ダウンジャケットは暖かく、そのうえ軽いので、とても人気のあるファッションアイテムです。
取り扱っているブランドも多く、選ぶ際に困ることもあるでしょう。
ダウンジャケットを購入するなら、有名ブランドがおすすめです。
なぜかというと、有名ブランドのダウンジャケットは、機能性が高いからです。
有名ブランドのダウンジャケットを着こなし、冬を楽しみましょう。
ダウンジャケットの基準の1つであるFPとは
ダウンジャケットは、ただの冬用アウターではありません。
冬山登山での保温着としてもちいられるほど、保温力に定評がありますし、コンパクトなダウンジャケットは軽くて薄く、持ち運びにも便利です。
このように、ダウンジャケットはファッションアイテムであると同時に、とても機能性の高いアウターでもあります。
ダウンジャケットを選ぶときには、色やサイズ、柄だけではなく、機能性についても考慮をする必要があるのです。
では、よいダウンジャケットとは、どのようなものなのでしょうか。
ダウンジャケットの評価を決める最大のポイントは、封入されているダウン(羽毛)の質と量です。
ダウンには、大きく分けてグースとダックの2種類があります。
グースはガチョウで、ダックはアヒルです。
一般的に、グースの方がFP(フィルパワー)が高く、品がよいとされています。
FPとは、羽毛のふくらみ具合を数値化したもので、数値が高くなるほど暖かくて軽い羽毛であることを表します。
FPが500以下だと低品質で、500~600で普通、600~700で高品質、700以上で最高品質と区分されることもあります。
有名ブランドのダウンジャケットには、このFPが高い商品が目白押しです。
有名ブランドのダウンジャケットがおすすめの理由
ダウンの主な産地は、次のようになっています。
・ハンガリー
・ポーランド
・アイスランド
・フランス
・ロシア
・カナダ
・中国
このうち特にFPが高く品質のよいダウンがとれる名産地は、ハンガリーやポーランド、そしてアイスランドです。
有名ブランドのダウンジャケットは一般的に、これらの名産地でとれた、FPの高いダウンを使用しています。
FPが高いダウンほど品質がよいとされているのには、次のような理由があります。
FPが高いダウンとは、重さに対するカサ(ふくらみ具合)の割合が大きいダウンのことです。
同じ重さなのにふくらみが大きいダウンは、それだけ空気の含まれる量が多いということになります。
含まれる空気の量が多ければ多いほど、保温力は高まります。
また、同じ体積の場合には、FPが高いほど使用するダウンの量を減らせるので、結果的にダウンジャケットを軽くすることが可能です。
さらに有名ブランドのダウンジャケットは、生地や縫製にもこだわっていることが多く、耐久性も高くなっています。
つまり、軽くて暖かく、長く使えるということが、有名ブランドのダウンジャケットをおすすめする理由だといえるのです。
品質のよい国産ブランドのダウンジャケットが人気
ダウンジャケットを製造している有名メーカーは世界にいくつもありますが、実は国産メーカーのブランドも人気があります。
なぜ国内ブランドの人気が高いかというと、次のような特徴があるからです。
・日本人のサイズに合っている
・日本人好みの色やデザインであることが多い
・縫製が丁寧である
・コストパフォーマンスが高い
外国産のダウンジャケットは、日本人には少し大きめのサイズであることが多く、着こなしが難しい場合があります。
大きめサイズのものを着用すると、ダウンジャケットに着られている感が強くなり、どこか野暮ったい印象を与えてしまいます。
その点国内ブランドのダウンジャケットなら、日本人に合ったサイズやシルエットであることが多いので、着こなしも容易です。
また、日本人が好む色やデザインを、研究し考慮して作られたものがほとんどなため、他のファッションアイテムと合わせやすいという特徴があります。
日本人は手先が器用で、縫製技術には定評があり、仕上げも丁寧です。
そのうえ国産のダウンジャケットは、値段も手頃で手に入れやすく、しかも長持ちするのでコストパフォーマンスに優れています。
このように、数々のよい点があるので、国内ブランドが受け入れられているのです。
国内の有名ブランドといえば「水沢ダウン」
国内の有名ブランドのひとつが、「水沢ダウン」です。
水沢ダウンは、岩手県の奥州市(旧水沢市)で製造・販売されているダウンジャケットです。
水沢ダウンとは、スポーツ用品でお馴染みの「デサント」が手掛けているブランドで、2008年に販売が開始されています。
とても高い防水性と、それによる優れた保温力が水沢ダウンの特徴の1つです。
ダウンには、水に弱いという特性があり、ダウンジャケット内部に水が入るとカサが減り、保温力が下がってしまいます。
水沢ダウンはこの問題を解消するために、縫製方法を一部変えました。
キルティング加工ではなく、熱で生地を圧着する「熱圧着」を導入し、水の侵入と羽毛が抜けていくことを防いだのです。
また、インナーベストやダウンジャケットの背面に、セラミック赤外線ヒーターを内蔵したり、ダイヤルを回すことで締め付けの調整を行える、「Boaテクノロジー」を採用したりといった点も、水沢ダウンのユニークなところです。
水沢ダウンは、安いものでも8万円以上します。
それでも取り扱い店は増加しており、人気の高さがうかがえます。
水沢ダウンを手に入れ、進化したダウンジャケットを体験してみましょう。
世界的に有名なダウンジャケットのブランドとは
世界的に有名なダウンジャケットといえば、「モンクレール(Moncler)」を挙げる人も多いことでしょう。
モンクレールはフランスのブランドで、光沢があり高級感あふれる、「laqueナイロン」というオリジナル素材を使用していることで知られています。
見た瞬間、モンクレールであることが分かるほど、その美しさは群を抜いて目立ちます。
また、「laqueナイロン」以外にも、イングリッシュフランネルを採用したり、スクエアポケットを取り入れたりしているのも、モンクレールの特徴の1つです。
とても値段の高いダウンジャケットですが、ダウンジャケットの最高峰と言えるでしょう。
「タトラス(TATRAS)」というブランドも、世界的な人気を誇っています。
タトラスはイタリアに拠点をおくブランドで、使用しているダウンはポーランド産の最高級ホワイトグースです。
タトラスのダウンジャケットは、モコモコしたボリューム感を抑えており、とてもスッキリとしたシルエットをしているのが特徴です。
都会的で洗練されたデザインが人気ですが、同時に機能性が高いのもタトラスが支持を集めている要因です。
セレブたちも愛用しているこの2つのブランドは、これからも注目を集めていくことでしょう。
個性的なブランドも覚えておこう
ダウンジャケットは世界的にも人気の高いアウターなので、世界各国で製造・販売されています。
その中には有名ブランドだけではなく、個性的なブランドも数多く含まれます。
「カナダグース(CANADA GOOSE)」も、そんな個性的なブランドの1つです。
カナダグースの特徴は、メイドインカナダにこだわっているという点にあります。
機能性が高く、エベレストや南極でも使用されるほどの信頼を得ています。
コヨーテファーやチンウォーマーを採用している点も、カナダグースの魅力の1つです。
機能性とファッション性に優れたカナダグースで、寒い冬を快適に過ごしましょう。
「ヘルノ(HERNO)」は、細身のダウンジャケットとして有名なイタリアのブランドです。
特におすすめなのが、テーラードジャケットタイプの製品で、フォーマル感があるだけではなく、防風性と撥水性にも優れています。
また、極細ナイロンでできたダウンジャケットはとても軽く、折りたためるので収納にも便利です。
世界にはこの2つのブランド以外にも、汚れやキズに強いダウンジャケットとして知られる「ウールリッチ(WOOL RICH)」や、幅広い年齢層に愛用されている「ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)」など、チェックしておきたいブランドがたくさんあります。
有名ブランドを知りダウンジャケットを着こなそう!
ダウンジャケットは、とても特徴のあるアウターです。
自然の羽毛を使用していますし、見た目も独特で目立ちます。
また、封入されているダウンによって、機能の面で大きな差が生じるのもダウンの特徴の1つです。
ダウンジャケットを着こなすためには、そういった特性を知り、活用する必要があります。
有名ブランドのダウンジャケットをチェックし、ダウンジャケットの特徴を掴むことは、着こなすためにはとても重要です。