデザインです。
丁寧な仕立てはもちろん、細部にまでこだわりを感じるディテールには圧倒されます。
・ボタンダウン オックスフォード3箇所ハンド ドレスシャツ
3箇所ハンド工程によるボタンダウンシャツは、タイトアップにもラフにも着こなせます。
スリム設計ではありますが丁寧に仕立ててあるため、ふんわりとした着心地です。
どちらも素材は綿100%です。
お気に入りシャツのお手入れ方法
イタリアシャツブランドのなかから、おすすめのシャツをご紹介しました。
良質なシャツばかりなので、ぜひその着心地を体感してみてください。
しかし、日頃のお手入れが十分でないと、せっかくのシャツが台無しになってしまいます。
最後に、シャツのお手入れ方法についてお話ししましょう。
◯ワイシャツの洗い方
綿100%、または綿とポリエステル素材の混紡であれば自宅の洗濯機で洗えることがほとんどですが、高級ブランドのシャツの場合、手洗いしかできないものもあります。
シャツの洗濯絵表示に従って洗いましょう。
汚れが気になるときは、あらかじめぬるま湯に洗剤を溶かし、3分ほど浸け洗いしてから洗濯してみてください。
干すときはシワを伸ばしながら形を整え、日陰干しします。
◯アイロンのかけ方
仕上がりがキレイになるよう、シャツがやや湿っている状態でアイロンをかけていきます。
完全に乾いている場合は、霧吹きなどでシャツを湿らせてから仕上げていきましょう。
カフスの裏から袖口のタック、カフスの表の順にアイロンをあてて、袖は縫い目に沿って平らにし、表裏をブレス。
襟羽根を裏表ブレスしたら、上前身頃と左側の後身頃、右側の後身頃と下前身頃の順にブレスしていきます。
ヨークを平らにして真ん中、右、左とアイロンをあててください。
仕上げに、シャツの第一ボタンから第三ボタンまでを留めから肩の位置を整え、左右ブレスすれば完成です。
良質な物をセレクト!
着心地と人が着たときの美しさをベースにしたイタリア製のシャツは、ビジネスシーンはもちろん、カジュアルシーンでも活躍することでしょう。
細部までこだわりを感じるシャツに袖を通し、その着心地の良さをぜひ体感してみてください。
良い物を選び着用することで、普段の生活がワンランクアップしたように感じるはずです。
頑張っている自分へのご褒美として、イタリアブランドのシャツをセレクトしてみてはいかがでしょうか。