長い間、パーティーの羽織物といえばボレロでした。
しかし近年では、結婚式などのお呼ばれパーティーでは、ドレスにストールを合わせる方も増えてきました。
人気の理由は、その華やかさにあります。
さらに、ボレロやジャケットは羽織るしかありません。
それに対して、ショールは巻き方によってアレンジができます。
つまり、ドレスやシチュエーションに合わせることができるのです。
今回は、そんなショールの簡単なアレンジ法をご紹介していきます。
パーティーに適していないストールがあるってホント!?
今や、ストールはパーティーの定番アイテムとなってきました。
そのため、ハイブランドからプチプラ商品まで、多種多様のストールがあります。
しかし、ストールの中には結婚式やお呼ばれに、適さないものがあるのです。
もし、間違ったストールを巻いて出席してしまったら、せっかくのお祝いの席で、恥ずかしい思いをすることになります。
そうならないためにも、しっかりとストールのマナーを知っておきましょう。
まず、結婚式に適さないのは毛皮(ファー)ストールです。
ご存知のように、ファーは動物の毛ですね。
そのため、殺生をイメージさせることとなり、結婚式には適さないとされています。
同じ理由から、フェイクファーも避けてください。
しかし、同じパーティーでも謝恩会や成人式では、非常に人気があります。
また、派手すぎるラメやストーンを使ったストールも、結婚式にはあまりおすすめできません。
どうしてもラメのストールを巻きたい場合は、控えめなものを選んでください。
シンプルでコンパクトな巻き方にするのも、1つの方法です。
さらに、アニマルなどの派手な柄はマナー違反ではありませんが、パーティーによっては好まれません。
注意をするようにしましょう。
パーティーのストールは素材選びも大切
パーティーに適したストールは、普段使いのカジュアルなものではなく、より華やかなものです。
基本的にパーティー会場は、冷暖房が完備されているため、普段着ほど季節感を気にしなくてもかまいません。
しかし、春や夏には涼しさを感じさせるストールがおすすめです。
透け感のある、シフォンやオーガンジーのストールなどを選びましょう。
これらの素材は、非常に軽やかで華やかな印象をあたえてくれるので、春夏のパーティーに最適です。
逆に秋冬のパーティーでは、やや厚手のストールを選ぶ方がいいでしょう。
サテンや、カシミヤなどのウール素材などです。
さらにおすすめしたいのが、レースのストールです。
レース素材のストールは、季節を問わず使える非常に便利なアイテムなのです。
また、ストールは直接肌に触れます。
そのため、肌の弱い方やアレルギー体質の方は、素材に気をつけるようにしてください。
もし、今後の使いまわしを考えるのなら、どんなドレスにも合うシンプルなストールを選びましょう。
前述のとおり、ストールは巻き方1つで表情が変わります。
そのため、ストールはシンプルなほど、多くの場面での使いまわしが簡単です。
パーティー向けのストールはシンプルな巻き方でも華やか!
パーティー会場で見かける、ストール姿の女性はとても華やかな印象です。
しかし、自分も巻いてみたいと思っても、どうしたらいいのかと悩んでしまうものです。
ここからは、ストールの簡単な巻き方をご紹介していきます。
まず1つめは、シンプル首から掛けて垂らすだけです。
意外ですが、近年ではこれがスタンダードスタイルになっています。
パーティー用のストールは、それ自身が非常に華やかです。
そのため、ただ首に掛けているだけで十分なのです。
綺麗なレースや透け感のあるストールが、ゆらゆらと揺れるだけでエレガントな印象になります。
また「前結び巻き」は結婚式の代表的なストールの巻き方です。
首から掛けて前で結ぶだけなので、非常に簡単です。
もちろん、普通に結んだだけでも華やかですが、ドレスに合わせて簡単なアレンジをしてみましょう。
例えば、結び目を上にずらして、肩や背中を少し多めに出してください。
ぐっと女性らしく、艶やかな印象に変わるはずです。
意外と簡単!カーディガンやボレロ風の巻き方ならずり落ちの心配なし
ここからは、ほんの少し凝った巻き方に挑戦してみましょう。
まずは、ストールの存在感のある巻き方を、3種類ご紹介いたします。
ずり落ちる心配もないうえ、シンプルなパーティードレスを、ぐっと華やかにしてくれます。
<アフガン風の巻き方>
①ストールの真ん中を、斜めに畳む。
②畳んだ部分が、首の真後ろにくるように首に掛ける。
③左右の垂れた部分を交差させて、肩に掛ける。
④首の後ろで結ぶ。
⑤前に三角形の部分をつくように、形を整える。
<ボレロ風の巻き方>
①ストールを広げたまま肩から掛ける。
②左右の長さを揃える。
③両端を腕の下側を通して、後ろに回す。
④背中で結ぶ。
④後ろ部分を下ろして結び目を隠して、形を整える。
<バタフライの巻きの巻き方>
①ストールをくしゃっとまとめて首に掛ける。
②左右の長さを揃える。
③首の少し下で、緩めに結ぶ。
④左右に広げて、大きな蝶々形にする。
⑤広げた両端を首の後ろで結ぶ。
⑥結び目を好みの角度にずらして、形を整える。
コンパクトな巻き方でパーティードレスを活かそう!
一般的にショールは、着衣の一番上に巻いたり羽織ったりして使うものです。
そのため、巻き方によってはパーティードレスよりも、主張が強くなることもあります。
もし、ドレスのデザインを活かしたい場合は、コンパクトにまとめて巻くのがいいでしょう。
<リボン風の巻き方>
①ストールを2回程度畳む。
②首に掛ける。
③右利きの方は左を長めにする。
④右を輪っかにして、リボン結びにする。
<コサージュ風の巻き方>
①ストールを細めに畳む。
②片方の先端を、大きくふんわりと結んで形を整える。
③ストールを、結び目が左の肩の前あたりにくるように掛ける。
コサージュをつけるようなイメージです。
③右側の垂れた部分を首に巻く。
④巻いた先を、結び目に挟んで形を整える。
<8の字ひねりの巻き方>
①ストールを広げ、対角線上の角を結ぶ。
②結んだ部分が、首の真後ろにくるように首に掛ける。
③ストールを8の字にねじり、輪っかにする。
④輪っかをを頭に通して、形を整える。
ひと味違った巻き方でシンプルなパーティードレスが大変身!
ここまで、いくつかの巻き方をご紹介してきました。
ここでは、ストールを簡単にまとめたり、留めることのできるアイテムをご紹介していきます。
簡単にずり落ちなくなるうえ、アクセサリーの役割もします。
まず一番簡単なのは、巻いたストールをブローチやピでン留めるという方法でしょう。
小さいものでも、ずり落ちや型崩れはぐっと減ります。
さらにコサージュを選べば、留めると同時に華やかさがアップします。
また、シュシュで束ねるのもおすすめです。
しかし、シュシュはカジュアルな素材も多いので、気をつけるようにしましょう。
より個性的でおしゃれにストールを巻きたい方は、ベルトを利用しましょう。
ここで気になるのが、結婚式でのベルトの着用マナーです。
まず、ベルトはドレスと同じ生地であればOKです。
実は、ゴムや革、金属のカジュアルなベルトは、あまり適しておりません。
しかし、リボンなどの装飾のあるものなら、ゴム素材でも大丈夫です。
おすすめは、リボンやドレスと同じ生地のサッシュベルトです。
また、金属でもチェーンベルトはフォーマルな印象があるので、パーティーに適しています。
<ベルトを使ったストールの巻き方>
①ストールを縁から5センチ程度折る。
(巻いた時に襟になる部分です。)
②折った部分が表になるように、首から掛ける。
③ベルトで留める。
④好みにブラウジングして形を整える。
また、パーティーのドレスやワンピースは、寸胴に見えてることまあります。
ベルトでウエストマークすることで、痩せ見えの効果も期待できます。
ストールは巻き方1つでイメージを変えてくれるアイテム
パーティーコーデの主役は、もちろんドレスです。
そしてストールは、いわば名脇役です。
つまり、ドレスの魅力を引きだし、コーデ全体をまとめるがストールの役割といえます。
ぜひ、ストールの選び方や巻き方にも、ドレスと同じようにこだわってください。
きっと、ドレスの映えるパーフェクトなコーデができるはずです。
素敵な装いで、パーティーに華を添えましょう。