メンズジャケットは、冬の代表的なアウターです。
防寒性に優れているだけではなく、ファッションの面でも活用できます。
様々なメンズジャケットがあり、TPOに合わせて選ぶことも可能です。
とはいえ、ただジャケットを着用すればよいというわけではありません。
ファッションに活かすためには、着こなすコツを知るのが大事です。
では、冬のビジネスシーンでジャケットを着る場合のコツには、どのようなものがあるのでしょうか。
冬のビジネスシーンにはメンズジャケットがおすすめ
冬は寒い季節なので、上に羽織るアウターは必需品です。
ビジネスシーンでも同様で、スーツだけでは寒い場合は、もう1枚アウターが必要です。
メンズ向けの代表的な冬用アウターとしては、次の5つが挙げられます。
・コート
・ジャケット
・ジャンパー
・パーカー
・セーター
このうち、一般的にビジネスで使われているものは、コートとジャケットです。
パーカーやセーターは、カジュアル過ぎてビジネスには向いていませんし、ジャンパーも使える範囲は限られます。
コートは愛用者の多いアウターですが、室内では脱ぐ必要があります。
その点ジャケットは、そのままビジネスで使用できることもあるので便利です。
特に、テーラードジャケットやツイードジャケットが、ビジネスではおすすめです。
ジャケットにはこの他にも、ダウンジャケットやミリタリージャケット、コーチジャケットなどがあります。
これらのジャケットをビジネスで着こなすには、それぞれ違ったコツというものがあり、知っておくことはとても大事です。
そこで次のコーナーからは、各ジャケットのコツについて個別に見ていきましょう。
テーラードジャケットは冬のビジネスシーンにぴったり!
テーラードジャケットは、シルエットがスーツに似ているジャケットです。
そのため、ビジネスシーンで愛用している人も増えています。
ただし、着方によってはビジネスでは避けた方がよいものもあるので、着用の際には注意が必要です。
ジャケットは素材を選べば、オールシーズン着ることができます。
冬のビジネスシーンなら、厚めの生地がよいでしょう。
とはいえ、カジュアル寄りに見える生地は避けるのが賢明です。
また、サイズにもこだわる必要があります。
ビジネスではきちっと感が大事なので、ジャストサイズにしましょう。
丈が長すぎるジャケットは野暮ったく見えますし、短すぎるものは窮屈です。
テーラードジャケットに合わせるボトムスは、きれいめのものが無難です。
色はオーソドックスな黒かグレーで、ジャケットとは少し色合いを変えるとおしゃれに見えます。
柄物は避け、シルエットも普通のものを選びましょう。
靴とベルトは革製のものとし、シャツは白が基本です。
ブルーのシャツも似合いますが、黒っぽいものよりはライトブルーの方が落ち着いて見えます。
冬のビジネスシーンでダウンジャケットを着こなすコツ
ダウンジャケットは、冬の定番アウターの1つです。
防寒性に優れており、しかも軽いので疲れません。
男女ともに似合うので、人気が高く製造しているメーカーも大変多いです。
ビジネスシーンには、有名ブランドのダウンジャケットがおすすめです。
なぜならブランドもののダウンジャケットは生地と羽毛にこだわっており、見た目がよく機能性も申し分がないからです。
ダウンジャケットはカジュアル寄りになりがちなので、ビジネスで使用する場合はきれいめでシックなものを選ぶようにしましょう。
そしてブランドもののダウンジャケットは、その要件も満たしているのです。
ダウンジャケットをビジネスシーンで着用する場合には、次の2つのコツを知っておくとよいでしょう。
・色は黒系にする
・サイズはジャストサイズでスマートなものを選ぶ
まず、ビジネスで使うならダウンジャケットの色は黒が無難です。
黒ならほとんどのスーツと合わせることができますし、大人っぽく見えます。
厚みのあるダウンジャケットはカジュアルっぽさが出るので、できるだけスリムで、ちょうどよいサイズのものがおすすめです。
スリムなものが見つからない場合は、細めのスラックスを合わせるとバランスが取れます。
ツイードジャケットは大人のイメージ
見た目からして高級そうで温かみを感じる素材、それがツイード生地の特徴です。
ツイードでできたジャケットを、ツイードジャケットといいます。
ツイードジャケットは大人のイメージがあり、質のよいものが多いのでビジネスにもぴったりです。
ツイードとは毛織物の1つで、スコットランドが発祥の地だとされています。
羊毛が素材なので生地は厚めとなり、防寒性能に定評があります。
また、しっかりとした織目が独特の風味をかもし出すので、ファッション性も十分です。
特に冬にマッチしたアウターなので、1着用意しておくことをおすすめします。
ツイードジャケットをビジネスで使用する場合、あまり派手なものは避けた方がよいでしょう。
ツイードは生地自体が目立つので、オーソドックスなテーラードタイプのジャケットがビジネスにはマッチします。
ツイード生地では、ハリスツイードが有名です。
ハリス生地は耐久性が高く、長く使えるのでビジネスでは特に重宝します。
ドネガル生地は原色が使われていることもあるので、選ぶ場合はその点注意が必要です。
ツイードジャケットはそれだけでも目立つので、ボトムスは無難なスラックスを合わせるとよいでしょう。
冬はミリタリージャケットをスーツの上に羽織ろう!
ミリタリージャケットは硬派なイメージがあり、ビジネスシーンには合わないと感じるかもしれません。
ところが現実には、ビジネスで使う人々が増えています。
ミリタリージャケットは大きいサイズのものが多く、冬にスーツの上から羽織るのに適しています。
とはいえ、全てのミリタリージャケットがビジネスシーンに向いているというわけではありません。
たとえばMA-1は、スーツの上に羽織るのに小さ過ぎますし、何よりカジュアル過ぎます。
スーツに合わせるなら、カーキ色や黒色、ネイビー色をしたM-51やM-65、N-3Bなどがおすすめです。
これらはどれもゆったりとしたシルエットをしており、スーツの上に着ても違和感がありません。
野戦用であったり、極寒地用であったりするので保温性も十分です。
デッキジャケットであるN-1は、シンプルなシルエットが魅力のミリタリージャケットです。
N-1は無骨というより、スマートな印象があります。
ビジネスシーンで使うなら、N-1が無難だとも言えるでしょう。
コーチジャケットをビジネスで着るのは難しい?
コーチジャケットは、手軽に着用できるアウターです。
冬だけではなく、秋や春にも使えます。
ナイロンでできており、風を通しません。
アメリカンフットボールのコーチがよく着ていたので、この名前で呼ばれるようになりました。
フロントのスナップボタンと、袖口や裾、襟に特徴があり、軽くてカジュアルユースにはもってこいのアウターです。
重ね着に活用しやすく、少し大きめサイズのものが主流となっています。
このようにコーチジャケットは、秋から春にかけてストリートでよく見かけるアウターですが、ビジネスシーンではどうなのでしょうか。
結論から言うと、ビジネスシーンではあまりおすすめできません。
というのは、コーチジャケットはカジュアル寄り過ぎるので、仕事場で使用するには向いていないからです。
また、光沢のある素材が多い点も、ビジネスでは避けた方がよいという要因の1つとなっています。
スーツでは動きにくい作業現場とか、服装にこだわらない職場なら、着用がOKとなる可能性があります。
その場合も色は黒やベージュで、シンプルなスタイルのものにした方がよいでしょう。
フリーランスで仕事をしているとしても、クライアントと会う時などはコーチジャケットではなく、テーラードジャケットなどにするのが無難です。
ビジネスシーンでジャケットを着こなそう
冬は気温が下がるので、スーツだけではどうしても寒く感じてしまうものです。
冬の時期によく着用する外套と言えば、コートを挙げる方も多いことでしょう。
ところが最近は、コートではなくジャケットを選ぶ人たちが増えています。
テーラードジャケットはスーツの代わりになりますし、厚めの生地なら通勤にも適しています。
ジャケットを上手に着こなし、ファッションの面でも通用するビジネスマンを目指しましょう。