手持ちの衣類に、ジーンズをお持ちの方は多くいることでしょう。
多くの人々に親しまれているジーンズですが、ジーンズのオンスについてご存知の方はそれほど多くないかもしれません。
そこで今回は、ジーンズのオンスについて詳しくお伝えしていくとともに、オンスごとのおすすめのジーンズなどについてもお話ししていきます。
豆知識として知っておくと、今後のジーンズ選びに役立つ日が来るかもしれませんよ。
ジーンズのオンスとは何のこと?
みなさんは、ジーンズのオンス、というのを耳にしたことがあるでしょうか。
ジーンズのオンスとは生地自体の重さのことを意味します。
さらに詳しく説明すると、オンス(ounce、記号だとoz)はヤード・ポンド法における質量の単位のことです。
なお、ジーンズのオンスは1平方ヤードあたりの生地の重さで、約28.35グラム程度といいます。
重さを意味するなら、なぜグラムで表記しないのかと思いますよね。
なぜかというと、生地となる織物や編み物などに使われる素材は、洗ったり乾かしたりすることで縮む性質があり、明確に表記をするのが難しいからです。
ジーンズは元々アメリカから日本へ入ってきた生地のため、国内でもオンスという単位がそのまま使用されています。
基本的にオンスは生地の重さのことではありますが、それと同時に織り目や編み目の密度とも関係してきます。
分かりやすくいうなら、使う糸が太く編み目が荒いなら軽くもなり、細い糸を使って細かく編めば重くなります。
使用する糸と編み方の密度次第で、作る生地の機能性や品質がある程度判断しやすくなります。
次項からは、おすすめのジーンズのオンスや、ジーンズに使われるオンスにはどのようなものがあるのかについて見ていきましょう
一般的なジーンズのオンスはどれくらい?
それでは、一般的に流通しているジーンズには、どの程度のオンスのデニム生地が使われているのでしょうか。
レギュラーオンスともいわれるジーンズには、14オンス程度のデニム生地が使用されてます。
この程度の生地の重みや厚みなら、年間通して着用でき、程よい生地の固さなので使い勝手がよいといえます。
まだジーンズをはいてみたことがない方なら、まずはこの14オンス程度のジーンズをおすすめします。
この程度のオンスのジーンズは、デニム生地の自然な色落ちを楽しめますし、年を経るにつれてより自身の身体に馴染んではきやすいものになるでしょう。
上手に手入れをすると5年、10年と長い間愛用できるともいいます。
もし、ジーンズ選びに迷ったら、まずは一般的なオンスである14オンス程度のものを選んでみてください。
ライトオンスのジーンズってどんなもの?おすすめは?
前項ではレギュラーオンスといわれるジーンズについてお話ししました。
一般的なジーンズのオンスは12~14オンス程度ですが、これとは違って10オンス未満のデニム生地をライトオンスといいます。
分かりやすくいうと、ライトオンスのジーンズは、女性向けに多く流通している、スキニーデニムといったぴったりとフィットしたパンツなどに採用されています。
そのほか、近年見かける夏用の薄手のジーンズや、ストレッチ素材のジーンズも大抵はライトオンスです。
また、ストレッチ素材のジーンズは、女性向けのものに多い傾向がありますが、少ないながらも男性向けのジーンズにも近年採用されるようになってきています。
動きやすく、膝などへの負担も少ないため、そのような機能性を重視したい場合には、ライトオンスのジーンズはおすすめです。
そのほか、「夏場にわざわざ厚手のジーンズなんてはきたくない!」という方には、さらっとした手触りの涼しい素材を使ったジーンズもあります。
ライトオンスのジーンズは耐久性には欠けるかもしれませんが、このような機能性を持つものが1つあると便利ですよ。
ヘビーオンスとは?ジーンズにこだわりたい方におすすめ!
ライトオンスとは反対に、ヘビーオンスについてお話ししていきましょう。
レギュラーオンス、ライトオンス、と続いてヘビーオンスのジーンズは、15オンス以上のデニム生地のことをいいます。
ヘビーオンスのジーンズは、生地自体が厚く重いため、はき心地がゴワゴワして身体に密着しないのが特徴です。
また、丈夫で耐久性に優れているので、レギュラーオンスのジーンズよりもさらに長く愛用できるでしょう。
色落ちの仕方も荒々しい感じで、ヒゲやアタリといった摩擦による自然な加工具合も、レギュラーオンスのジーンズよりもはっきり出やすい傾向があります。
そのため、このようなはっきりとした経年によるジーンズの変化を楽しみたい方には、ヘビーオンスのジーンズは特におすすめです。
ヘビーオンスの欠点をしいていうならば、生地が頑丈すぎて、先に縫製のほうが限界を超えてしまうことがまれにあるようです。
また、人によっては風を通して寒く感じることがあるともききます。
なお、ジーンズにこだわる方が、よく蒐集するヴィンテージといわれるジーンズは、ヘビーオンスの生地が使われているように思ってしまいそうですが、意外にも10~12オンス程度のものがほとんどのようです。
ジーンズのオンスはどこに表記されている?見分け方は?
全てのジーンズ製品にオンスが表記されているかというと、残念ながらそうではないことが大半でしょう。
しかしながら、購入前の選ぶ基準として、オンスがどのくらいあるのか知っておきたい方も、中にはいるかもしれませんね。
有名メーカーのジーンズであれば、購入時についているメーカータグを見ると分かることがあります。
もしくは、製品自体に表記されているかもしれません。
ジーンズの内側についているタグや、ジーンズの後ろについている皮パッチなども見てみてください。
それでもわからない場合は、通販があるメーカーなら商品説明に記載されていたり、ホームページに手掛かりがあるかもしれません。
気になるジーンズを販売しているお店の販売員や、製造メーカーに問い合わせてみるのもおすすめですよ。
ヘビーオンスでおすすめなジーンズが知りたい!
こちらでは、こだわりのジーンズを探したい方におすすめな、ヘビーオンスを使ったジーンズを国産に絞ってご紹介します。
●ステュディオ・ダ・ルチザン(STUDIO D’ARTISAN)
ヴィンテージデニムを創業以来追及してきたステュディオ・ダ・ルチザンは、国産デニムのパイオニアともいえるブランドです。
その製品の中でも、厚手の15オンスのデニム生地を使用したジーンズは、色落ちに時間がかかるといわれており、デニム独特の濃い色合いをできるだけ保ちたい方にはおすすめです。
シルエットは太すぎず細すぎずでバランスの取れたものとなっています。
●サムライジーンズ(SAMURAI JEANS)
こだわりのヘビーオンスジーンズを数多く販売しており、その製品の中でも、超ヘビーオンスともいわれる21オンスの厚手生地を採用したものも取り扱っています。
ジーンズの経年変化を楽しみたい方や、バイクを愛用する方などにおすすめで、和を感じさせるディテールもポイントです。
サイズバリエーションが豊富であることも魅力の1つですね。
ジーンズのオンスを知れば使用シーンも変わってくる
一般的なジーンズのオンスを知っておくと、ジーンズ選びの際に参考になるのではないでしょうか。
耐久性が低くても、ライトオンスのストレッチジーンズや夏用ジーンズなどは、使用するシチュエーションや季節に合わせてはけるでしょう。
おすすめな14オンス程度のレギュラーオンスジーンズなら通年着用が可能です。
ヘビーオンスなら、ジーンズにこだわりたい方に1本は持ってもらいたいおすすめのものです。
ぜひこの記事をジーンズ選びの参考にしてみてください。